直径22.5mm~25mm、金90~99.9%、重さ6.7~13.8g
オランダ グルデン金貨 の買取価格
グルデン金貨ってどんな金貨?
「グルデン」はオランダの旧通貨単位で、2002年1月まで流通していました。英語名で「ギルダー」と呼ばれたり、貨幣の由来から「フロリン」と呼ばれることもあります。
世界のコイン市場において、グルデン金貨はとても人気があります。オランダの輝かしい歴史や文化を伝える歴史的な遺産であり、ビジュアル的にも美しいというのがその理由です。
最も有名な10グルデン金貨 ウィルヘルミナ女王
1892年から1897年にかけて発行された若い頃のウィルヘルミナ女王が描かれている「10グルデン金貨(ギルダー)」は、オランダ金貨のなかで最も有名な金貨といえます。ウィルヘルミナ女王が長い髪をなびかせた肖像がデザインされているため、海外では「ウィルヘルミナ・ロングヘア」または「フローイングヘア・ギルダー」と呼ばれます。コインの裏側には、オランダの国章と「KONINGRIJK DER NEDERLANDEN(オランダ王国)」という文字が刻まれています。
こちらの金貨は90%の金と10%の銅でできており、重さは6.729グラム、直径は22.5ミリメートルです。0.1947トロイオンスの金が含まれており、収集家はもちろん投資家にとっても人気があります。
価値の高い年号は?
ウィルヘルミナ女王の10グルデン金貨のなかでも、1892年と1895年に発行されたものは非常に希少です。1892年にはわずか61枚、1895年には149枚しか造られませんでした。一方、1897年には453,696枚とかなり多くのコインが発行されました。
また、「【外国コインの真贋】グルデン金貨、偽物と本物の見分け方」についてよくご質問いただきますのでぜひご覧ください。
人気のグルデン金貨の種類
グルデン金貨は、海洋王国オランダの国力の向上とともに価値を高めたコイン。ウィルヘルミナ女王のグルデン金貨が有名ですが、それ以外にも、人気の種類がたくさんあります。
その中のいくつかをご紹介します。
ウィレム3世10グルデン金貨
グルデン金貨の中で、ウィルヘルミナ女王がデザインされたタイプと並んで人気を誇るのがウィレム3世のグルデン金貨です。ウィレム3世はウィルヘルミナ女王の父で、1849年から1890年という長期にわたってオランダ王位にあった人でした。
・直径22.5mm、金90%、重さ6.7g
娘のウィルヘルミナ女王と同様、ウィレム3世も年代ごとに異なる肖像画でコインのデザインになっています。
豊かな頭髪のある30代の王や、秀でた額が特徴的な1870年代のグルデン金貨など、いずれも希少性の高いコインです。
裏面はウィルヘルミナ女王のコインとほぼ同じデザイン。19世紀から20世紀にかけて発行されたグルデン金貨の美しさを堪能できます。
東インド会社全盛期のウィレム1世1グルデン金貨
グルデン金貨の価値を国際的に高めた東インド会社。その全盛期に発行されたグルデン金貨のひとつが、ウィレム1世時代のものです。
・直径22.5mm、金、重さ13.8g
ウィレム1世はウィレム3世の祖父で、19世紀初頭に啓蒙的な君主として君臨しました。オランダ国内のインフラ整備、通商会社の創設など功績があった王です。
ウィレム1世グルデン金貨には、「WILLEM KONING DER NED. G.H.V.L.(オランダ王にしてルクセンブルク大公ウィレム)」と刻まれています。当時のオランダ王は、ルクセンブルク大公を兼ねていました。しかしルクセンブルク公国は女性の大公位を認めていなかったため、ウィヘルミナ女王の時代に2つの国が分かれたという経緯があります。
近代のヨーロッパ史を語るグルデン金貨です。
ナポレオンとの縁を感じる10グルデン金貨
18世紀のヨーロッパは、ナポレオンの登場によって勢力の均衡が大きく変化しました。ナッソウ家の総督によって治められていたオランダは、1806年にホラント王国となり、ナポレオンの弟ルイがオランダ王となります。
・金91.7%、重さ6.82g
1808年に発行された10グルデン金貨には、兄のナポレオンよりもほっそりとしたイメージのオランダ王ルイの姿が。ナポレオンの影響下にあることを示すかのように、肖像画の周りには「LODEW. NAP. KON. VAN HOLL.(オランダ王ルイ・ナポレオン)」と記されています。
ハプスブルク家やナポレオンの影響をもろに受けたオランダの歴史が、グルデン金貨からたどれます。
グルデンからユーロへ!2001年に発行されたベアトリクス女王1グルデン金貨
「Farewell to the Guilder(さらば、グルデン貨幣)」と呼ばれる2001年発行の1グルデン金貨。グルデンが廃止され、ユーロへの移行を記念して発行された金貨です。
・直径25mm、金99.9%、重さ13.2g
当時のオランダ女王ベアトリクスの肖像画は、宝飾デザイナーであるブルーノ・ニナバー・フォン・エイベン(Bruno Ninaber van Eyben)が担当。近代的なシンプリシティが魅力的なグルデン金貨になっています。
オランダの美意識が凝縮した美しいグルデン金貨
オランダは地理的に複雑な歴史を持っています。オランダが民族的なアイデンティティを持ち始めた時代に、発行が始まったのがグルデン貨幣です。グルデン金貨はオランダの経済的繁栄を背景に、評価を盤石なものにしました。
国民に絶大な人気を誇るオランダ女王たちがデザインされたグルデン金貨は、コイン市場で注目度が高いコインのひとつ。
近代のオランダの歴史を刻んだグルデン金貨は、希少性があり高く評価されています。
お手元にあるグルデン金貨を売却したい場合は、ぜひ適正な価格でお取引を。アンティーリンクならば、数多くの経験を持つ専門家が適正な評価をご提示いたします!
日本でも人気!外国金貨の種類・買取価格をご紹介します!もぜひご覧ください。
世界中の地金型外国金貨の買取価格一覧はこちらでご覧いただけます。