1セント硬貨の価値と買取情報!廃止の流れと今後の展望を徹底解説

小額硬貨の廃止が世界的なトレンドになりつつあります。
アメリカではトランプ大統領が1セント硬貨の廃止を提案し、日本でもホリエモン氏が1円玉の廃止を主張。
さらに、ヨーロッパでもユーロ少額硬貨の段階的廃止が進む可能性が指摘されています。

この記事では、高額のプレミア価値が付く1セント硬貨や、各国の動向、そしてもし手元にある1セント硬貨を売りたい場合の買取情報について詳しく解説します。
あなたの持っている小さな硬貨が、意外な価値を持つかもしれません!

トランプ氏がアメリカ1セント硬貨廃止案

トランプ米大統領は2月9日、1セント硬貨(ペニー)の製造中止を財務長官に指示したと発表しました。
その理由として、1セント硬貨の製造コストが実際には3セント以上かかっており、国家予算の無駄遣いであると述べています。

1セント硬貨は1793年に初めて発行され、長年にわたり廃止の議論が続いていました。
製造コストが額面を上回ることや、キャッシュレス化の進行により使用頻度が低下していることが背景にあります。

ホリエモンが日本も1円玉廃止を主張

実業家の堀江貴文氏(ホリエモン)は、アメリカで1セント硬貨の廃止が発表されたことを受け、2月11日に自身のX(旧Twitter)で「日本も一円玉廃止しよう」と提言しました。

この投稿に対し、ネット上では「小銭はマジで邪魔!」「もうキャッシュレスの時代だから、いらないかもなー」といった賛同の声や、「1円を笑う者は、1円に泣く」といった反対意見など、様々な反響が寄せられています。

ヨーロッパ(ユーロ)でも1セント硬貨は廃止?

ヨーロッパでは、1セントおよび2セント硬貨の廃止が一部の国で進められています。
2024年時点ですでに、ベルギー、フィンランド、アイルランド、イタリア、オランダ、スロバキアの6か国では、これらの硬貨が一般的に使用されていません。

これらの国々では、現金取引の際に総額を5セント単位に切り上げまたは切り下げる「端数処理」が導入され、1セントおよび2セント硬貨の流通が減少しています。

また、欧州委員会はこれらの少額硬貨の製造コストが額面を上回ることから、段階的な廃止を検討しています。

ただし、これらの硬貨は依然として法定通貨であり、使用自体は可能です。

価値ある1セント硬貨の種類

アメリカの1セント硬貨は「発行年号」や「製造場所を示す刻印」によって価値が違います。

アメリカの1セント硬貨は「発行年号」や「製造場所を示す刻印」によって価値が異なります

発行年号や製造場所で価値が変わる!
アメリカのコインに打たれた刻印によって、日本と違いどこで製造されたかが分かる仕組みになっています。

「S」
サンフランシスコ造幣局
「D」
デンバー造幣局
何もなし
フィラデルフィア造幣局

日本のコインは、基本的に年号を見れば価値が分かりますが、アメリカのコインは発行年号と発行場所の両方を確認することが重要です。

アメリカのコインは発行年号と発行場所の両方を確認することが重要

アメリカコインは発行年と発行場所

発行年や発行場所の組み合わせによっては、希少性、つまり珍しいものがあります。

例えば1931年の1セントを見てみましょう。

  • 1931年「S」(サンフランシスコ造幣局)は発行枚数が少なく、約1万円で取引されます。
  • 一方、他の1931年発行の1セントは発行枚数が多く、数百円程度です。

このように、アメリカのコインは年号と造幣局の違いによって価値が大きく変わるのが特徴です。

アンティーリンクで高額買取したプレミア1セント硬貨

直近で、アンティーリンクが高額でお買取りさせていただいた1セント硬貨をご紹介します。
それは1909年のサンフランシスコ発行「VDB」です。

プレミア1セント硬貨

VDBとは、コインデザイナーのヴィクター・デイビッド・ブレナー(Victor David Brenner)のイニシャル「VDB」が刻印されたものになります。

しかし、ブレナーの名前が大きく主張されすぎているとの批判を受け、1909年後半から「VDB」の刻印は削除されたため、発行枚数が限られ、希少価値が上がりました。

このコインは鑑定済みのケースに収められており、状態も良好であったため、弊社では6万円で買取させていただきました。
1セントは約1.5円なので、なんと4万倍の価値がついたわけです。

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劣化で価値が激減?1セント硬貨を守る「保管」と「売却」の判断基準

アメリカの1セント硬貨は、製造年によって材質が異なり、実は非常に劣化しやすい繊細な貨幣です。
1982年以前の銅製は酸化による黒ずみ、それ以降の亜鉛製は「亜鉛腐食」で内側からボロボロになるリスクを常に抱えています。

コイン収集の世界では「状態」が価値を決定づけます。
わずかな錆や変色が査定額を大きく左右するため、湿度対策や専用ケースでの保管など、徹底した管理が重要です。

もし「適切な保管が難しい」「ついつい適当に置いてしまう」という方は、価値が損なわれる前に「売却」という選択肢を検討すべきです。
修復不可能なダメージを負って価値を失う前に、早めに手放すことも大切な資産を守る一つの手段といえます。

1セント硬貨に関するよくある質問

1セント硬貨の製造コストはいくらですか?

1枚あたり約3.69セント(約5.7円)です。
材料費(亜鉛・銅)や人件費の高騰により、製造コストが額面の約3.7倍に達しているためです。
この「逆ザヤ」により年間約8,500万ドルの赤字が発生したため、米国政府は2025年11月12日をもって一般流通向けの製造を正式に終了しました。/p>


1セント硬貨の製造は終了しましたか?

はい、一般流通向けの製造は2025年11月12日をもって正式に終了しました。
1枚あたり約3.7セントという、額面の3倍以上の製造コストによる多額の赤字を解消するためです。
232年の歴史の集大成として、最終鋳造分には「Ω(オメガ)」の記号が刻印され、現在は収集家向けセットのみが限定販売されています。/p>


1セントと1ダイムの違いは?

価値が10倍異なり、見た目(色・サイズ)も明確に違います。
材質および通貨単位が個別に設定されているためです。
1セントは「銅色で大きく(約19mm)」、1ダイムは「銀色で最も小さい(約18mm)」ですが、1枚で10セント分の価値があります。/p>

1セント硬貨の価値は今後に関するまとめ

世界的な廃止トレンドの一方で、改めて注目したいのが1セント硬貨の価値です。
単なる小銭に見えても、発行年号や造幣局の刻印(SやD)次第では、額面を遥かに超えるプレミア価格がつきます。

実際に1909年の「VDB」刻印があるものは数万円で取引されるなど、希少性の高い種類も存在します。
廃止議論が進む今こそ、お手元のコインを整理する良い機会です。
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