旧5円金貨 価値と偽物の見分け方

こちらの記事では、旧5円金貨について取り上げます。
アンティーリンクでは、今までに数多くの金貨の査定・買取を行なってきました。
その実績を元に、市場価値に基づいた買取金額偽物の見分け方を解説しています。

[監修:渡邉 博/執筆:増田 英明

旧5円金貨の基本情報

旧五円金貨は、明治3年〜明治11年、明治13年〜明治30年に発行された金貨です。
(※明治12年銘は枚数は不明ですが存在するようです)

基本情報は、以下の通りです。

重さ:8.33g
品位:金900/銅100
直径:
明治3年〜4年のものは23.84mm、明治5年以降のもの(縮小)は21.82mm

旧5円金貨の価値

ここでは、旧5円金貨の価値に基づいた買取価格を公開します。

<状態・年代による買取価値一例>※特に価値の高い年代をご紹介

明治3年 180,000円(美品)
明治3年 明瞭ウロコ 200,000円(美品)
明治4年 150,000円(美品)
明治5,6年 120,000円(美品)
明治7,8,9年 150,000~700,000円(美品)
明治10年~30年 50万~500万円(美品)

旧五圓金貨の製造年は、裏面のこの部分で確認します。


写真のものですと、明治6年と読み取れます。

旧5円金貨の状態は、未使用/準未使用/極美品/美品/並品/劣品に分けられます。
市場では美品のものが多く流通しているため、美品の価格を掲載しています。

記事では、特に価値の高い年代のものをピックアップして紹介しました。
さらに詳しい買取価格や詳細は、こちらで公開しています。

旧5円金貨は、年代によって値段が異なります。
特に明治10年~30年のものは発行枚数が少なく価値が高いです。
以上のように旧5円金貨は価値が高いため、偽物も多く出回っています。

次の項目では、偽物の見分け方を解説します。

旧5円金貨の真贋 偽物の見分け方

旧5円金貨の真贋を見分けるポイントは3つです。

●重さを計る
●デザインを見る
●側面を見る

この3つを押さえれば、旧5円金貨の偽物を見分けられるようになります。

重さを計る

最初に、真贋判定の基本である重さを計ります

製造時の本物の重さは8.33gです。
およそ8.25g〜8.40gの範囲が、本物と偽物を見分ける際の基準になります。

それでは偽物の重さを計ってみましょう。

本物の重さは8.35gです。
それに比べ、偽物は5.64gでした。

偽物は、本物に比べ軽いことが多いです。
このような場合、すぐに偽物であると判別できます。

ですが、偽物の中には重さも本物に近いものが存在します。

そのような場合は重さだけでは分からないため、他の要素もチェックしていきましょう。

デザインを見る

表面、裏面、それぞれのデザインをチェックしてみましょう。

表面は竜のデザインに注目してください。
偽物は、竜のトゲの部分がぼやけて見えます。
一方本物は、竜のトゲの部分がくっきりと、シャープに作られていることが分かります。
このように、偽物は本物と比べ図案がぼやけている場合が多いです。

裏面では錦の御旗の先端部分のデザインに注目します。
本物は、先端部分のデザインまでしっかりと見えます。
一方偽物は、先端部分のデザインが確認できません

このように、細かいデザインを意識して見ることで、旧5円金貨の偽物を見抜くことができます。

側面を見る

最後に、本物と偽物の側面をみてみましょう。

本物は、溝が端までしっかり刻まれています。
偽物の方は、溝の長さ、幅ともにバラバラです。

このように、側面を見ることで、偽物を見分けることもできます。

新5円金貨と旧5円金貨との違い

最後に、明治30年から発行されていた、新5円金貨と比べてみましょう。

旧5円金貨比較

旧5円金貨の方が、新5円金貨に比べて凝ったデザインになっています。
大きさも、旧5円金貨(縮小も含む)の方が、新5円金貨より大きいです。

このように新5円金貨と旧5円金貨は、見た目で区別ができます。

新5円金貨の価値と偽物の見分け方は、こちらでご確認できます。

要点まとめ

以上が旧5円金貨の価値と偽物の見分け方でした。

まとめると…
・旧5円金貨は発行年で価値が大きく違う
・旧5円金貨の真贋は3ポイントで判別できる
・旧5円金貨と新5円金貨はデザインが異なる

旧5円金貨は価値が高いため、偽物が多く出回っています。
中には熟練の鑑定士でも判断に迷う、精巧なレプリカもあります。
弊社では郵送買取のほか、LINEによる無料査定も行なっています。
旧5円金貨の真贋については、お気軽にご相談ください。

このほかにも問い合わせの多い、新1円銀貨の真贋貿易銀についても紹介しています。
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