【47都道府県】地方自治法施行60周年の500円記念硬貨一覧

【47都道府県】地方自治法施行60周年の500円記念硬貨一覧
平成20年から28年にかけて、地方自治法施行60周年を記念した500円記念硬貨が、47都道府県で発行されました。

記念硬貨のデザインには、47都道府県ごとにゆかりの歴史上の人物や建造物などが用いられています。
コレクションとして、集めている方も多いでしょう。

本記事では、地方自治法施行60周年の500円記念硬貨の詳細を、47都道府県分すべてまとめました。

地方自治法施行60周年記念貨幣とは?

地方自治法施行60周年記念貨幣とは?

地方自治法施行60周年を記念して、平成20年から28年にかけて発行されたのが「地方自治法施行60周年記念貨幣」です。

地方自治法施行60周年記念貨幣には、47都道府県それぞれの特色に基づいたデザインが、500円硬貨に施されました。
500円硬貨には、日本貨幣史上初の「バイカラー・クラッド」という技術が使用されています。異なる金属を組み合わせることで、ユーロコインにも似た美しい硬貨が生まれました。

硬貨の図柄には歴史的な人物や建造物、動物などが描かれており、コレクション性の高いものとなっています。

【47都道府県】地方自治法施行60周年の500円記念硬貨一覧

【47都道府県】地方自治法施行60周年の500円記念硬貨一覧

地方自治法施行60周年を記念して発行された500円記念硬貨は、47都道府県それぞれでデザインや発行年数、発行枚数が異なります。

以下に、47都道府県ごとに500円記念硬貨のデザインや発行年数、発行枚数などを、エリア別にまとめました。

北海道・東北エリア
都道府県 図柄 発行年数 発行枚数
北海道

北海道の500円記念硬貨
表:洞爺湖と北海道庁旧本庁舎
裏:古銭のイメージ
北海道の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、洞爺湖と北海道庁旧本庁舎がデザインされています。

洞爺湖は日本で3番目に大きいカルデラ湖で、美しい自然を象徴する観光名所です。
2008年に開催された北海道洞爺湖サミットの記念も兼ねて、500円記念硬貨のデザインに用いられました。

また、旧本庁舎は赤レンガ造りで知られ、明治時代から道政の中心として使用されてきた歴史的建造物です。

平成20年

210万枚

青森県

青森県の500円記念硬貨
表:三内丸山遺跡と土偶
裏:古銭のイメージ
青森県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、三内丸山遺跡と遮光器土偶、合掌土偶がデザインされています。

三内丸山遺跡は、約5900年前から4200年前にかけて栄えた大規模な縄文集落です。
竪穴建物跡や掘立柱建物跡などが発見されたことで、縄文時代の生活や文化が明らかになりました。

また、土偶は縄文時代の祭祀に使われたとされる人形です。
青森県で発掘された遮光器土偶や合掌土偶は、日本を代表する国宝に指定されています。

平成22年

190万枚

岩手県
岩手県の500円記念硬貨
表:中尊寺金色堂新覆堂と毛越寺曲水の宴
裏:古銭のイメージ
岩手県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、中尊寺金色堂新覆堂と毛越寺の「曲水の宴」がデザインに用いられました。

中尊寺金色堂は平安時代に建立された、岩手県の代表的な文化遺産です。
美しい金箔で覆われた姿が有名ですが、硬貨には金色堂を保護するための新覆堂が描かれています。

また、毛越寺の「曲水の宴」は、庭園の水辺で盃を浮かべ、流れに合わせて和歌を詠む平安時代の貴族の遊びを再現したものです。

岩手県の有名な歴史と文化遺産が、県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨のデザインに採用されました。

平成23年

179万枚

宮城県
宮城県の500円記念硬貨
表:仙台七夕まつり
裏:古銭のイメージ
宮城県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、仙台の夏を代表する「仙台七夕まつり」がデザインされています。

仙台七夕まつりは、毎年8月に開催される東北三大祭りの1つ。
仙台藩祖・伊達政宗が婦女子の文化向上を奨励したことから始まり、現在まで長い歴史のあるお祭りです。色とりどりの和紙で作られた吹き流しや短冊、折り鶴などが飾られた、華やかな竹飾りが街を彩ります。

