旧札はATMでいつまで使える?旧紙幣は銀行ATMで入金できる?

旧紙幣の取り扱いに困っていませんか?ATMでの入金や交換のポイントを解説!

旧札(旧紙幣)が手元にあるけれど、どうすれば使えるのか困っていませんか?

お金として使えるのはわかるけど、お店で使うのは気が引ける場合もあります。
銀行ATMで入金できるか?手数料はいくらか?いつまでATMで入金に使えるのかなど、気になるポイントをわかりやすく解説します。
旧札(旧紙幣)の実用的な使い方を知って、不安を解消しましょう。

旧紙幣や旧札はいつまで銀行ATMが使えるの?

現在、銀行ATMでは「2世代前」までの紙幣であれば利用できることがほとんどです。
そのため、現在のF号券の2世代前のD号券にあたる、福沢諭吉旧1万円札・新渡戸稲造5000円札・夏目漱石1000円札は、ATMで使用可能です。
ただし、これらの紙幣が「3世代前」となった時点で、銀行ATMで使えなくなる可能性が高いと考えられます。

紙幣の世代別の種類表

日本の紙幣は概ね20年ごとに新しいデザインへ刷新されています。
このサイクルに基づくと、2024年発行のF号券から約20年後の2044年頃に、D号券(福沢諭吉旧1万円札新渡戸稲造5000円札夏目漱石1000円札)がATMで使えなくなる可能性が高いと予想されます。

ただし、正確なタイミングは日本銀行や各金融機関の方針に左右されるため、最新情報の確認が大切です。
歴史的価値や収集目的で保管する場合を除き、古い紙幣は早めに銀行で新しい紙幣に交換しておくのも一つの方法ですし、古銭買取専門店へ査定に出すと思わぬお宝が見つかることもあるかもしれません。

出典:国立印刷局ホームページ(https://www.npb.go.jp/product_service/intro/kihon.html#cmsgenzai04)
「お札の基本情報」(国立印刷局) (https://www.npb.go.jp/product_service/intro/kihon.html#cmsgenzai04)を加工して作成

旧紙幣や旧札は銀行ATMで入金できる?

旧紙幣や旧札は銀行ATMで入金できるのでしょうか?

とくに、D号券の「守礼門2000円札」や「夏目漱石1000円札」、C号券の「伊藤博文1000円札」「岩倉具視500円札」についてよくご質問いただくので、それぞれ銀行ATMへの入金が可能かどうか、ご紹介します。

  • 「守礼門2000円札」は今でも使えるお札(現行紙幣)なので、銀行で両替できるのはもちろん、ATMでも問題なく使えます。
  • 「夏目漱石1000円札」は、大抵は問題なく使えます。
  • 「岩倉具視500円札」や「伊藤博文1000円札」は、基本的にATMでは使えません
    ATMに入れても「読み取れません」として戻されることがほとんどです。

ちなみに、使えないお札をATMに入れても、警報が鳴ったり偽札扱いされたり警察に通報されるといったことありませんので、安心ください。

入金手続きの手順

  1. ATMの画面で「お預け入れ」または「入金」という選択肢を選びます。
  2. キャッシュカードを持っている場合は、カードをATMに挿入してください。
    キャッシュカードを持っていない場合は、「キャッシュカードなし」を選択しましょう。
  3. 入金する口座情報(銀行名、支店名、口座番号など)を画面の指示に従って入力します。
  4. お金をATMの投入口に入れます。
    ※一部の機種では、紙幣と硬貨を別々に入れる必要があるので注意してください。
  5. ATMが金額を読み取ったら、画面に表示される入金額を確認し、問題がなければ「確定」ボタンを押します。
  6. 取引明細票が必要な場合は、印刷するかどうかを選択できます。
  7. 最後に、キャッシュカードを使用した場合は、忘れずに取り出してください。

