【古銭鑑定】琉球通宝(富百)のレプリカを見分けよう!

【古銭鑑定】琉球通宝(富百)のレプリカを見分けよう!

今回は、琉球通宝(富百)のレプリカ、つまり偽物を見分けられるか、チャレンジしていただきます。

琉球通宝(富百)ってなに?という方は、琉球通宝 当百 の買取価格のページで概要を説明しておりますのでご覧ください。

琉球通宝(富百)のレプリカを見分けよう!

琉球通宝(富百)の本物と偽物をそれぞれ用意しました。みなさんには、これからいくつかお見せする画像で、どちらが偽物かを見破っていただきます。

まずは表面をご覧いただきます。以降、左に置いている琉球通宝はずっと左に置きますので、みなさんは「左」か「右」どちらが偽物かでお考えください。

琉球通宝(富百)の本物と偽物の表面

さて、続いて裏面も確認していきましょう。いかがでしょうか。「かんたん、かんたん!」と思われている方も多い!?ですかね。

琉球通宝(富百)の本物と偽物の裏面

文字の部分を拡大してみよう

古銭鑑定を行う際に、ルーペなどで拡大して見ることは必須作業となります。本物と偽物それぞれの刻印について拡大した写真を用意したのでチェックしていきましょう。

まずは琉球通宝の「琉」の文字の部分を拡大します。左の琉球通宝のほうがハッキリくっきりと刻印されていることがわかりますね。

琉球通宝(富百)の本物
琉球通宝(富百)の偽物

さて、つづいては琉球通宝の文字の「通」の部分を拡大します。

琉球通宝(富百)の本物の文字
琉球通宝(富百)の偽物の文字

いかがでしょうか。どちらが偽物かは分からずとも、それぞれの“違い”についてはお分かりいただけたかと思います。

側面を確認しよう

今回用意した2枚の“琉球通宝”について、いくつかの違いが見えてきましたが、さらに明確な違いがこれから紹介する側面にありました。画像を確認していきましょう。

琉球通宝(富百)の側面を比較する

2枚重ねて、側面をご覧いただきました。違いは分かりましたか?

実は小さな刻印が、左の琉球通宝には打たれています。
琉球通宝(富百)の側面のサの刻印

重さを計ってみる

最後にそれぞれの琉球通宝の重さを計測してみます。

本物の琉球通宝の重さについてですが、Web上にはあまり重さに関する情報がなかったので、アンティーリンクの在庫から平均の重さをお伝えしていきます。

  • 1枚目:18.2g
  • 2枚目:19.2g
  • 3枚目:16.9g
  • 4枚目:21.3g
  • 5枚目:20.0g
  • 6枚目:22.8g

ということで、平均は19.73gでした。とはいえ、かなり重さはバラバラなので重さを頼りにした真贋は有効でないかもしれませんね。

琉球通宝(富百)の本物の重さ
琉球通宝(富百)の重さ

さあ、みなさんいかがでしたでしょう。以上を手がかりに、右か左か、どちらが偽物か判断してみてくださいね。

【結果発表】琉球通宝(富百)のレプリカを見分けよう!

さてそれでは結果発表です!表面・裏面の写真、文字の刻印、側面の刻印、重さなどいろいろな情報をお伝えしてきました。

偽物は「左」か「右」か、で結果発表を行います!!!

 

それでは発表します!!

琉球通宝の

偽物は

「右」です!!!

 

みなさん、正解でしたか??

今回の偽物を見抜くうえで一番わかりやすいのは、側面の刻印かもしれません。

琉球通宝は、沖縄で作られたものかと思いきや、実は薩摩藩で作られました。そのため、薩摩藩を示す「サ」という文字の刻印が刻まれています。あのひっかき傷のような小さな刻印は「サ」という文字だったんですね。

ただ、本物の場合でも無刻印もの、無刻印に見えるものあったりするので必ずというわけではないのですが、琉球通宝で側面の刻印が無い場合は偽物かもしれないという疑いをするようにしたほうがよいかと思います。