平成25年

170万枚

秋田県
秋田県の500円記念硬貨
表:白瀬矗と竿燈
裏:古銭のイメージ
秋田県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、南極探検家の白瀬矗と竿燈まつりがデザインされています。

竿燈まつりとは、約270年の歴史を誇る、秋田県の伝統的なお祭りです。
長さ12メートル、重さ50kgの竹竿に吊るされた提灯が稲穂や米俵を象徴し、豊作を祈願します。

また、白瀬矗は日本で最初に南極に挑んだ探検家で、彼の功績は南極の地名や観測船に残されています。

平成23年

174万枚

山形県
山形県の500円記念硬貨
表:縄文の女神
裏:古銭のイメージ
山形県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、国宝「縄文の女神」がデザインされています。

縄文の女神は、山形県舟形町西ノ前遺跡で発掘された、縄文時代中期(約4.500年前)頃の土偶です。
当時は、頭部・胸部・腰部・脚部に分かれた状態で出土しましたが、復元した結果、高さは約45cmと日本最大。2012年に国宝に指定されており、高い様式美と評価されています。

平成26年

166万枚

福島県
福島県の500円記念硬貨
表:相馬野馬追
裏:古銭のイメージ
福島県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、相馬野馬追がデザインに採用されました。

相馬野馬追とは、千年以上の歴史を誇る伝統的な祭りで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
相馬野馬追では、約400騎の騎馬武者が甲冑を身にまとい、太刀や旗指物を装備して勇壮な時代絵巻を繰り広げます。
もともと軍事訓練として始まった相馬野馬追は、地域の平和と安寧を祈る神事として、今もなお続けられているお祭りです。

平成28年

162万枚

関東エリア
都道府県 図柄 発行年数 発行枚数
茨城県
茨城県の500円記念硬貨
表:偕楽園と梅
裏:古銭のイメージ
茨城県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、偕楽園と梅がデザインされています。

偕楽園は、江戸時代後期の1842年に、第9代水戸藩主・徳川斉昭が「民と偕に楽しむ」という願いを込めて造園した日本庭園です。

庭園には約100品種・3000本の梅が植えられ、春になると「水戸の梅まつり」で多くの観光客が訪れます。

偕楽園は、日本三名園の一つとして国の名勝にも指定されています。

平成21年

187万枚

栃木県
栃木県の500円記念硬貨
表:眠り猫と雀
裏:古銭のイメージ
栃木県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、日光東照宮の「眠り猫」と「雀」がデザインに採用されました。

眠り猫は、左甚五郎によって作られたと伝えられる彫刻で、奥社参道の入り口にあります。

裏側にはの彫刻も彫られており、猫と雀が共存する姿が描かれています。

このデザインは、平和な時代の到来を象徴するとされ、戦乱の終息を表すという説があるそうです。

平成24年

180万枚

群馬県
群馬県の500円記念硬貨
表:富岡製糸場東繭倉庫キーストーンと工女
裏:古銭のイメージ
群馬県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、世界遺産に登録された富岡製糸場が描かれています。

東繭倉庫の入り口上部に位置する「キーストーン」と、働く工女たちの姿がデザインされています。

富岡製糸場は、明治時代に日本の産業を支えた重要な製糸工場で、東西の技術が融合した建築様式が特徴です。
工場では、当時の上流階級である華族や士族の女性たちが工女として働いていました。

平成25年

172万枚

埼玉県
埼玉県の500円記念硬貨
表:埼玉スタジアム2002
裏:古銭のイメージ
埼玉県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、埼玉スタジアム2002がデザインされています。

埼玉スタジアム2002は、2002年のFIFAワールドカップ開催を機に建設された日本最大級のサッカー専用スタジアムです。
現在もサッカー日本代表の試合やJリーグの試合が行われるなど、国内外のサッカーシーンで重要な役割を果たしています。

アジア最大級のサッカースタジアムを世界にアピールする狙いから、埼玉のシンボルとして2011年に発行されました。

平成26年

178万枚

千葉県
千葉県の500円記念硬貨
表:九十九里
裏:古銭のイメージ
千葉県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、九十九里浜がデザインされています。

