ウナとライオンの銀貨とは？発行された背景や高値の理由を徹底解説！
美しいデザインと物語性に加え、発行枚数はわずか数十枚〜数千枚という希少性が、市場価値を押し上げています。
なかには、ウナとライオンの銀貨を購入したいと考えている方や、買取を検討している方もいるでしょう。
本記事では、これまで発行されたウナとライオンの銀貨シリーズについて紹介します。
目次
ウナとライオンの銀貨とは？
ウナとライオンの銀貨とは、1839年にヴィクトリア女王の即位3周年を記念して発行されたコインの復刻版です。
オリジナル版として1839年に発行された金貨は、ウィリアム・ワイオン氏によって制作されました。
エドマンド・スペンサーの叙事詩「妖精の女王」をモチーフに、ヴィクトリア女王（ウナ）がイギリス国（ライオン）と共に描かれています。
美しいデザインと発行枚数が400枚程度と極めて少ないことから、コレクターの間で高い人気を誇り、高値で取引されています。
そして、2019年に「偉大なる彫刻家シリーズ」として復刻され、銀貨として再登場しました。
ヴィクトリア女王時代の栄華を現代に蘇らせ、歴史と芸術の融合を楽しめるコインとして、多くのコレクターの注目を集めています。
ウナとライオン銀貨の生みの親「ウィリアム・ワイオン」とは
ウィリアム・ワイオン（1795年〜1851年）は、英国王立造幣局の主任彫刻家であり、ヴィクトリア朝を代表するコイン彫刻家です。
バーミンガムで生まれ、父から彫刻技術を学んだ彼は、ロンドンの王立芸術院で更に腕を磨きました。
1816年に王立造幣局の副彫刻家に就任し、1828年には主任彫刻師に任命されました。
オリジナル版の「ウナとライオン」は、彼の代表作です。
エドマンド・スペンサーの叙事詩「妖精の女王」から着想を得たデザインは、ヴィクトリア女王と大英帝国を象徴する一作となりました。
ワイオンは他にも多くの記念メダルやコインを手掛け、繊細かつエレガントなデザインが高く評価されています。
ウナとライオンの銀貨シリーズを一挙紹介
ウナとライオンの銀貨は、オリジナルの復刻版として2019年から2024年まで発行されています。
ここでは、ウナとライオンの銀貨シリーズを一挙紹介します。
2019年版
| 2019年版詳細 | |
| 図柄 |
表：エリザベス2世 裏：ウナとライオン |
| 販売価格 | 126,5000円 |
| 発行年 | 2019年 |
| 販売枚数 | 3,000枚 |
2020年版
| 2020年版詳細 | |
| 図柄 |
表：エリザベス2世 裏：ウナとライオン |
| 販売価格 | 195,513円 |
| 発行年 | 2020年 |
| 販売枚数 | 750枚 |
2021年版
| 2021年版詳細 | |
| 図柄 |
表：エリザベス2世 裏：ウナとライオン |
| 販売価格 | 660,000円 |
| 発行年 | 2021年 |
| 販売枚数 | 70枚 |
2022年版
| 2022年版詳細 | |
| 図柄 |
表：エリザベス2世 裏：ウナとライオン |
| 販売価格 | 9,851円 |
| 発行年 | 2022年 |
| 販売枚数 | ーーー |
2023年版
| 2023年版詳細 | |
| 図柄 |
表：チャールズ3世 ウナとライオン |
| 販売価格 | 12,751円 |
| 発行年 | 2023年 |
| 販売枚数 | ーーー |
2024年版
| 2024年版詳細 | |
| 図柄 |
表：チャールズ3世 裏：ウナとライオン |
| 販売価格 | 26,800円 |
| 発行年 | 2024年 |
| 販売枚数 | 1,500枚 |
ウナとライオンの銀貨が高値の理由
ウナとライオンの銀貨は、1839年に発行されたオリジナル版ではないにも関わらず、現在も高値で販売されています。
ここでは、ウナとライオンの銀貨が高価な理由について解説します。
世界で最も美しい金貨の復刻版
ウナとライオンの銀貨の先駆けとなったオリジナル版は、その美しいデザインから「世界で最も美しい金貨」と称されています。
ヴィクトリア女王の若き姿を「ウナ」として描き、イギリスを象徴する「ライオン」を従える構図が印象的です。
エドマンド・スペンサーの叙事詩「妖精の女王」をモチーフにしたデザインは、女王が国家を栄光へ導く姿が表現されています。
復刻版もまた、オリジナルデザインを忠実に再現しており、その洗練された芸術性は世界中のコレクターから高い評価を受けています。
発行された歴史が深い
オリジナル版のウナとライオンの金貨は、1839年にヴィクトリア女王の即位を記念して発行されたものです。
大英帝国の繫栄と女王の強さ・美しさを象徴するデザインが施されています。
この歴史あるコインは英国の壮大な過去を物語っており、希少性と物語性から特にコレクターの間で高い評価を受けています。
伝説的なコインの復刻版として銀貨が発行されており、オリジナルの美しさを再現しつつ新たな価値を持つコインとして人気の1枚です。
発行枚数が限られている
ウナとライオンの銀貨が高値で取引される理由の1つに、発行枚数の少なさがあります。
オリジナルの1839年版はわずか400枚しか発行されておらず、その希少性が価値を高める要因です。
また、復刻版の銀貨も数十枚〜数千枚程度と数が限られているにも関わらず、世界中のコレクターが購入を希望しています。
そのため、需要と供給のバランスが大きく崩れ、ウナとライオンの銀貨は希少なコインとして注目されています。
まとめ
本記事では、これまで発行された、ウナとライオンの銀貨シリーズについて紹介しました。
2019年からこれまで登場した復刻版の銀貨は、美しいデザインと希少性から、現在でも高値で販売されています。
銀貨以上の高値かつ希少性が高いオリジナル版は購入が難しいですが、毎年発行されている銀貨であれば、購入のチャンスもあるでしょう。
なお、弊社アンティーリンクでは、古銭の査定・買取を行っています。
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