1970年大阪万博(EXPO’70)の記念硬貨とは?現在の価値やデザイン、買取できる場所を紹介
目次
1970年大阪万博(EXPO’70)記念硬貨とは
1970年に大阪で万博が開催されました。これは日本で初めて開催された万博であり、またアジア初の万博でもあります。
世界中からたくさんの人やモノが集まり、地球で起きているさまざまな課題に取り組むための”知恵”が集まる場所が万博です。日本の高度経済成長を世界にPRするため開かれた大阪万博は、延べ6421万人もの入場者が訪れました。
この1970年大阪万博の開催を記念し、日本は特別デザインの貨幣(記念硬貨)を発行しています。1964年東京オリンピックに次いで、日本で2番目に発行された記念硬貨としても有名です。
大阪万博は英語だと「EXPO’70」と表記されるため、この記念硬貨にもEXPO’70の表記が刻まれています。
1970年大阪万博(EXPO’70)記念硬貨の種類とデザイン
1970年大阪万博(EXPO’70)の開催記念で発行された記念硬貨は、どんな種類やデザインがあったのでしょうか。
海外向けに販売された記念硬貨と併せてご紹介します。
【国内向け】100円白銅貨
1970年大阪万博(EXPO’70)の記念硬貨は「国内向け」と「海外向け」の2種類が発行されており、国内向けでは「100円白銅貨(はくどうか)」のみ発行されています。
記念硬貨の正式名称は「日本万国博覧会記念 100円白銅貨幣」で、合計4000万枚も発行されました。
硬貨の表面には葛飾北斎の富嶽三十六景の一つ「赤富士」を描いて日本のイメージが前面に押し出されたデザインで、裏面には地球を背景に万博のシンボルマークがデザインされています。
【海外向け】貨幣セット
1970年大阪万博(EXPO’70)の記念硬貨は、海外向けとして貨幣セットも販売しました。
名称こそ「セット」になっていますが、プラスチックケースに国内向けと同様の100円白銅貨が1枚収められたものです。ケースには「100 YEN(EXPO’70)」「MINT BUREAU,JAPAN」と印字されています。
海外向けであったためか発行されたのが「7000セット」だけと非常に少なく、希少価値の高い記念硬貨といえるでしょう。
【海外向け】ミントセット
1970年大阪万博(EXPO’70)の記念硬貨には、海外向けとして「ミントセット」も販売されました。
造幣局が直接販売する貨幣セットは「ミントセット」と呼ばれ、特別な装飾などが施されているのが特徴です。
記念硬貨の100円白銅貨に加えて、当時の日本で流通していた硬貨5種類(1円・5円・10円・50円・100円)が1枚ずつ、合計6枚の硬貨が収められたミントセットとなっています。
日本でミントセットが販売されたのは1970年大阪万博(EXPO’70)が初であり、こちらも流通量が少ないため、現代においてはかなり希少価値の高いセットです。
1970年大阪万博(EXPO’70)記念硬貨の現在の価値
50年以上前に発行された1970年大阪万博(EXPO’70)の記念硬貨ですが、現在どの程度の価値があるものでしょうか。
それぞれの相場を調べてみました。
種類 | 買取相場 | 販売価格 |
100円白銅貨幣のみ | 150円 | 500円 |
海外向け貨幣セット(ケース付) | 10,000円 | 15,000円 |
海外向けミントセット | 2,000円 | 4,000円 |
※2024年10月8日時点
もっとも価値が高いとされるのは発行された数量が少ない「海外向け貨幣セット」です。やはり流通量が少ないとそれだけ希少性が高く、高価買取が可能となります。
あくまでも平均的な相場であり、保存状態が悪ければ上記相場よりも価値は落ちますので注意してください。
1970年大阪万博(EXPO’70)と2025年大阪・関西万博の記念硬貨の違い
前回の大阪万博から55年経った2025年、大阪に万博が帰ってきます。
この2025年大阪・関西万博でも開催を祝した記念硬貨が発行される予定です。
1970年大阪万博での記念硬貨は「100円白銅貨」1種類だけでしたが、2025年大阪・関西万博では5種類の記念硬貨が発行されます。
- 一次発行:千円銀貨幣
- ニ次発行:千円銀貨幣
- 三次発行:五百円貨幣、千円銀貨幣、一万円金貨幣
千円銀貨幣は3種類それぞれデザインが異なり、すべてのデザインに万博公式キャラクターの「ミャクミャク」が描かれているのが特徴です。
また記念硬貨の一部は材質に純銀・純金を使ってているため、硬貨としての価値も高くなっています。
1970年大阪万博(EXPO’70)が買取できる場所
発行から50年以上が経過している1970年大阪万博(EXPO’70)の記念硬貨ですが、もし現在も保有していたらどこで買い取ってもらえるでしょうか。
インターネット
時間や場所に縛られたくないのであれば、インターネット上のオークションやフリマサイトに出品するといいでしょう。
いつでも好きなときに出品でき、フリマサイトであれば自ら値段を決められるのもメリットです。
ただし、インターネットへの出品は購入希望者とのコメントのやり取り、写真撮影や梱包して発送するなど、様々な手間がかかる点がデメリットといえます。
古銭専門店
1970年大阪万博(EXPO’70)の記念硬貨を買い取ってくれるもう1つの場所は、古銭専門店です。
古銭専門店では古銭に関する知識が豊富な査定士がいる場合が多く、記念硬貨を持ちこめばすぐに査定してくれます。
査定内容についてもその場で質問できるため、価格に納得できれば買い取りしてもらうといった利用も可能です。
1970年大阪万博(EXPO’70)の記念硬貨は
1970年大阪万博(EXPO’70)の記念硬貨は、種類によって希少性が高く高価買取が期待できます。記念硬貨を買い取ってもらえる場所はさまざまですが、信頼と実績を選ぶのであれば古銭買取専門店がおすすめです。
アンティーリンクでは1970年大阪万博(EXPO’70)記念硬貨だけでなく、どの年代の記念硬貨でも高価買取を行っています。
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