2000円札に書いてある和歌は?採用された理由も紹介
そこでこの記事では、2000円札に描かれた和歌の意味や採用された理由について解説していくので、ぜひ2000円札の秘密に触れてお楽しみください。
目次
2000円札には何が書いてある?
現在沖縄県以外ではほとんど見なくなっている2000円札は、その手の入りにくさから紙幣のデザインを知らない人がほとんどなのではないでしょうか?
なかなか手に入りにくい上に、手に入っても取り扱っていないお店が多かったりとなかなか馴染みのない紙幣なので2000円札のデザインと言われてもピンとこないですよね。
しかし記念すべき西暦2000年をきっかけに作られた2000円札は、1000円札や5000円札にない特別なデザインとなっており、紙幣コレクターからの人気も高いレアな紙幣となっています。
そこでここからは2000円札に一体何が描かれているのか一つずつ解説していきます。
守礼門
2000円札の表側を見てみると右側に守礼門という立派な門の絵が描かれており、この守礼門は国宝に指定されている沖縄の首里城の門です。
この守礼門は琉球国の時代に創設されたもので、沖縄を代表する首里城の美しさが伝わってくるデザインとなっています。
この守礼門が採用された理由としては、やはり西暦2000年の記念と同時に沖縄サミットの開催も祝して作られた紙幣なので、沖縄らしさを出すために守礼門が採用されました。
「鈴虫」の詞書と絵
続いて2000円札の裏側には、源氏物語絵巻第三十八帖「鈴虫」という絵と詞書の冒頭部分が重ねて描かれています。
そして右側には源氏物語の作者である紫式部の顔も描かれており、日本を代表する文学作品「源氏物語」の美しさを裏面全体を使って感じ取れるデザインです。
ちなみに「鈴虫」の和歌はよく見てみると全文が載っているわけではなく、下部を切り取ったような記し方になっています。
なぜ2000円札に紫式部の作品が採用されたのか?
紫式部の源氏物語は国語の教科書で紹介されていたり歴史の学習で登場したりと、小学生から大人まで耳にしたことない人はいないぐらい有名な作品です。
日本の平安時代に生まれた作品ですが、国内のみならず海外からも高い評価を得ており、源氏物語がきっかけで日本文学の魅力に気付いた人も多くいると言われています。
ではなぜそんな有名な源氏物語を2000円札のデザインに採用するに至ったのか、その理由についてここから見ていきます。
世界に誇る文学作品として評価された
源氏物語は紫式部によって書かれた有名な文学作品であり、日本の小学生から大人はもちろん、海外の人からも高い評価を得てきた日本が世界に誇れる作品です。
作品は今から千年以上前の平安時代に書かれたものですが、現代でも作品の魅力が一切色あせることなく語り継がれているというのは、それだけ日本の文学作品として最高の作品の一つであることを表しています。
そうした世界に誇れる文学作品なので2000円札のデザインにも採用されたということです。
文字の美しさが評価された
次に紫式部の源氏物語が採用された理由として、文字の美しさも評価されているからだと言われています。
財務省が出している公式見解によると、世界からの作品全体の評価に加えて文字の美しさも高く評価されているからとのことで2000円札のデザインとして源氏物語の第三十八帖「鈴虫」を採用するに至ったとのことです。
作品の内容だけでなく、日本ならではの書道を感じさせる文字の美しさがあることで尚2000円札のデザイン候補としてぴったりだったのでしょう。
2000円札を手に入れたらとっておくべきか?
これまで解説してきたように日本が誇る源氏物語や守礼門が記された2000円札は、デザインにこだわって作成されており、なおかつ現在はほとんど手に入れることができないものとして、かなりレアな紙幣になっています。
2024年に発行された新紙幣に2000円札はなかったことから、現状2000円札の新規発行はないと考えると今後さらに現在ある2000円札が貴重になっていくと考えられます。
そこでここからは、2000円札を手に入れた場合の対応方法を以下の3つを見ていきましょう。
- 現在の価値は2000円だが今後希少性は高くなる
- 状態が良い場合は大切に保管する
- 査定してもらう
現在の価値は2000円だが今後希少性は高くなる
現在2000円札をオークションや古銭専門店で売却すると価値は大体2000円くらいとなっていますが、今後も2000円札の新規発行がなく流通がどんどん減っていく可能性が高いことを考えると、その希少性は今より高くなっていくと考えられます。
さらにレアな番号が印字された2000円札の場合は通常のものより価値が高いので、より希少性が高く売却する場合には高値が期待できます。
状態が良い場合は大切に保管する
日本が世界に誇る源氏物語と守礼門が記された2000円札は他の紙幣にはない特別な紙幣です。
今後全く同じ2000円札が発行される可能性は低いことを考えると、状態が良い場合は大切に保管しておくのも一つの手段でしょう。
もし手放してしまうと沖縄県以外ではそう簡単にまた手に入れられる紙幣ではないので、使わずに記念にとっておくのもおすすめです。
査定してもらう
もし手元にある2000円札をそのまま保管しておくか売却するか悩んでいる方は、一度査定をしてもらってはいかがでしょうか。
同じ2000円札でも状態や印字されている番号によって買取価格は異なります。
一度査定をしてもらって思っていた以上の価格がつく場合も十分あるので、一度古銭・古紙幣の専門店に持ち込んで自分が持っている2000円札の価値はどれくらいなのか知ることもおすすめです。
古銭の郵送買取専門店アンティーリンクでは、査定も買取も一括でお引き受けいたします。
手元に気になる古銭がございましたら、ぜひアンティーリンクにご相談ください!