ATMによっては多少違った流れもあるかもしれませんが、基本的な流れを把握しておけば、スムーズに入金できます。

注意点

ATMでの入金操作は基本的にどの金融機関でも同じですが、ATMの種類や銀行によって細かい操作方法が異なることがあります。
例えば、一部のATMではキャッシュカードが必須で、カードが無いと現金での入金ができない場合があります。

また、入金が可能な時間帯や手数料についても、利用する銀行やATMの設置場所によって違いがあります。
利用前に、銀行の公式サイトやATMの画面で確認しておくと安心です。

多くの場合、2007年までに発行されていた福沢諭吉旧1万円札・新渡戸稲造5000円札・夏目漱石1000円札は、ATMでの入金ができます。
これらのお札は現在でも有効なので、金融機関のシステムで問題なく取り扱え、私たちが普段利用するATMでも使用できます。

ただし、これよりも前に発行されていたC号券(聖徳太子1万円札聖徳太子5000円札、伊藤博文1000円札、岩倉具視500円札)については、ATMでの預け入れは難しいようです。
これらの旧札で入金したい場合は、銀行の窓口を利用しましょう。

ATMへの入金が難しい旧紙幣一覧

ATMへの入金が難しい旧紙幣を一覧にしてまとめました。
これらの紙幣を入金したい場合には、ATMを使用せず、窓口を利用しましょう。

ただし、額面以上のプレミア価値が紙幣もあるので、まずは古銭買取専門店で査定してもらうことをおすすめします。

C号券

聖徳太子 1万円札

聖徳太子1万円札

聖徳太子 5000円札

聖徳太子5000円札

伊藤博文 1000円札

伊藤博文1000円札

岩倉具視 500円札

岩倉具視500円札

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B号券

聖徳太子 1000円札

聖徳太子1000円札

岩倉具視 500円札

岩倉具視500円札

板垣退助 100円札

板垣退助100円札

高橋是清 50円札

高橋是清50円札

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A号券

聖徳太子 100円札

聖徳太子100円札

国会議事堂 10円札

議事堂10円札

彩紋 5円札

彩紋5円札

二宮尊徳 1円札

二宮1円札

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い一円券

改正不換紙幣1円

改正1円札

改造一円券

改造兌換銀行券1円札

改造1円札

旧一円券

旧兌換銀行券1円札

旧1円札

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ATM手数料について

ゆうちょ銀行のATMで紙幣のみを入金する場合、手数料はかかりません。
しかし、硬貨を1枚でも含めると、以下の手数料が発生します。

  • 1~25枚:110円
  • 26~50枚:220円
  • 51~100枚:330円

一方、窓口での入金では、硬貨50枚までは手数料無料で、51枚以上になると枚数に応じた手数料がかかります。

他の銀行、例えば三井住友銀行やみずほ銀行では、ATMでの硬貨入金に手数料がかからない場合もあります。
ただし、手数料の設定は各銀行によって異なるため、詳細は各銀行の公式ウェブサイトなどで確認をおすすめします。

引き出す際の手数料

ゆうちょ銀行や郵便局で設置されているATMでは、引き出しの手数料が場所や時間帯によって異なります。
以下にわかりやすく説明します。

① ゆうちょ銀行店舗内や郵便局内のATM

  • 平日・土曜日:7:00~23:00までは 無料
  • 日曜日・休日:7:00~21:00までは 無料

これ以外の時間帯はATMが稼働していません。

② 駅やショッピングセンターなどに設置されているATM

  • 平日:8:45~18:00までは 無料
  • 土曜日:9:00~14:00までは 無料
  • 日曜日・休日:7:00~21:00は すべて有料(110円)

さらに、平日・土曜日であっても、無料時間帯以外の 7:00~23:00の間は有料(110円) です。

注意事項

  • 無料時間帯が限られているため、手数料を節約したい場合は時間を確認して利用するのがおすすめです。
  • 駅やショッピングセンターなどのATMでは、特に日曜日や祝日は全時間帯で手数料がかかる点に注意してください。

