【レア10円玉一覧】価値のある年号と昭和61年後期デザインの見分け方ガイド【2025年最新】


10円玉に、価値のある年号はないですよね?

いいえ、実はあるんです!
特に昭和61年後期というものは価値があります。

じゃあギザ十(昭和26〜33年の10円玉)はどうですか。

ギザ十は、状態によっては価値があると言われています。
日常で何気なく目にする機会が多い10円玉ですが、実は非常に価値の高い10円玉も存在します。
もしかしたらあなたの財布に入っている10円玉に高い価値があるかもしれません。
この記事では、発行初年度の昭和26年から令和7年までに発行された10円玉の中で、特に価値のある年号について詳しく解説します。
10円玉に興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかる事
- 価値の高い10円玉の年号や特徴
- ギザ10の市場価値
- 価値の高い10円玉の売却方法
[監修:奥村 志門]
目次
価値の高い10円玉の年号は昭和61年の”後期デザイン”
はじめに価値の高い10円玉の年号について結論を書くと、「昭和61年の後期に製造された10円玉」となります。
また、未使用品という条件付きであればギザ10(昭和26~33年)の価値も高くなります。
昭和26〜33年【並品】:10〜100円
昭和26〜33年【未使用】:2万円以上
昭和61年後期:1万円以上
※状態・年号で価格は異なります
・素材(品位):銅950/亜鉛40/錫10
・重さ:4.50グラム
・直径:23.5mm
それ以外の10円玉の価値は基本的に額面通りです。
というのも、10円玉はほとんどの年で億単位で発行されています。
そのため希少価値がほとんどつきません。
昭和61年後期の10円玉はなぜ価値が高い?
そもそも昭和61年「後期」とはどういうことなのでしょうか?
まずは前期と後期の違いを現した図を用意しましたので、ご覧ください。
平等院鳳凰堂の左側と中央の階段に注目してください。
見るべきポイントは3箇所です。
①左側、上の屋根です。
前期のものは、屋根の先端がどことなく丸く鈍い感じ(鈍角)です。
後期のものは、屋根の先端が鋭くピンと尖っています(鋭角)。
②左側、下の屋根です。
前期のものは、二重の屋根に切れ目が入っているのがわかります。
後期のものは、屋根に切れ目がありません。それに、先が鋭くなっています。
③中央の階段部分です。
前期のものは、階段左右の縦線が上下で切れています。
後期のものは、縦線が上部とくっついています。
昭和61年後期をチェックするのに、一番分かりやすいのは階段部分です。
まずは階段部分をチェックし、該当したら屋根を確認してみましょう。
何故このようなデザイン違いが存在するのでしょうか?
実は10円玉にはこういったデザイン違いは多く存在するのです。
しかし、基本的にデザインは年毎に変更されます。

つまり同じ年号でデザインが違うものは存在しないのです。
しかし、昭和26年から現在まででの間に、たった1年だけ同じ年でデザイン違いの10円玉が存在するのです。
それが昭和61年の10円玉になります。
これは昭和61年の後期に製造トラブルが起き、誤って昭和62年から使う予定だったデザインで発行されてしまったためです。
※正確には昭和62年のプルーフ貨幣セット用のデザインがつかわれています。
そのため、数が非常に少なく、コレクターの間では高値で取引されています。
ちなみに通常の昭和61年の10円玉は額面以上の価値はつきませんので注意してください。
昭和26〜33年の通称ギザ十の価値は?
また、側面にギザギザのある10円玉、いわゆるギザ十について「これって価値はあるの?」と思われた方多いと思います。
ギザ十は、かつてレアコインの代表のように言われていました。
しかし実際、ギザ十は昭和26~昭和33年にかけて、大量に発行されたため、市場価値はほとんどありません。
ギザ十の発行枚数は以下の通りです。
昭和26年 | 101,068,000枚 |
---|---|
昭和27年 | 486,632,000枚 |
昭和28年 | 466,300,000枚 |
昭和29年 | 520,900,000枚 |
昭和30年 | 123,100,000枚 |
昭和32年 | 50,000,000枚 |
昭和33年 | 25,000,000枚 |
ただ、未使用品であれば市場価値は高くなっており、2万〜5万円以上で取引されています。
しかし、ちょっとしたキズ等があるだけで価値は大幅に下がってしまいます。
世に出回っている10円玉は、ほとんどが人の手に触れている流通品ばかりで、未使用で保管しているケースはほぼないと言えるでしょう。
そのため、価値の高いギザ十はほとんどないと思って良いでしょう。
磨けば価値が上がる?

