

直径: 2.19cm 昭和20(1945)年 試鋳
品位: 長石10〜15%/砥粉85〜90%
※状態によって買取価格は変動いたします。
目次
十銭陶貨とは?未発行の幻の貨幣
十銭陶貨(じっせんとうか)は、第二次世界大戦末期の金属不足に対応するため、代用貨幣として検討された陶器製の貨幣です。
しかし試作・製造は行われたものの、実際には発行されませんでした。
製造の背景と当時の状況
量産が進んでいた一銭陶貨に比べ、十銭陶貨は終戦時までに目標製造数の1割以下しか製造できていなかったとされています。
そのため流通に至らず、現存数も極めて少ないと考えられています。
デザインの特徴と試作図案
十銭陶貨は試作段階で複数の図案が検討されました。
試作デザインの主なバリエーション
- 採用錫貨に近いデザイン:表面に菊紋と桐の枝葉、裏面に盾のような図案(発行予定だった十銭錫貨の意匠を継承)
- 「必勝」デザイン:裏面に戦時色を反映した「必勝」の二文字
- 「橋」デザイン:裏面に橋などの風景図案
- 初期の簡素デザイン:菊紋以外は文字中心のシンプルな試作
技術的な制約:穴あきデザインが避けられた理由
当時の十銭錫貨には穴あきデザインがありましたが、十銭陶貨では穴を開けない設計となりました。
これは陶器に穴を開けると強度が著しく低下し、割れやすくなるためです。
希少性:大珍品・稀品とされる理由
十銭陶貨は現存数が少なく、貨幣収集の世界では「大珍品」「稀品」とされます。
特定図案(例:「必勝」)は確認例が極めて少ないとされ、採用デザインに近いタイプは現物未確認とされるものもあります。
希少性のポイント
- 一銭陶貨に比べて製造数が少なく、流通しなかった
- 試作タイプが複数あり、図案によって確認例が限られる
- 現物未確認とされるタイプもあり、収集市場では高い注目を集める
まとめ:十銭陶貨は未発行の「幻の貨幣」
十銭陶貨は金属不足を背景に試作され、強度や意匠の検討も進められましたが、発行されることなく終戦を迎えた幻の未発行貨幣です。
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