九十九里浜は、源頼朝が海岸の長さに驚き、弓矢を使って距離を測ったところ、99本目で終わったという伝説から名付けられました。
また、江戸時代には徳川吉宗がこの地でサツマイモの栽培を始め、飢饉から多くの命を救った歴史もあります。

約66kmにわたる広大な海岸線は、釣りやサーフィンだけでなく、観光地としても有名です。

平成27年

168万枚

東京都
東京都の500円記念硬貨
表:東京駅丸の内駅舎と行幸通り
裏:古銭のイメージ
東京都の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、東京駅丸の内駅舎と行幸通りがデザインされています。

東京駅は1914年に辰野金吾の設計で建設され、国の重要文化財にも指定されています。
堂々たるレンガ造りの駅舎は、東京の象徴的存在です。

また、行幸通りは、皇居から東京駅までを結ぶ道路で、天皇が外出時に利用したことから名付けられました。

歴史的な東京の玄関口と美しい街並みの象徴として、多くの人に愛されています。

平成28年

172万枚

神奈川県
神奈川県の500円記念硬貨
表:鎌倉大仏
裏:古銭のイメージ
神奈川県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、鎌倉の象徴である「鎌倉大仏」がデザインされています。

鎌倉大仏は、高徳院の本尊である阿弥陀如来坐像で、像高は約11メートル、重量は121トンです。
1252年に造立が開始され、当時の武家政権の守護仏として崇められました。かつては大仏殿に覆われていましたが、台風や津波で倒壊し、現在は露天に鎮座しています。

鎌倉の歴史的遺産を象徴するデザインとして、平成24年に発行されました。

平成24年

189万枚

中部エリア
都道府県 図柄 発行年数 発行枚数
新潟県
新潟県の500円記念硬貨
表:トキと棚田
裏:古銭のイメージ
新潟県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、佐渡島を象徴するトキと棚田がデザインされています。

佐渡では、17世紀からの新田開発で棚田が広がり、独自の農村文化が形成されました。
特に、棚田はトキの生息に適した環境を提供し、佐渡は国内最後のトキの生息地として知られています。

そして、トキと共生する里山の風景は、2011年に世界農業遺産(GIAHS)にも登録されました。

平成21年

184万枚

富山県
富山県の500円記念硬貨
表:おわら風の盆
裏:古銭のイメージ
富山県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、伝統的な「おわら風の盆」がデザインされています。

おわら風の盆は、富山市八尾地区で開催される300年の歴史を誇るお祭りです。
哀調のある越中おわら節の旋律に合わせ、編み笠をかぶった踊り手たちが坂道を静かに練り歩きます。優雅な女踊りと勇壮な男踊りが、三味線や胡弓の音色に乗って披露され、観客を魅了します。

平成23年

180万枚

石川県
石川県の500円記念硬貨
表:木場潟からみた白山とキリコ祭り
裏:古銭のイメージ
石川県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、木場潟から望む白山とキリコ祭りがデザインされています。

白山は標高2,702メートルと、日本三霊山の1つに数えられる霊峰です。
木場潟からの景観は、石川県を代表する美しい眺望として知られています。

また、キリコ祭りは能登半島特有の祭りで、巨大なキリコ(大行灯)を大勢で担ぎ、夜になると灯がともされ幻想的な風景を演出します。

平成26年

166万枚

福井県
福井県の500円記念硬貨
表:恐竜
裏:古銭のイメージ
福井県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、恐竜がデザインされています。

福井県勝山市は、日本最大の恐竜化石発掘地
多くの恐竜化石が発見されていることから「恐竜王国」とも呼ばれています。
特に、恐竜の骨が集積した「ボーンベッド」が発見されたことで、大規模な発掘調査が行われました。

この地域の地層には、中生代白亜紀前期の化石が多く含まれており、昭和57年のワニ化石の発見をきっかけに、現在も発掘が続けられています。

平成22年

183万枚

山梨県
山梨県の500円記念硬貨
表:富士山とぶどう
裏:古銭のイメージ
山梨県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、日本を代表する富士山と甲州種のぶどうがデザインに採用されました。

富士山は山梨県と静岡県にまたがり、その美しい姿は全国に知られています。

また、山梨県は日本一のぶどう生産地で、甲州種のぶどうは、約1300年の歴史を持つ日本最古の栽培品種です。
主にワイン用として利用されており、栽培技術も進化を続けています。

