中国の旧紙幣一覧:種類別に歴史と特徴を徹底解説!
中国の紙幣と聞いて、カラフルなデザインと毛沢東の肖像画を思い浮かべる方が多いかもしれません。
中国の旧紙幣は、主に第1版から第4版の人民幣を指します。
手元の紙幣は、版・額面・発行年・券種ごとの流通停止状況をあわせて確認することが大切です。
人民元の単位は、元、角、分です。
中国の紙幣は、第一套から第五套までに分類されます。
版の正式名称と読み方は、次のとおりです。
- 第一套人民幣
- 第二套人民幣
- 第三套人民幣
- 第四套人民幣
- 第五套人民幣
中国の紙幣は、発行時期によって第一版から第五版まで分類され、古いものほど収集価値が高くなる傾向があります。
この記事では、中国の紙幣の歴史と特徴を分かりやすく解説していきます。
目次
中国の旧紙幣一覧|第一套から第五套人民幣の違い
旧紙幣として扱われることが多いのは第一套から第四套で、第五套は現行の人民幣です。
ただし、流通停止の状況は券種ごとに異なります。
| 版 | 発行開始年 | 主な紙幣額面 | 流通状況の目安 |
|---|---|---|---|
| 第一套人民幣 | 1948年 | 1元〜5万元の12額面 | 全券種が流通停止 |
| 第二套人民幣 | 1955年 | 1分〜10元 | 紙幣は流通停止 |
| 第三套人民幣 | 1962年 | 1分〜10元 | 全券種が流通停止 |
| 第四套人民幣 | 1987年 | 1角〜100元 | 一部券種が流通停止 |
| 第五套人民幣 | 1999年 | 1元〜100元 | 現行の人民幣 |
中国の旧紙幣は使える?流通停止した券種
中国の旧紙幣が現在使えるかどうかは、版だけでなく券種ごとに確認する必要があります。
第一套と第三套は全券種が流通停止で、第四套は一部の券種だけが流通停止です。
| 版 | 流通停止状況 |
|---|---|
| 第一套人民幣 | 全券種が流通停止 |
| 第二套人民幣 | 紙幣は流通停止 |
| 第三套人民幣 | 全券種が流通停止 |
| 第四套人民幣 | 100元、50元、10元、5元、2元、1元、2角の紙幣と1角硬貨が2018年5月1日に流通停止 |
| 第五套人民幣 | 現行の人民幣 |
第四套人民幣の1角・5角紙幣は、2018年の流通停止告示の対象ではありません。
中国国内での交換や利用を考える場合は、紙幣の券種と中国人民銀行または指定金融機関の最新案内を確認してください。
第5版 中国紙幣一覧

第5版は、現在の中国紙幣です。
中国では、「第五套人民幣」と呼ばれる人民元の紙幣です。
1999年、中華人民共和国成立50周年を記念し、100元紙幣に毛沢東の肖像が採用されました。
そこから徐々に、他の額面の紙幣も毛沢東の肖像に変更されていきました。
しかし、アメリカと同様に、中国でも紙幣の偽造が多発し、信頼性が大きく揺らぎました。

特に「HD90」から始まる紙幣には偽札が多く発見されており、中国国内では会計時に必ず真偽を確認するほどの問題となりました。
この事態を受け、政府は紙幣の偽造防止策を強化し、何度か改良を重ねていますが、デザインは一貫して毛沢東が採用され続けています。
第4版 中国紙幣一覧
第四套人民幣(だいよんとうじんみんへい)は、第4版の中国紙幣を指します。

第4版の中国人民紙幣は、中国人民銀行が1987年に発行を開始した紙幣で、中国の経済発展とともに広く使用されました。
中国では、「第四套人民幣」と呼ばれる人民元の紙幣です。
この第4版は、改革開放政策(1978年に中国が始めた経済を豊かにするための改革)が進む中で、新しい経済体制に適応するために設計され、偽造防止技術の向上とデザインの近代化が図られました。
この紙幣の大きな特徴は、各額面ごとに異なる人物肖像が描かれている点です。
| 額面 | 表のデザイン |
|---|---|
| 1角 | 労働者の肖像 |
| 2角 | 少数民族の肖像 |
| 5角 | 少数民族の肖像 |
| 1元 | 漢民族の若者 |
| 2元 | 朝鮮族の若者 |
| 5元 | チベット族・回族 |
| 10元 | 満州族・蒙古族 |
| 50元 | 工場労働者・知識人・農民 |
| 100元 | 毛沢東・周恩来・劉少奇・朱徳 人民大会堂 |
時代が進み偽物が多く出回ることによって、1999年には、より高度な偽造防止技術を備えた第五套人民幣(現在の人民元=第5版)が発行され、次第に第四套人民幣は市場から姿を消していきました。
2018年5月1日には、中国人民銀行が第四套人民幣の100元、50元、10元、5元、2元、1元、2角の紙幣と1角硬貨の流通停止を正式に実施しました。
この告示では、1角・5角紙幣は流通停止の対象に含まれていません。
第3版 中国紙幣一覧

