豆板銀とは？現在の価値や入手方法を解説
一つひとつ形や重さが違うため、パッと見るとお金とはわからない可愛らしいコロコロとした形をしています。現在は流通していないため価値がやや上がり、コレクターの間で注目されています。この記事では、豆板銀の現在の価値や入手方法などを詳しくご紹介します。
目次
豆板銀とは？
豆板銀は、江戸時代に使われていた銀貨です。手のひらに収まるサイズで、小額の取引に便利だったため、庶民の生活に欠かせない存在でした。
現代では流通がなく貴重なお金となり、コレクターの間で人気を集めています。
ここでは、豆板銀の種類や特徴について詳しくご紹介します。
名前の由来
豆板銀という名前は、形が小さな豆に似ていることからつけられました。
手のひらにすっぽり収まるほどの小さなサイズで、軽くて持ち運びやすく、小額の取引に非常に便利だったのです。豆板銀の重さは均一ではなく、数グラムから十数グラムまでさまざまで、重さによって価値が決められました。
豆板銀は、年貢の支払いや外国との貿易、寺社への寄付など幅広く使われていました。
また、藩ごとに独自に鋳造され、各藩で異なるデザインのものが経済活動や納税のために使われていたのです。
このように、豆板銀は庶民の生活や社会活動の中で広く利用され、小さな取引にとても便利な通貨として流通していました。
江戸時代に流通していた銀貨
豆板銀は、江戸時代に丁銀に対する少額貨幣として流通していた銀貨です。
銀の重さによって価値が決まる秤量貨幣の一種で、元和期から作られるようになりました。
小さな豆板銀は、端数計算がしやすいという特徴があり、日常の取引に非常に便利だったと言われています。少額の買い物やおつりに使われ、庶民にとって身近な存在でした。
豆板銀の種類
豆板銀には、8種類あります。
全8種類の鋳造年や銀の品位、特徴については以下のとおりです。
| 種類 | 鋳造年 | 銀の品位 |
| 元禄豆板銀 | 元禄8年（1695年） | 64% |
| 特徴 現存数が少なく希少性が高い。 状態が良いもので数万円に至る。 |
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| 宝永永字豆板銀 | 宝永7年（1710年） | 40% |
| 特徴 発行量が21トンと少なく、現存するものも貴重。 状態良好なら数万円を超える。 |
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| 宝永四ツ宝豆板銀 | 正徳元年（1711年） | 20% |
| 特徴 品位は低いが希少価値があり、数万円を超える可能性がある。 |
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| 享保豆板銀 | 正徳4年（1714年） | 80% |
| 特徴 慶長豆板銀に似たデザインだが、形状が薄く円形に近い。 数万円程度の価値。 |
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| 元文豆板銀 | 元文元年（1736年） | 不明 |
| 特徴 財政立て直しのために低品位で鋳造。 状態良好なものは数万円に届く可能性。 |
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| 文政豆板銀 | 文政3年（1820年） | 35% |
| 特徴 現存数が多く、相場価格は数千円程度と安価。 |
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| 天保豆板銀 | 天保8年（1837年） | 26% |
| 特徴 希少価値が低く、相場価格は数千円程度。 |
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| 安政豆板銀 | 安政6年（1859年） | 不明 |
| 特徴 江戸幕府最後の豆板銀。 相場価格は不明。 |
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豆板銀の現在の価値
豆板銀は、オークションなどで価値を知ることができます。特別高額で取引されているわけではありませんが、状態が良いものは価格が高くなる傾向にあります。
ここでは、オークションとアンティーリンクで提示している価値をご紹介します。
オークション
オークションでは、豆板銀が一個売りからセット売りまで、さまざまな形で販売されています。単品で出品されるものも多いですが、セット売りではより高い値段がつく傾向にあります。
2024年9月現在、出品されているセットの中には、価格が43万円まで上昇しているものもあり、人気があることがわかります。オークションの価格は変動しやすいため、興味がある方はこまめにチェックしてみると良いでしょう。
アンティーリンク
アンティーリンクでは、豆板銀の買取価格は500〜2,000円の範囲で設定されています。
買取価格は、豆板銀の重さや刻印の種類によって異なるため、一つひとつの特徴を見ながら査定を行います。
もしお手元に豆板銀がある場合は、まずはお気軽に査定をご依頼ください。
豆板銀の種類や状態によって思わぬ価値がついているかもしれません。
画像では元文・天保・安政の3種類ですが、ほかの豆板銀の買取ももちろん行っています。査定は無料で行っているので、価格を知ってから売却を検討したいという方のお問い合わせもお待ちしております。
豆板銀の入手方法
豆板銀を手に入れる方法はいくつかあります。
オークションでは、多くの種類の豆板銀が出品されており、希望の価格で購入できるチャンスがあります。
ネットショッピングサイトでも、専門店が販売しているので手軽に購入可能です。
また、古銭販売店なら実物を手に取って選べるため、初心者でも安心して購入できます。
ここでは、それぞれの入手方法の特徴をわかりやすくご紹介します。
オークションで購入する
オークションには、豆板銀が多く出品されています。
オークションサイトでは、一個売りからセット売りまで、さまざまな豆板銀が出品されているため、好きな種類や欲しい数で選べます。入札形式なので、自分が希望する価格で購入できるチャンスがあるのも魅力です。
ただし、状態や刻印の種類、品位によって価格が変動するため、入札する際は商品の画像や詳細をよく確認するようにしましょう。
オークションサイトは自宅から気軽にできるため、豆板銀のコレクションを始めたい方にもおすすめです。
ネットショッピングサイトで購入する
ネットショッピングサイトでも、豆板銀を購入することができます。
オークションと違って、価格が固定されていることが多いため、気に入ればすぐに購入できるのが便利な点です。
ショッピングサイトといえば、Amazonや楽天市場が一般的ですが、豆板銀の専門店やアンティークショップがオンラインショップを運営している場合もあるため、詳細な説明を読みながら選ぶことができます。商品写真も豊富に掲載されているため、状態を確認してから購入できるのが安心です。
ネットショッピングなら、価格や品位を比較して、お気に入りの一品を見つけることができます。
古銭販売店で購入する
古銭販売店は、実物を手に取って豆板銀を選べるため、初めての方におすすめの入手方法です。お店のスタッフが丁寧に説明してくれるので、豆板銀の歴史や品位などについて詳しく知ることができるのも魅力です。
実店舗では実際に豆板銀を見比べられるため、状態や刻印の種類を直接確認できます。また、店頭でしか見られない希少な品もあるかもしれません。
信頼できるお店を選ぶことで、安心して豆板銀の購入を楽しむことができるでしょう。
オークションサイトやネットショッピングである程度の価値を確認することはできますが、実際の価値を知るためには、まずは査定を依頼することがおすすめです。
アンティーリンクでは、無料で査定を行っています。汚れているものや、本物かわからない場合でもお気軽にご相談ください。