平成25年

167万枚

長野県
長野県の500円記念硬貨
表:善光寺と牛
裏:古銭のイメージ
長野県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、善光寺と牛がデザインされています。

善光寺は、創建から約1400年の歴史を誇る、無宗派の寺院です。
人々が「一生に一度は参れ善光寺」と言われるほど信仰を集め、日本中から参拝者が訪れます。

また、長野県は「信州和牛」の産地としても有名で、高品質な和牛が育てられています。

平成21年

183万枚

岐阜県
岐阜県の500円記念硬貨
表:白川郷とれんげ草
裏:古銭のイメージ
岐阜県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、白川郷とれんげ草がデザインされています。

白川郷は、合掌造りの家屋が並ぶ独特の景観で知られる貴重な集落です。
今も実生活の場として利用されながら、世界遺産にも登録されています。

また、岐阜県の県花であるれんげ草は、古くから水田の緑肥として利用されています。

平成22年

186万枚

静岡県
静岡県の500円記念硬貨
表:富士山と茶畑
裏:古銭のイメージ
静岡県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、富士山と広大な茶畑がデザインされています。

背景色富士山は静岡県と山梨県にまたがる日本最高峰の山で、特に静岡県側から見る富士山は「表富士」として親しまれています。

また、静岡県は日本一の茶の生産地としても知られ、特に本山茶や川根茶、掛川茶などが有名です。

硬貨のデザインは、日本を代表する自然と伝統的な茶文化を表現しています。

平成25年

170万枚

愛知県
愛知県の500円記念硬貨
表:愛知県庁本庁舎とカキツバタ
裏:古銭のイメージ
愛知県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、愛知県庁本庁舎とカキツバタがデザインされています。

愛知県庁本庁舎は、日本の伝統建築と西洋の様式を融合させた「帝冠様式」を取り入れた特徴的な建物です。
屋根は名古屋城を彷彿とさせ、名古屋市庁舎と並んで重要文化財に指定されています。

また、カキツバタは愛知県の県花として、県民に親しまれている花です。

平成22年

195万枚

近畿エリア
都道府県 図柄 発行年数 発行枚数
三重県
三重県の500円記念硬貨
表:熊野古道伊勢路
裏:古銭のイメージ
三重県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、熊野古道伊勢路がデザインされています。

熊野古道伊勢路は、伊勢神宮から熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へと続く参詣道です。
古くから「伊勢に七度、熊野に三度」と言われ、多くの人々がこの道を歩んで信仰を深めました。

2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界遺産に登録され、自然と文化の調和が評価されています。

平成26年

167万枚

滋賀県
滋賀県の500円記念硬貨
表:ビワコオオナマズとニゴロブナ
裏:古銭のイメージ
滋賀県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、琵琶湖の固有種であるビワコオオナマズとニゴロブナがデザインされています。

ビワコオオナマズは日本最大級のナマズで、全長1メートルを超えることも。
琵琶湖周辺の独特の環境で生息し、夜行性でアユなどを捕食します。

一方、ニゴロブナは「ふなずし」の材料として古くから利用されている、琵琶湖固有のコイ科の魚です。
現在、ニゴロブナの漁獲量は減少しており、滋賀県では稚魚の放流やヨシ帯の保護活動など、資源回復に努めています。

平成23年

177万枚

京都府
京都府の500円記念硬貨
表:国宝「源氏物語絵巻」宿木二(部分)
裏:古銭のイメージ
京都府の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、国宝「源氏物語絵巻」がデザインされています。

源氏物語絵巻は、紫式部による「源氏物語」を題材とした絵巻物で、12世紀に制作されました。
現存する最古の日本の絵巻として、平安時代の貴族文化を描いた重要な美術品です。
10巻程度の絵巻と推定されていますが、現在は4巻分が残っており、一部が徳川美術館と五島美術館に収蔵されています。

平成20年

205万枚

大阪府
大阪府の500円記念硬貨
表:仁徳天皇陵古墳
裏:古銭のイメージ
大阪府の地方自治法施行60周年記念500円硬貨のデザインには、仁徳天皇陵古墳が採用されています。