第三套人民幣(中国の第3版紙幣)は、中国人民銀行が1962年に発行を開始し、2000年に正式に使えなくなった紙幣です。
このシリーズは、これまでの紙幣と比べて大きく変わり、中国独自のデザインや技術が取り入れられた初めての人民元として知られています。
この紙幣のデザインには、当時の中国が目指していた「社会主義の発展」の考え方が表れています。
例えば、紙幣には以下のような働く人々や工業施設が描かれました。
- 農業だけでなく、工業や科学技術も重視
- 社会主義の理想を表現
それまでは農民の姿が多かった一方、このシリーズでは工場で働く労働者や科学技術の発展を示すデザインも登場しました。
中国は当時、経済を発展させるために工業を発展させることを重要視していました。
紙幣にもその姿勢が反映されています。
| 額面 | 表のデザイン |
|---|---|
| 1角 | 少数民族の肖像 |
| 2角 | 少数民族の肖像 |
| 5角 | 少数民族の肖像 |
| 1元 | トラクターに乗る女性 |
| 2元 | 工場労働者 |
| 5元 | 工場で働く男性 |
| 10元 | 工業建設の様子 |
2000年7月1日に中国人民銀行が正式に流通停止を発表し、第三套人民幣は完全に使用不可となりましたが、古銭市場では価値が上昇しており、特に未使用の紙幣や特定のシリアル番号を持つ紙幣にはプレミア価値がつくこともあります。
第2版 中国紙幣一覧
第2版の中国紙幣(第二套人民幣)は、中国人民銀行が1955年に発行を開始し、1999年に正式に流通停止となった紙幣シリーズです。
この紙幣は、中国初のデノミネーション(通貨切り替え)とともに導入され、当時の経済安定と貨幣制度の強化を目的として発行されました。

1950年代、中国では第一套人民幣が使用されていましたが、急速なインフレによって貨幣の信用が低下し、経済混乱を招いていました。
この問題を解決するため、政府は1新元=1万圓という大規模なデノミを実施し、新たな紙幣として第二套人民幣を発行しました。
これにより、通貨の価値を安定させ、経済の発展を支える基盤を築くことが目的とされました。
第1版 中国紙幣一覧
第1版の中国紙幣(第一套人民幣)は、中国人民銀行が1948年12月1日に発行を開始した、中国初の全国統一通貨です。
それまでの中国では、国民党政府が発行する法幣や、各地の地方銀行が独自に発行する貨幣が混在し、経済の混乱を招いていました。
特に、日中戦争や国共内戦の影響によって急激なインフレが発生し、既存の貨幣の信用が大きく低下していました。
このような状況の中で、共産党は経済の安定と社会主義国家の基盤を築くために、新たな統一通貨として第一套人民幣を導入しました。
この紙幣は、共産党が支配する地域を中心に流通し、1949年の中華人民共和国成立後は全国に広がりました。
第一套人民幣の最大の特徴は、発行された種類の多さです。
合計60種類以上のデザインが存在し、これは中国紙幣の歴史の中で最多となります。
中国のお金の歴史と社会の関係
中国の紙幣(お札)は、ただの「お金」ではなく、その時代の社会や国の考え方を反映しています。
お札のデザインを見れば、その時代に国が何を大切にしていたのかが分かります。
まるで、お札が「歴史の鏡」になっているようです。
1962年発行(第三套人民幣) 工業化と社会主義の時代
1962年に発行されたお札は、中国が「社会主義の国」として成長しようとしていた時代を映しています。
中国は毛沢東のもとで、「大躍進政策」や「文化大革命」という政策を進め、工業や農業を発展させることを目指していました。
このため、お札のデザインには働く人々や機械がたくさん登場しました。
例えば
- 1元札:トラクターに乗る女性
- 2元札:工場で働く労働者
- 10元札:工業の発展の様子
このようなデザインは、「労働は素晴らしい」という社会主義の考え方を強く示しています。
1987年発行(第四套人民幣):経済発展と民族の団結
1987年に発行されたお札のデザインは、前の時代とは少し変わりました。
この頃、中国は 「改革開放」 という経済政策を始めており、経済が発展するにつれて国内の安定も重要になっていました。
そのため、お札には 中国に住むさまざまな民族の顔が描かれました。
また、裏面には 中国各地の名所 もデザインされ、国全体の多様性と団結を表していました。
この時代、中国は外国との関係を強める一方で、国内の一体感を大切にしようとしていました。
お札のデザインは、その方針をはっきりと示しています。
1999年発行(第五套人民幣):国家の安定と強さ
1999年になると、お札のデザインは大きく統一されました。
それまでいろいろなデザインだったものが、すべて毛沢東の肖像に統一され、全体的にシンプルなデザインになりました。
この時代、中国はすでに世界の経済で重要な役割を果たし、政治的にも安定していました。
そのため、お札のデザインも国の安定と強さを象徴するものになったと考えられます。
毛沢東の肖像が使われたのも、中国共産党の影響力を強調するためだったのでしょう。
中国旧紙幣に関するよくある質問
中国の旧紙幣は現在も使えますか?
第一套・第三套は全券種が流通停止です。
第四套は、100元、50元、10元、5元、2元、1元、2角の紙幣と1角硬貨が流通停止です。
1角・5角紙幣は2018年の流通停止告示の対象に含まれていないため、現地での取扱いは中国人民銀行または指定金融機関の最新案内を確認してください。
中国の旧紙幣はどのように見分けますか?
第一套から第五套で額面構成やデザインが異なるため、この記事の一覧表と照らし合わせると版を絞り込めます。
中国の旧紙幣は日本で両替できますか?
流通停止した紙幣は受け付けない場合もあるため、持ち込む前に取扱先へ確認してください。
中国の旧紙幣には価値がありますか?
写真だけで価値を断定せず、専門家へ相談してください。
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