軍用手票100円札 4種類の価値・見分け方をわかりやすく解説!

軍用手票100円札 4種類の価値・見分け方をわかりやすく解説!

軍用手票(軍票)の100円札には全部で4種類がありますが、その価値や見分け方について説明していきます。

軍用手票(軍票)100円札 4種類の価値と見分け方

軍票100円札の中で、3種類は紙幣の中央に「軍用手票」と赤字で印刷されています。
紙幣の人物は聖徳太子ですので、聖徳太子100円札と間違えないように気をつけましょう。
また、1種類だけ軍用手表と印刷されていない、鳳凰のデザインの紙幣もありますので、ぜひご確認ください。

丙号異式100円札

本日の買取価格
1枚10円

表面と裏面に「軍用手票」と赤字で印刷されていて、全体的に真っ赤なデザインです。

丙号異式100円札は、第二次世界大戦中に日本軍が発行した軍票の一種で、1945年頃の太平洋戦争末期に登場しました。この軍票は、日本が占領していた香港で発行されたもので、サイズは163mm x 93mmです。現在では法的効力を失っています。

デザインは日本銀行券とほぼ同じ原版を使用しており、表面には聖徳太子の肖像画と法隆寺夢殿の図柄が描かれています。また、表面と裏面には「軍用手表」という赤い文字が印刷されており、全体的に真っ赤なデザインが特徴です。裏面には法隆寺と偽造罰則文が描かれていますが、日本銀行券の総裁印や「日本銀行」という文言が除去されています。

この軍票は占領地での通貨として使用する目的で発行されましたが、その背景には多くの謎が残っています。一説によれば、英国や中華民国側が謀略の一環として発行した可能性があるとも言われています。また、日本が香港に設置した臨時印刷局で作成した真正の軍票である可能性も指摘されています。ただし、当時の資料がほとんど残っていないため、真相は未だ明らかになっていません。

現在、丙号異式100円札の市場価値は非常に低く、買取価格は1枚10円程度です。しかし、その特異な歴史的背景や謎めいた存在により、歴史研究者やコレクターの間では興味深い軍票として注目されています。

丙号100円札

本日の買取価格
1枚10円

表面と裏面に「軍用手票」と印刷されています。全体的に黒っぽいデザインです。

支那事変 丙100円券ですが、こちらも、日本銀行券(日本の紙幣)とほとんど同じデザインで作られていますが、「日本銀行券」という言葉や日本銀行の総裁の印鑑などは消されています。太平洋戦争の終わりごろに、当時日本が占領していた香港で発行されました。

乙号100円札

本日の買取価格
1枚10円

表面と裏面に「軍用手票」と印刷されています。聖徳太子の2次100円札に加刷して作成された紙幣です。

昔の明治時代に国内で使われていた「明治通宝」というお金を元に作られた軍票が、日清戦争のときから長く使われていましたが、偽造を防ぐために、とりあえず日本銀行券(日本の紙幣)を使い、それに軍票として必要な言葉を書き足したり、軍票として使えない部分を消して利用しました。この乙100円券は、太平洋戦争の終わりごろに、当時日本が占領していた香港で軍票が足りなくなったため、急いで発行されたものですが、ほかの軍票100円と違って「日本銀行券」という表記が残ったままで、そこに手を加えた特別な種類です。

戊号100円札

本日の買取価格
1枚10円

表面に鳳凰のデザインが載っているのが特徴です。

戊号100円札は、それまで使われていた日本銀行券を改造した軍票をやめて、新しいデザインで発行されました。名前も「丁号券」から「大日本帝国政府」に変更されて発行されました。

このシリーズには、以下の金額のお札やコインがありました:100円、10円、5円、1円、50銭、10銭、5銭、1銭、2厘5毛。その中でも「2厘5毛券」は作られた数がとても少なく、現在でも残っているものがほとんどありません。

以上、4種類の軍票100円札の価値、見分け方のご紹介となります。

紹介したとおり、軍票100円札は枚数も多く、プレミア価値が付かないものとなります。

軍票ではありませんが、100円札でいうと板垣退助や聖徳太子の紙幣が有名ですね。全16種類!100円札の価値一覧表も併せてご確認くださいませ。

このほかにも価値が気になる軍票等あればぜひお気軽にお問合せくださいませ。