もしかして、ギザ十を磨いてきれいにすれば価値は上がりますか?

いいえ。例えどんなに綺麗に磨いても価値は変わりません
仮にピカピカに磨いても、それが未使用品か磨いたものかの判別はプロは可能です。
また、磨いたものを「未使用品」として販売しようとするのは詐欺や景品表示法違反になってしまう可能性があるので、絶対にやらないようにしましょう。
平成や令和で価値の高い10円玉はある?令和5年がレアって本当?
ちなみに巷では平成や令和の10円玉でも、「価値の高い年号がある」という話を聞いたことがある人もいるかもしれません。
例えば令和5年は製造枚数が少ないからレア!と言われることがあります。
しかし実際財務省のHPで確認してみると、3,300万枚発行されています。
そのため、実際希少価値はほとんどつきません。
※将来的に状態が良ければ価値が高くなる可能性はあります。
つまり、現状10円玉においては平成や令和の年号で価値が高いものはありません。
10円玉のエラーコインについて
上で解説した通り、基本的に価値が高いと言われる10円玉の年号は実質的に昭和61年の後期デザインの10円玉のみとなります。

じゃあ平成や令和の10円玉はその時点価値は高くならないのですね。

いいえ、そんなことはありません。実は上で紹介した10円玉以外でも価値が高くなる10円玉も存在します
それはエラーコインと呼ばれる10円玉です。
最後は、10円玉のエラーコインについて紹介します。
エラーコインとは、簡単に言うと、製造時のミスで起こった不良品です。
通常エラーコインは製造時に回収し、処分されるため市場に出回ることはありません。
しかし中には誤って市場に流れてしまう場合があるのです。
10円玉のエラーコインで有名なものだと「ズレ打ちエラー」というものがあります。

10円玉のズレ打ちエラー
どのぐらいズレているかや、変形しているかで価格は変わってきますが、中には数百万以上になるケースもございます。
10円玉のエラーコインについては、下記の記事に詳しくまとめていますので、エラーコインについて気になる方は是非ご覧ください。
その他硬貨のエラーコインにつは下記の記事にまとめてあります。
価値のある10円玉は本当にレアなのか検証してみた!
価値がある10円玉がいくつかあるのはわかりました。
ではこれらの品物って、本当にレアなんでしょうか?
価値のある年号の10円玉を探してみた!
検証のため、貯めていた300枚ほどの10円玉を選別してみました。
探す対象は昭和61年後期、未使用のギザ十、エラーコインです。
結果は惨敗でした。
昭和61年は4枚、すべて前期でした。
ギザ十も10枚ありましたが、未使用には程遠いものばかり。
もちろん、エラーコインは一つもありません。
これだけの10円玉を探しても、価値のある10円玉は見つかりませんでした。
簡単に見つからないものだからこそ、価値があるんですね。
未使用のギザ十、昭和61年後期、エラーコイン、すべてレアコインなのが分かりました。
価値のある10円玉の売却方法
ここまで価値のある年号の10円玉について紹介してきましたが、もし価値ある10円玉を売却したい場合どうすればいいでしょうか?
ここでは2つの方法で、疑問にお答えします。
オークションやフリマサイトに出品する
一つ目は自分でオークション等に出品する、という方法があります。
この方法では、値段を自分で決められるメリットがあります。
しかし売れた後のやりとりは、すべて自分でやらなければなりません。
例えば昭和61年後期だと思っていたら実は前期だった、なんて場合はどうでしょう。
クレーム対応、返品も自分でやらなければなりません。
難しい判断が不要な普通のギザ十であれば、この方法が一番良さそうです。
ただ数枚程度ですと、手数料などを引くと額面程度になってしまう可能性もあります。
買取専門店に持ち込む
もう一つの方法として、買取店で売却するという方法があります。
買取店であれば査定も同時に行ってもらえるので、「価値があるかわからない・・・」といったものでも安心して相談することができます。また、もしお近くに買取店が無い場合、弊社では郵送買取サービスを行っています。
しかし、もし価値がなかった場合買取ができない場合もあります。

自分の持っている硬貨が価値があるのかわからない・・・
10円玉以外のものでも、「これって価値ある?」と思ったものは、お家から気軽に査定することができます。
査定は無料となっていますので、気になるものがございましたら、お気軽にご利用ください。
TEL:☎03-6709-1306(営業時間 11:00~18:00)
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