仁徳天皇陵古墳は日本最大の前方後円墳で、全長486メートルにも及ぶ巨大な古墳です。
エジプトのクフ王のピラミッドや、中国の始皇帝陵をも超える規模で、世界三大墳墓の一つに数えられます。

仁徳天皇陵古墳は5世紀に築造され、仁徳天皇が葬られていると伝えられていますが、実際の被葬者は特定されていません。
2019年には、百舌鳥・古市古墳群として世界文化遺産に登録されました。

平成27年

170万枚

兵庫県
兵庫県の500円記念硬貨
表:コウノトリ
裏:古銭のイメージ
兵庫県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、県鳥であるコウノトリがデザインされています。

かつて但馬地方は、日本最後のコウノトリの繁殖地でしたが、一度絶滅の危機に瀕しています。
そこで兵庫県は、コウノトリの保護と繁殖を進め、2005年から飼育されたコウノトリの試験放鳥を開始しました。現在では、豊岡盆地を中心に、野生のコウノトリが飛び交う姿が見られます。

また、地域では無農薬や減農薬栽培を推進する「コウノトリ育む農法」に取り組み、環境保護と共生を目指しています。

平成24年

180万枚

奈良県
奈良県の500円記念硬貨
表:遣唐使船
裏:古銭のイメージ
奈良県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、遣唐使船がデザインされています。

遣唐使船とは、奈良時代に日本が中国の唐へ派遣した公式使節団「遣唐使」が使用した船です。
初期は朝鮮半島沿岸を通る安全な航路を利用していましたが、新羅との関係が悪化したため、東シナ海を横断する危険な航路に変わりました。
大型の中国式ジャンク船で、1隻に約120人が乗船していたとされています。

平成21年

180万枚

和歌山県
和歌山県の500円記念硬貨
表:那智の滝
裏:古銭のイメージ
和歌山県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、那智の滝がデザインされています。

那智の滝は落差133m、幅13mを誇る日本一の一段の滝で、熊野那智大社の別宮である飛瀧神社のご神体として崇められています。
壮大な景観は、日本三名瀑の一つに数えられ、国の名勝にも指定されている滝です。

また、滝周辺に点在する「那智四十八滝」は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも登録されています。

平成27年

161万枚

中国エリア
都道府県 図柄 発行年数 発行枚数
鳥取県
鳥取県の500円記念硬貨
表:三徳山三仏寺投入堂
裏:古銭のイメージ
鳥取県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、三徳山三佛寺の投入堂がデザインされています。

投入堂は、標高900メートルの三徳山の断崖絶壁に建てられた建築物で、国宝に指定されています。
修験道の開祖、役小角が法力で堂を投げ入れたという伝説があることから「投入堂」の名がつきました。「日本一危険な国宝」とも称され、険しい山道を登らないと間近で見ることができませんが、ふもとの「遥拝所」からも遠望できます。

平成23年

177万枚

島根県
島根県の500円記念硬貨
表:銅鐸とその文様絵画
裏:古銭のイメージ
島根県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、弥生時代の青銅器「銅鐸」とその文様・絵画がデザインされています。

銅鐸は古代の祭器や楽器として使用されたと考えられており、特に島根県の加茂岩倉遺跡から出土した39個の銅鐸は、全国でも最多数の発見例です。

銅鐸には流水文や袈裟襷文(けさたすきもん)といった文様が施されており、鹿やトンボの絵画が描かれたものもあります。

平成20年

197万枚

岡山県
岡山県の500円記念硬貨
表:岡山後楽園
裏:古銭のイメージ
岡山県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、日本三名園の一つである「岡山後楽園」がデザインされています。

岡山後楽園は、約300年前に岡山藩の2代藩主池田綱政によって造られた大名庭園。
広大な芝生地や池、築山や茶室などが巧みに配置され、歩きながら景観を楽しむ回遊式庭園として有名です。
また、藩主の居間「延養亭」や「能舞台」などの歴史的建物も点在しており、江戸時代からの姿を今に伝えています。

平成25年

166万枚

広島県
広島県の500円記念硬貨
原爆ドームと広島平和都市記念碑
裏:古銭のイメージ
広島県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、原爆ドームと広島平和都市記念碑がデザインされています。

