カナダ20ドル金貨、偽物を見極めるには?

カナダ20ドル金貨、偽物を見極めるには?

カナダで発行される20ドル金貨の価値が高いのは、偽造防止のための技術が卓越しているためです。偽造の技術では追い付かないその特徴を見ていきましょう。

発行年を確認する

カナダ王立造幣局が偽造防止策を講じるようになったのは、2013年以降といわれています。主に50ドル金貨に施されていた偽造防止技術ですが、2015年以降、20ドル金貨にも偽造が難しい放射線状のラインが入れられるタイプが増えました。

カナダ20ドル金貨の偽造対策の放射線状ライン

肉眼でも確認できるこのライン、マイクロ単位で刻まれていることから技術は秘中の秘。偽造では決して模倣できないとされています。

2015年以降の発行の20ドル金貨であれば、まずこの放射線を確認してみてください。

ホログラム加工やカラーコインは本物である可能性大

カナダ王立造幣局は、金貨の信用度を高めるための対策をかなり早くから実践してきました。たとえば金貨のカラーコインは、1999年に世界に先駆けてカナダで発行されています。

カラーコインやホログラム加工のコインは非常に希少性が高いことで知られていますが、フェイクが作りにくいというメリットもあります。

カラーコインやホログラムの20ドル金貨は、本物である可能性が大きいと言えます。

真贋の決め手はなんといっても重さ、厚みも要確認

メープルリーフ金貨の50ドルコインに関しては、セキュリティマークがレーザー彫刻されていたり、「Bullion DNA」という金貨認証システムによって、真贋の判断は比較的容易です。

カナダの20ドル金貨に関してはまだそこまでの技術が施されていないため、サイズや重さの確認が最重要事項。近年の偽造技術は日進月歩、直径サイズに関しては本物と遜色のないものが多くなってしまいました。

まずは金貨の重さと厚みを確認し、僅差であっても公式のサイズと異なる場合は専門家に相談するのがベターです。