10銭札はまだ使える?現在の価値やその他の使い方、現在使える紙幣も紹介
「10銭札は今でも使えるの?」と疑問をお持ちでしょうか。今回は、10銭札の現在の価値や使い道について詳しく解説します。
現在使える紙幣や使えない紙幣も紹介するので、古いお札をお持ちの方や興味がある方はぜひ最後まで読んでみてください。
目次
10銭札は今も使えるのか?
10銭札は、残念ながら現在使用できません。
日本銀行は1953年に10銭札の製造を中止しました。その後、1954年4月1日以降は法的な通用力を失いました。つまり、お店やATMで使うことはできなくなったのです。
しかし、10銭札には別の価値があります。
コレクターの間で人気があり、状態によっては高値で取引されることもあるでしょう。
そもそも10銭札にはどんな種類があるのか?についてはコチラの記事にまとめております。
10銭札以外も!使える紙幣と使えない紙幣
日本の旧紙幣には、今でも使えるものと使えないものがあります。現在流通している紙幣以外にも、まだ使用可能な旧紙幣があるのをご存知でしょうか。
ここでは、使える紙幣と使えない紙幣について詳しく見ていきましょう。
今でも使える昔の紙幣
現在でも使用できる昔の紙幣には、以下のようなものがあります。
紙幣の種類 | 図柄 | 発行年度 |
旧壱円券 | 大黒天 | 1885年(明治18年) |
改造壱円券 | 武内宿禰 | 1889年(明治22年) |
い壱円券 | 武内宿禰 | 1943年(昭和18年) |
A壱円券 | 二宮尊徳 | 1946年(昭和21年) |
A五円券 | 彩文模様 | 1946年(昭和21年) |
A拾円券 | 国会議事堂 | 1946年(昭和21年) |
A百円券 | 聖徳太子 | 1946年(昭和21年) |
B五拾円券 | 高橋是清 | 1951年(昭和26年) |
B百円券 | 板垣退助 | 1953年(昭和28年) |
B五百円券 | 岩倉具視 | 1951年(昭和26年) |
B千円券 | 聖徳太子 | 1950年(昭和25年) |
C五百円券 | 岩倉具視 | 1969年(昭和44年) |
C千円券 | 伊藤博文 | 1963年(昭和38年) |
C五千円券 | 聖徳太子 | 1957年(昭和32年) |
C一万円券 | 聖徳太子 | 1958年(昭和33年) |
D千円券 | 夏目漱石 | 1984年(昭和59年) |
D五千円券 | 新渡戸稲造 | 1984年(昭和59年) |
D一万円券 | 福沢諭吉 | 1984年(昭和59年) |
※出典:昔のお金は使えますか | 財務省
上記は現在は発行されていない古い紙幣ですが、法的に通用力を持っています。
ただし、偽造防止技術が古いため、一部の自動販売機やATMでは使えない場合があるでしょう。店頭での使用は問題ありません。
今はもう使えない昔の紙幣
10銭札以外にも、現在では使用できない昔の紙幣もあります。
紙幣の種類 | 通用禁止年度 |
明治通宝半円券 | 1899年(明治32年) |
改造紙幣五十銭券 | |
大正小額政府紙幣五十銭券 | 1948年(昭和23年) |
小額政府紙幣五十銭券(富士桜) | |
小額政府紙幣五十銭券(靖国神社) | 1948年(昭和23年) |
小額政府紙幣五十銭券(板垣) | |
旧5円券 | 1939年(昭和14年) |
改造5円券 | |
甲号5円券 | |
乙号5円券 | |
丙号5円券 | |
丁号5円券 | 1946年(昭和21年) |
い号5円券 | |
ろ号5円券 | |
旧100円券 | 1939年(昭和14年) |
改造100円券 | |
甲号100円券 | |
乙号100円券 | 1946年(昭和21年) |
い号100円券 | |
ろ号100円券 |
上記の紙幣は、法的な通用力を失っています。
しかし、コレクターにとっては価値のある品物になっているものもあります。特に状態の良いものや希少な紙幣は、高額で取引されることがあるのです。
10銭札を使う場合の現在の価値
10銭札は現在使用できませんが、その価値は時代とともに変化しています。
当時の価値と現在の価値を比べると、興味深い発見があるかもしれません。
10銭札を現在使う場合の値段
10銭を現在の価値に換算するのはとても難しいです。しかし、およその目安を示すことはできます。
インフレーションを考慮すると、1950年代の10銭は現在の20〜30円程度の購買力に相当すると言えるでしょう。
ただし、これは単純な計算であり、実際の経済状況や物価の変動を完全に反映しているわけではありません。
10銭札の当時の価値
1950年代、10銭札でできることはたくさんありました。
例えば以下のようなものです。
- 郵便はがき1枚
- 飴玉を2〜3個
- 新聞1部の約5分の1
当時の10銭は、現在のコンビニで100円ショップの商品を買うような感覚だったかもしれません。
10銭札の他の使い方
10銭札は法的には使えません。しかし、別の方法で価値を見出すことができます。
コレクターズアイテムとしての価値や、歴史的な意義を持つ紙幣として扱う方法があります。
ここでは、10銭札の新たな活用方法をいくつか紹介します。
現在の紙幣に交換する
日本銀行本店や支店では、旧紙幣の交換ができます。しかし、10銭札は現在の紙幣に交換できません。
なぜなら、交換は額面価値のみだからです。
現在、日本銀行では10銭は発行されていません。そのため、10銭分の紙幣との交換はできません。
ネットで販売する
10銭札をオンラインオークションサイトで販売する方法もあります。
価格の相場は状態や希少性によって大きく異なりますが、一般的に以下のような相場が多いようです。
良好な状態の10銭札
200円〜1,000円程度
(2024年10月20日調べ)
希少性の高い版や未使用品
2,000円前後
(2024年10月20日調べ)
買取専門店へ持参する
古銭買取専門店に10銭札を持ち込むのがおすすめです。
メリットは以下の通りです。
- 専門家による適切な評価ができる
- その場で現金化ができる
- 他の古銭と一緒に査定してもらえる
買取価格の相場は、10~3,000円と幅があります。(2024年10月20日調べ、参考:古銭鑑定団)
貴重なものであれば高い価格で買い取られますが、よく出回っている10銭札の場合は数十円であることが多いようです。
店舗によって査定基準が異なる場合があるので、複数の店舗で見積もりを取ることをおすすめします。
10銭札は使えるものもある!1番お得な使い方
10銭札は法的には使えませんが、コレクターズアイテムとしての価値があります。
状態の良い物や希少な版は、額面価値をはるかに超える価格で取引されることがあります。そのため、単純に交換するよりも、買取に出す方がお得な場合が多いです。
古銭に詳しくない方は、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。信頼できる買取サービスを利用すれば、適正な価格で査定してもらえるでしょう。
10銭札の価値を最大限に活かすためにも、ぜひ古銭の専門家アンティーリンクにご相談ください。
- 投稿タグ
- 10銭札