原爆ドームは、1945年8月6日の広島への原子爆弾投下で被災した建物です。
そのままの姿で保存され、核兵器の恐ろしさを伝え続ける平和の象徴として世界遺産に登録されています。

広島平和都市記念碑は、原爆で亡くなった方々を慰霊し、世界平和を祈る碑です。
碑文には「安らかに眠って下さい過ちは繰返しませぬから」と刻まれています。

平成25年

170万枚

山口県
山口県の500円記念硬貨
表:瑠璃光寺五重塔
裏:古銭のイメージ
山口県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、国宝に指定されている「瑠璃光寺五重塔」がデザインされています。

瑠璃光寺五重塔は室町時代中期に、応永の乱で戦死した大内義弘の菩提を弔うために弟の盛見が建設を進めました。
高さ31.2メートルの五重塔は、檜皮葺(ひわだぶき)という伝統的な手法で屋根が作られ、装飾が少なくシンプルな美しさが特徴です。
日本三名塔の一つに数えられ、京都の醍醐寺や奈良の法隆寺の五重塔と並ぶ名建築です。

平成27年

161万枚

四国エリア
都道府県 図柄 発行年数 発行枚数
徳島県
徳島県の500円記念硬貨
表:阿波おどり
裏:古銭のイメージ
徳島県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、400年以上の歴史を持つ「阿波おどり」がデザインされています。

阿波おどりは徳島県発祥の伝統的な盆踊りで、国内外から100万人以上の観光客が訪れる日本有数の祭りです。
三味線や太鼓などの伴奏に合わせ「連」と呼ばれる踊り手たちが軽快に踊り、特徴的な掛け声「ヤットサー」が響きます。

平成27年

163万枚

香川県
香川県の500円記念硬貨
表:金刀比羅宮から望む讃岐平野
裏:古銭のイメージ
香川県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、金毘羅宮から望む讃岐平野がデザインされています。

讃岐平野は四国北東部に位置し、瀬戸内海と讃岐山脈に挟まれた四国最大の平野です。
この地域は降水量が少ないため、農業用水を確保するため池が多く、なかでも満濃池は日本最大のかんがい用ため池として知られています。
平野全域は香川県の主要都市が集中する地域で、香川県の旧国名「讃岐国」に由来しています。

平成26年

163万枚

愛媛県
愛媛県の500円記念硬貨
表:瀬戸内しまなみ海道と愛媛の島々
裏:古銭のイメージ
愛媛県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、瀬戸内しまなみ海道と愛媛の島々がデザインされています。

しまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmの高速道路で、芸予諸島に浮かぶ島々を橋でつなぐルートです。
徒歩や自転車でも渡れるため、瀬戸内海の美しい多島美を眺めながらのサイクリングが楽しめることから「サイクリストの聖地」とも呼ばれます。

平成26年

165万枚

高知県
高知県の500円記念硬貨
表:坂本龍馬
裏:古銭のイメージ
高知県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、幕末の志士「坂本龍馬」がデザインされています。

坂本龍馬は江戸幕府を倒すために、薩摩藩と長州藩の同盟を成立させた立役者であり、倒幕運動に大きく貢献しました。
彼の功績として特に有名なのが、大政奉還の提案と、新政府の指針となる「新政府綱領八策」の策定。
柔軟な思考と強い行動力を持ち、倒幕と新時代の日本に向けたビジョンを実現させた英雄として、今も高知県で人気のある偉人です。

平成22年

196万枚

九州エリア
都道府県 図柄 発行年数 発行枚数
福岡県
福岡県の500円記念硬貨
表:九州国立博物館と太宰府天満宮太鼓橋と梅
裏:古銭のイメージ
福岡県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、九州国立博物館と太宰府天満宮太鼓橋、そして梅がデザインされています。

九州国立博物館は、アジアと日本の文化交流をテーマに、2005年に開館した歴史系博物館です。
「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」という新しい視点で、東京・京都・奈良に次ぎ、全国で4番目に誕生しました。

また、太宰府天満宮の太鼓橋は、過去・現在・未来を象徴する三つの橋でできています。
参拝者が心身を清める役割を持ち、周囲の梅の花とともに美しい景観を形成しています。

