価値の高い100円硬貨ランキング ~ベスト10~

価値の高い100円硬貨ランキング ~ベスト10~

現在使用されている100円硬貨に加え、記念硬貨としても数多く発行されている100円硬貨。

今回は、どういったこれまで発行されてきた100円硬貨のなかで、現在最も高い価値が付けられる100円硬貨をランキング形式で紹介していきます。

第10位 東京五輪2020記念100円硬貨 第4次バレーボール

まずは第10位からの発表です。2020年に開催された東京オリンピックを記念して発行された記念硬貨シリーズの一つで、バレーボールがデザインされた100円硬貨です。2020年の東京五輪の開催を記念して発行された100円硬貨はぜんぶで13種類あり、第1次から第4次までの4回に分けて、発行されました。
東京五輪2020記念100円硬貨 第4次バレーボール

第4次にはバレーボールのほかにも、サッカーやテニス、ミライトワ(キャラクター)などがデザインされた4種類の記念100円硬貨が発行されました。

発行枚数は394万8千枚と非常に多いので、プレミア価値はほとんどありませんが、オークションの履歴を確認すると140円で落札された履歴がありました。

デザインされた女子バレーボールは、予選リーグを勝ち抜けず、前回のリオ五輪の5位という結果を超えることができませんでしたが、バレーボール人気の影響で額面以上の価値が付けられたのでは?と予想されます。

第9位 札幌オリンピック 100円硬貨

第9位は、札幌で1972年に開催された記念100円硬貨です。日本で初めて冬季オリンピックが開催されました。
札幌冬季オリンピック記念100円白銅貨

発行枚数は3000万枚と非常に多いため、ほとんどプレミア価値が付けられることはありませんが、綺麗な状態で保存されていると額面以上の価値が付けられる場合があるようです。

オークションの履歴を確認すると、166円で落札された履歴がありました。

第8位 東京五輪2020記念100円硬貨 第1次フェンシング

続いて第8位は、第10位と同じく、2020年東京五輪開催記念100円硬貨から。

第1次発行分の「フェンシング」がデザインされたものです。

東京五輪2020記念100円硬貨 第1次フェンシング

2020年の東京五輪とはいえ、実際に引換が開始されたのは2018年11月からでした。第1次発行分となる100円硬貨はこちらのフェンシングのみのため、応募が集中したことで、価値が高まったと考えられます。発行枚数はほかの種類と同様で、398万8千枚です。

オークションでは180円で落札された履歴が確認できました。

第7位 新幹線鉄道開業50周年記念 100円記念硬貨「東海道」

第7位にランクインしたのは、新幹線が開業して50年を記念して発行された100円記念硬貨のなかから「東海道新幹線」がデザインされたものです。
新幹線鉄道開業50周年記念 100円記念硬貨「東海道」

このほかにも北陸新幹線や東北新幹線など、全9種あり、どれもそこまでの発行枚数の違いはなく、228万8千枚(上越新幹線)~301万6千枚(北海道新幹線)となります。

このなかでも東海道新幹線がデザインされた100円硬貨は、230円で落札されたデータがありました。

これは新幹線のなかでも利用者数の多い東海道新幹線が最もポピュラーで人気があるということから、額面以上の価値が付けられたのでは?と予想されます。

第6位 東京オリンピック記念100円銀貨

1964年、アジアで初めて開催されたオリンピックとして歴史に刻まれる東京オリンピックを記念して発行された額面100円の銀貨です。旧100円玉と呼ばれることもありますね。

発行枚数は8000万枚と非常に多いため、希少価値はありませんが、銀が60%含まれているので”銀としての価値”があります。

第5位 鳳凰100円銀貨(昭和32年)

昭和32年と昭和33年に発行された鳳凰100円銀貨(旧100円玉の1種)が第5位にランクイン。

昭和33年と比べると、昭和32年に発行された鳳凰100円銀貨のほうが発行枚数が少ない(3000万枚)ため、高い価値が付けられるようです。

第4位 稲穂100円銀貨(昭和36年)

第4位には稲穂がデザインされた100円銀貨がランクイン。こちらも旧100円玉の1つ。

昭和34年から昭和41年にかけて発行されたこちらの銀貨ですが、昭和36年が最も発行枚数が1500万枚と少なめで、やや高い金額になる傾向があります。

第3位 桜100円白銅貨 昭和59年

桜100円白銅貨というのは、現在一般的に使われている100円玉のことです。

昭和42年から現在に至るまで毎年少なくとも800万枚以上発行されてきたこちらの硬貨ですが、なかでも昭和59年に発行された100円硬貨は4185万枚とほかの年と比較すると少ないため、価値が高まっていると予想されます。

もちろん、未使用品などかなり綺麗な状態であることが前提とはなります。

第2位 桜100円白銅貨 昭和42年

第2位は、第3位と同じく現行100円玉。昭和42年の100円硬貨は、発行初年度ということで、未使用品などといった綺麗な状態で残っているものも少ないため、高い価値が付けられる傾向にあると予想されます。

昭和42年は発行枚数は、4億3220万枚とかなりたくさんの量が発行されているため、使用感のある硬貨には価値はつきません。

第1位 稲穂100円銀貨(粗稲穂)

第1位は、稲穂がデザインされた100円銀貨のなかでも“粗稲穂”と呼ばれる手替わり品です。

手替わりとは、通常のものとは少しだけデザインが異なるもので、特別な希少価値が生まれます。

“粗稲穂”とは、稲穂のデザインにある特徴が見られるものとなります。見分け方について解説していきます。

稲穂100円銀貨(粗稲穂)の見分け方

通常の稲穂100円銀貨が左、粗稲穂の100円銀貨が右の画像です。

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100円銀貨の手替わり 粗稲穂

パっと見、なにが違うのかわからない方も多いかと思いますが、稲穂部分を拡大してみましょう。

稲穂の1つ1つの粒が粗稲穂のほうが小ぶりであることがご確認いただけるかと思います。

画像の赤丸で示したところはとくに分かりやすいかと思います。

100円銀貨の粗稲穂の見分け方

表現を変えると、通常は稲穂の粒と粒の間隔がかなり詰まっていて、狭い印象があります。

一方で、粗稲穂は稲穂の間隔が比較すると広いことが分かるかと思います。

こうした細かなデザインの違いによって、価値が異なってくるのが古銭の魅力の1つとも言えるでしょう。