【画像付き】寛永通宝の島屋文の見分け方を伝授!


皆さん、わかりましたか?今回は、島屋文という珍しい種類の寛永通宝について解説していきます。
画像で詳しく見分け方をお伝えしていきます。また、そもそも島屋文ってなに?歴史などのお話も記事後半にまとめておりますので、ぜひ最後までご覧くださいませ。特殊な当時の価値や歴史など、多角的な視点で寛永通宝を紹介してきました。
目次
画像で寛永通宝の島屋文を見分けてみよう
こちらの画像では、4種類の寛永通宝を並べておりますが、島屋文は一番右の寛永通宝です。
皆さん、わかりましたか?どれも似たようなもので難しかったのではないでしょうか。
ただ、わりと近い見た目の3種類を集めてきたので、これが見抜けたらもうバッチリです。

皆さん、わかりましたか?今回は、島屋文という珍しい種類の寛永通宝について解説していきます。
画像で詳しく見分け方をお伝えしていきます。また、そもそも島屋文ってなに?歴史などのお話も記事後半にまとめておりますので、ぜひ最後までご覧くださいませ。特殊な当時の価値や歴史など、多角的な視点で寛永通宝を紹介してきました。
2022年、日本唯一の古銭鑑定機関「貨幣商協同組合」に加盟
現在は古銭鑑定士として、テレビ等メディア出演多数
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画像で寛永通宝の島屋文を見分けてみよう
こちらの画像では、4種類の寛永通宝を並べておりますが、島屋文は一番右の寛永通宝です。
皆さん、わかりましたか?どれも似たようなもので難しかったのではないでしょうか。
ただ、わりと近い見た目の3種類を集めてきたので、これが見抜けたらもうバッチリです。
見抜けなかった方も、これから見分け方を解説していきますので、この記事を読めば島屋文をマスターすることができますのでご安心ください。
島屋文を見分ける3つのポイント
島屋文は、正字文という価値のない通用銭とよく似ています。
そこで今回は、正字文と比較をしながら見分けるポイントをご紹介します。
まずは全体を見比べてみましょう。
島屋文は、正字文と比較して彫りが深いものが多いです。
ですが、彫りの深さだけで判断をすることはできません。
分類には複数のポイントをチェックする必要があります。
島屋文の分類で見るべきポイントは3つです。
- ①「通」の字
- ②「永」の字
- ③「寶」の字
1つづつポイントをチェックしていきましょう。
①「通」の字を確認する
まずは「通」字の頭の形状に注目します。
島屋文はカタカナの「ユ」に見えます。これはユ頭通と呼ばれ、島屋文の特徴です。
正字文はカタカナの「コ」に見えます。これはコ頭通と呼ばれます。
②「永」の字を確認する
次は「永」字です。ここは2項目あります。
・「永」の右側の「く」画、先端のハネ
島屋文はハネが長く大きいですね。正字文はハネが小さく、短いです。
・「永」の真ん中、永柱の位置
島屋文は永柱が下にいくほど左側にずれています。対して正字文はほぼ垂直におりています。
③「寶」の字
最後は「寶」の文字です。こちらも2項目チェックします。
・「寶」のウ冠の頭点
島屋文は頭点が長く大きいです。正字文は頭点が小さくなっています。
・「寶」の足元と、中央の穴との位置関係
島屋文は「寶」の足元が穴の下位置より下がっています。正字文は「寶」の足元が穴の下位置とほぼ同じ位置にあります。
以上が島屋文の見分けるポイントです。
島屋文はここで挙げた3ポイントと、彫りなど全体の印象を総合的に判断して見分けていきます。

島屋文かどうかは表面でチェックが中心ですが、反対面も確認するようにしましょう。
反対面に「文」の字があったらお宝品!
表面を見て島屋文と見分けたら、その反対側の面も確認してみましょう。
チェックすべきポイントは簡単で「文」の字があるかないかです。
文の字も、よくある正字文という寛永通宝と見分けてみましょう。
島屋文の見分け方のところでお伝えしたように、島屋文は彫りが深いため、文の字が力強いですね。
しかし正字文と比べて見ても、「文」字の書体に関しては特徴的な違いがありませんので、島屋文は表面で見分けていくことがまずは必須です。

島屋(無背・背文)の価値については、「寛永通宝の価値」の記事をご確認ください。
古銭界のアイドル島屋文の歴史を知ろう
ここからは島屋文の名前の由来と「文」の一字から、その価値の理由を深掘りします。
名前の由来は個人名?古銭の愛称として後世に名を残した鋳造の名人
金種は異なりますが、現代の紙幣には毎度歴史の偉人が名を連ねていますよね。
北里柴三郎に津田梅子、渋沢栄一の名前は新紙幣発行の折によくニュースで見かけました。
島屋文の「島屋」は鋳造を担当した京都の人の名前だそうです。
しかし、流石に江戸幕府を敷いた徳川家康や、寛永通宝を初の統一貨幣とした家光のように、フルネームが残っているような偉人には及びません。
島屋某(それがし)つまり島屋という苗字の誰かが手がけた、という小さな史実だけが寛永通宝の愛称として後世にまで残ったのです。
武将でも文化人でもなかった誰かは、研鑽を重ねた技術だけで、私たちの時代まで島屋の2文字を伝えました。
裏面の「文」の有無で現在の価値が変わる理由
島屋文(背文)の古銭としての価値が高いのは「文」の一字が期間限定の証だからです。
この一字が刻まれるのは、寛文の時代に鋳造された寛永通宝のみ。
寛文は江戸の初期、後西天皇と霊元天皇の時代で、期間は1661年4月25日~1673年9月21日まで。
言い換えれば、約12年の間に発行された寛永通宝の裏面にしか「文」の文字はありません。
300年以上も続く通用期間と比べると、相当短い期間です。
この期間に鋳造された寛永通宝には揃って「文」の一字が刻まれており、文字(ぶんじ)銭や文銭という総称で括られます。
原材料は京都の方広寺の大仏なのだとか。
スタッフブログで幾度もお伝えしている通り、古銭の価値は保存状態と現存枚数による希少性で決まります。
鋳造された期間が短ければ、比例して現存枚数も少なくなりますよね。
無背と背文の間に2桁も価値の差があるのは、希少性に大きな差があるからでした。
文字銭(文銭)のように鋳造された時代によって、背面に文字が刻まれるものがあれば、鋳造された場所にちなんだ文字が刻まれるものも。
例で文字だけ挙げると、「佐」や「仙」などが当てはまります。
これらを覚えるだけでも、寛永通宝の現在の価値を見分けるのが早くなりそうですね。
寛永通宝は100種類以上、希少価値の高い種類も多数!
島屋文の「島屋」には鋳造の名人の名前が、裏面の「文」の文字には発行された時代(寛文)が隠されていました。
長い通用期間に発行された寛永通宝は100種類以上あり、発行された時代や場所、携わった人によって実に様々。
当然ながら、希少価値の高いものも多数存在します。
また異なる種類の寛永通宝を取り上げるので、更新の折にはぜひご覧ください。
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小さな1枚から読み取れる史実の多さは間違いなく古銭の魅力の1つ。
しかしながら、それらを紐解いて種類や価値を見定めるには相応の知識が必要です。
特に寛永通宝のように、期間限定のものからご当地限定ものまで無数にあるシリーズは、その種類を見極めるだけでも大仕事。
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