平成27年

168万枚

佐賀県
佐賀県の500円記念硬貨
表:大隈重信と佐賀錦鹿島錦
裏:古銭のイメージ
佐賀県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、政治家の大隈重信と、伝統工芸である「佐賀錦」と「鹿島錦」がデザインされています。

大隈重信は佐賀出身で、早稲田大学の創設者であり、二度にわたって内閣総理大臣を務めた人物です。

また、佐賀錦と鹿島錦は、金銀箔を和紙に貼り、絹糸とともに織り上げられた繊細な織物。
「日本手芸の極致」と称され、海外でも高く評価されています。

平成22年

191万枚

長崎県
長崎県の500円記念硬貨
表:大浦天主堂とステンドグラス
裏:古銭のイメージ
長崎県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、大浦天主堂とステンドグラスがデザインされています。

大浦天主堂は1864年に建設された、日本最古の現存するゴシック様式教会で、国宝にも指定されています。

教会内には美しいステンドグラスが飾られており、特に正面祭壇奥のステンドグラスは、フランスから寄贈されたものです。

平成27年

160万枚

熊本県
熊本県の500円記念硬貨
表:熊本城
裏:古銭のイメージ
熊本県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、熊本城がデザインされています。

熊本城は、加藤清正が1601年から7年をかけて築いた日本三名城の一つです。
茶臼山を利用した梯郭式山城で、特に「武者返し」と呼ばれる石垣の技術で有名。石垣は下部が緩やかで上部が急角度となり、敵の侵入を防ぐ構造になっています。

熊本城は西南戦争でも重要な役割を果たし、50日以上にわたる籠城戦を耐え抜きました。
現在の天守閣は1960年に再建され、城内には美術館や桜の名所など多くの観光施設があります。

平成23年

187万枚

大分県
大分県の500円記念硬貨
表:臼杵磨崖仏
裏:古銭のイメージ
大分県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、臼杵磨崖仏がデザインされています。

臼杵磨崖仏とは、平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻されたとされる、日本を代表する石仏群です。
古園石仏群にある大日如来像をはじめ、61体の仏像が国宝に指定されています。

平成24年

179万枚

宮崎県
宮崎県の500円記念硬貨
表:宮崎県庁本館
裏:古銭のイメージ
宮崎県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、宮崎県庁本館がデザインされています。

宮崎県庁本館は、1932年に完成した鉄筋コンクリート造の建築で、ネオゴシック様式を取り入れた堂々たる外観が特徴です。
地上3階、地下1階建ての構造で、県政の中心として長年機能し続けています。

設計は著名な建築家の、置塩章さんが手掛けました。
戦前に建てられた貴重な近代建築物で、前庭にはフェニックスやサボテンなどの亜熱帯植物が植えられています。

平成24年

174万枚

鹿児島県
鹿児島県の500円記念硬貨
表:桜島
裏:古銭のイメージ
鹿児島県の地方自治法施行60周年記念500円硬貨には、桜島がデザインされています。

桜島は鹿児島県の象徴であり、活火山として有名です。
桜島は北岳と南岳の2つの峰から成る複合火山で、高さは1,117m・面積約80km²・周囲約52kmに及びます。
また、頻繁に噴火を繰り返し、2011年には996回の爆発的噴火を記録しました。

美しい自然と火山活動が共存する景観は、国内外から多くの観光客を引き付けています。

平成25年

166万枚

沖縄県
沖縄県の500円記念硬貨
表:那覇大綱挽とエイサー
裏:古銭のイメージ
沖縄県の500円記念硬貨のデザインには、那覇大綱挽とエイサーが描かれています。

那覇大綱挽は1450年頃に始まった、那覇の発展を祝う象徴的な行事です。
戦後に復活し、現在は世界最大の綱引きとしてギネス認定を受けています。

またエイサーは、旧盆に祖先供養のため踊られる伝統舞踊で、地域ごとに異なるスタイルがあります。

平成24年

176万枚

※参照:貨幣一覧 五百円バイカラー・クラッド貨幣 | 財務省

まとめ

本記事では、地方自治法施行60周年の500円記念硬貨の詳細を、47都道府県分すべてまとめました。

地方自治法施行60周年の500円記念硬貨には、47都道府県それぞれの文化や遺産、偉人などがデザインされています。
47都道府県、すべての記念硬貨をコンプリートするのも良さそうですね。

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