旧紙幣や旧札を新紙幣に交換したい場合

銀行窓口で両替をする際は、ロビーに設置されている筆記台にある「両替票」に必要事項を記入して窓口で手続きをします。
両替には特別な本人確認書類は不要で、両替したいお金を持参すれば手続きができます。

ただし、両替票には最低限「氏名」と「電話番号」を記入する必要があります。
また、両替には銀行ごとに規定された手数料がかかるため、事前に利用する銀行の手数料を確認しておくと安心です。

取引のある銀行を利用するメリット

取引(口座)がある銀行で両替を行う場合、ほとんどの銀行では10枚程度までの両替であれば手数料が無料です。

ただし、例外として三井住友銀行では取引があっても手数料がかかるため注意が必要です。

また、行内に設置されている両替機を利用する場合、キャッシュカードの挿入が必要です。
暗証番号の入力は不要ですが、取引がない場合は利用できない銀行もあります。

ゆうちょ銀行(郵便局)について

ゆうちょ銀行や郵便局では、両替業務を行っていません。
そのため、紙幣の交換を希望する場合は他の銀行を利用してください。

手数料を節約する方法

手数料を抑えたい場合は、両替を希望する金額を一度口座に入金し、その後ATMから引き出す方法を検討してください。
入金後にATMで引き出せば、実質的に旧札を新紙幣に両替するのと同じです。

ただ、銀行ごとに両替の取り扱いや手数料のルールが異なるため、まずは取引のある銀行を利用するのが確実です。
また、詳細な手数料や条件は各銀行の公式サイトや窓口での確認をおすすめします。

旧紙幣や旧札にしたい場合

一方で、「新紙幣に交換したい」ではなく、「旧紙幣が欲しい」という場合もあるかもしれません。
こういった場合、銀行ATMで払い戻しする際に「旧紙幣」を指定できるのでしょうか?

結論は、ATMでお金を払い戻す際に「旧紙幣」を指定できません

現在は旧紙幣が混ざって出てくることもまだまだありますが、将来的には新紙幣がだけになっていきます。

もし、どうしても旧紙幣を入手したい場合は、銀行の窓口で引き出しをする際に「旧紙幣でお願いします」と伝えると、在庫があれば対応してもらえる場合があります。
窓口での対応は銀行や店舗、タイミングによって異なるため、どうしても必要な場合には事前に確認しておきましょう。

古銭買取専門店なら旧紙幣に交換してくれる!?

アンティーリンクのような古銭買取専門店では、現在使用されていない旧札・旧紙幣に交換が可能な場合があります。

ただし、アンティーリンクを含め多くの買取店ではプレミア価値がない旧紙幣を買い取りません。
そのため、在庫がないのが現状です。
それでも、プレミア価値が付かない旧紙幣でも引き取りを行う場合があり、一部の旧紙幣が在庫として残っている場合があります。
アンティーリンクでは、買取金額を現金でお渡しする際、「1枚のみ」であれば、在庫状況次第ではありますがプレミア価値のない旧紙幣をお渡しできます。
ご希望であれば、ぜひお声がけください。

ATMで旧札・旧紙幣を使用する際のよくある質問

ATMで旧札を使用するにあたって、よくある質問をまとめました。

旧札はATMで使えますか?

2世代前の紙幣までなら使えます。

2025年8月現在であればD号券(福沢諭吉旧1万円札、新渡戸稲造5000円札、守礼門2000円札、夏目漱石1000円札)まで使用できます。

セブンイレブンのセルフレジ・釣銭機で旧札は使えますか?

昭和59年発行の紙幣(2世代前・D号券)が利用できません。

  • 福沢諭吉旧1万円札
  • 新渡戸稲造5000円札
  • 夏目漱石1000円札
ATMで旧札が出てきたらどうすればいい?

旧札・旧紙幣であってもATMから出てくる紙幣は現行紙幣のため、問題なく使用できます。