「ごんぎつね」貨幣セットとは?販売の背景や現行価値を紹介

「ごんぎつね」貨幣セットとは?販売の背景や現行価値を紹介
「ごんぎつね」貨幣セットは、新見南吉が執筆した童話をモチーフにして販売されました。本記事では、「ごんぎつね」貨幣セットの販売の背景や国内外のオークションサイトでの現行価値を解説します。文学作品をテーマにした貨幣セットが気になる方は、是非チェックしてみてくださいね。

「ごんぎつね」貨幣セットの背景と概要

★ごんぎつめ貨幣セット※出典:「ごんぎつね」貨幣セット<~「赤い鳥」掲載七十五周年記念~> | 造幣局

ごんぎつね」貨幣セットは、2007年(平成19年)に造幣局から販売された貨幣セットです。

ここでは「ごんぎつね」がどのような話であるかのおさらいや貨幣セットの背景や概要について、解説していきます。

「ごんぎつね」は新見南吉作の童話

「ごんぎつね」は、愛知県知多郡半田町(現在の半田市)出身の童話作家である新見南吉の作品です。

ストーリーの概要は、いたずら好きの子ぎつね「ごん」と母親を亡くし一人で暮らしている青年「兵十」の悲劇的な物語となっています。

「赤い鳥」掲載75周年を記念して販売

「ごんぎつね」は、雑誌『赤い鳥』に1932年(昭和7年)に掲載される形で世に出ました。

『赤い鳥』は、赤い鳥社が 1918年~1929年(大正7年〜昭和4年)に発刊していた児童雑誌です。当時活躍中の著名な作家・画家を起用していました。

「ごんぎつね」貨幣セットは、『赤い鳥』に「ごんぎつね」の掲載後、75周年を記念して販売されました。

貨幣セットの概要

「ごんぎつね」貨幣セットの概要は以下の表の通りです。

セット概要
販売年 2007年(平成19年)
額面価格 666円
販売価格 2,300円
販売セット数 82,200セット

貨幣セットに含まれている内容は以下の通りです。

  • 平成19年銘の通常貨幣6種類(1円、5円、10円、50円、100円、500円)
  • 「ごんぎつね」をデザインした丹銅製の年銘板
  • 「ごんぎつね」の全文を、初掲載時の表記で忠実に再現した冊子
  • 童話本をモチーフにしたブック型ケース

文学作品をテーマにした記念貨幣セットであるので、好きな人には魅力的なセットになっています。

貨幣セットの現行価値

ここからは「ごんぎつね」貨幣セットの現在価値を、様々な種類のサイトから見ていきます。

サイトの種類 販売価格の目安
買取サイト 買取不可
国内オークションサイト 70円~7,200円
海外オークションサイト 56$程度

それぞれの種類のサイトで詳しく見ていきましょう。

買取サイト

買取サイトは、基本的に買取不可です。

買取サイトによっては、額面以下で買い取ってくれるところもありますが、それはもったいないので、買取サイトでの売却は控えておいた方が良いでしょう。

国内オークションサイト

国内オークションサイトの場合は、ヤフオクを参考にすると、2024年8月の段階では70円~7,200円でした。

ただし、上記の価格は、2024年8月時点の情報です。
そのため、時期などにより価格が大きく異なる場合もあるので、その点は注意して出品するようにしましょう。

ただ、後述しますが、海外オークションサイトでの売却はそこまで多くありません。
どうしても「ごんぎつね」貨幣セットを少しでも高値で売却したい場合は、国内のオークションサイトが一番良いと言えます。

※参考:貨幣セット ごんぎつね | Yahoo!オークション

海外オークションサイト

海外オークションサイトの場合は、eBayを参考にすると、57$(2024年8月時点での日本円価格:約8,100円)程度でした。

出品自体もあまりされておらず、売却された形跡もないため、海外での価値はそこまで高くはないと言えます。

そのため、海外での売却は、望みが薄く、あまりおすすめはできません。
海外オークションサイトで売却したい人は、売れるまでに時間を要する可能性があると念頭に置いて出品するようにしてください。

※参考:eBay

よくある質問

最後に「ごんぎつね」貨幣セットのよくある質問を紹介します。

今からでも入手可能ですか?

「ごんぎつね」貨幣セットは、現時点では造幣局では販売されていません。

そのため、入手できるとしたらオークションサイトのみになります。
ただ、海外オークションサイトは注目が高くないので、入手できる可能性があるのはヤフオクなどの国内オークションサイトのみと言えます。

なお、販売当時の価格より高く出品されているケースが多いので、理解したうえで、購入を検討するようにしてください。

将来的に値上がり期待できますか?

「ごんぎつね」貨幣セットは、将来的な値上がりは、厳しいと言えます。

貨幣で価値が上がる要因の一つとして希少価値があります。
以下は造幣局のデータを参考にして、「ごんぎつね」貨幣セットと同時期(2007年)に販売された貨幣セットの一部を示した表です。

貨幣セット名 販売セット数
「ごんぎつね」貨幣セット 82,200セット
ベルサイユのばら2007貨幣セット 76,500セット
世界文化遺産貨幣セット (石見銀山遺跡とその文化的景観) 74,500セット

同じ年の中でも最上位の販売セット数でもあるので、希少価値が低く、将来的な値上がりはしにくいと言えます。

貨幣セットはなぜ販売されるのですか?

貨幣セットは、特定の出来事や人物を記念し、その重要性を広く伝える目的で発行されています。基本的に国の文化や歴史を象徴するものが多く、後世に伝えていく役目があるものと判断できます。

今後も興味がある人は、コレクションとして購入しても良いでしょう。

まとめ

本記事では「ごんぎつね」貨幣セットについて紹介しました。

「ごんぎつね」貨幣セットは、雑誌「赤い鳥」掲載75周年を記念して販売された文化的価値のあるセットです。

日本円としての価値は現状高くなく、高値での売却は厳しいですが、人によっては価値があるセットとなるので、興味がある方はオークションサイトなどを覗いてみてはいかがでしょうか?

買取価格一覧表:貨幣セット