

直径: 3.9cm
重さ: 26.96g
品位: 銀900/銅100
イギリスの貿易銀は、19世紀後半に東アジアとの貿易専用として発行された大きな銀貨です。この銀貨は、1895年から1935年まで主にインドのボンベイとカルカッタで作られました。
この銀貨の重さは416グレインで、日本の貿易銀貨「一圓銀貨」と同じ重さでした。デザインは、表面にイギリス王の肖像、裏面には漢字で「壹圓」とマレー文字が刻まれていました。このデザインは、中国をはじめとする東アジアの市場で使いやすくするための工夫でした。
イギリスがこの貿易銀を発行した背景には、以下の歴史があります。1819年にシンガポール、1842年には香港がイギリスの統治下に入り、東アジアとの貿易が活発化しました。当時、中国などでは様々な外国の銀貨が使われていましたが、イギリスは自国の貨幣を普及させ、信用を高める必要がありました。また、アヘン戦争後に中国との貿易が拡大し、特に絹や茶、磁器の代金を支払うための手段としても、この銀貨は重要でした。
イギリスの貿易銀は、1866年に香港で最初に発行されましたが、短期間で製造が中止されました。その後、1895年から再び発行され、1937年8月1日に廃止されるまで使用されました。
この銀貨は、東アジアでのイギリスの貿易をスムーズに進めるために重要な役割を果たしましたが、時代の変化とともにその役割を終えました。現在では、イギリスの貿易銀は歴史的な貨幣として収集家や研究者から注目されています。
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