2000円札に描かれている人物は?入手方法も紹介
皆さんは2000円札のデザインを答えられますか?
すっかり見かけなくなってしまったため、すぐに思い出せない人もいるのではないでしょうか。
本記事では、2000円札に描かれている人物や市場で見かけなくなった理由を解説していきますので、ぜひ覚えておいてくださいね。
目次
2000円札に描かれている人物は誰?
2000円札の表面には沖縄県にある首里城の守礼門、裏面に紫式部と「源氏物語絵巻」が描かれています。
他の紙幣は表面に人物を載せていますが、2000円札は同様のパターンではありません。
裏面に描かれた紫式部の姿は、肖像画ではなく「紫式部日記絵巻」の絵がデザインされています。
紫式部といえば平安時代に「源氏物語」を書いた人物で、世界に誇るべき文学作品の筆者であることを理由に採用されました。
ちなみに、裏面には紫式部の他に2人描かれており、右側は光源氏、左側は冷泉院という光源氏の子供にあたる人物です。
「源氏物語絵巻」第38帖「鈴虫」の絵で、冷泉院から一緒に月が見たいと呼び出された光源氏が対面で座っている様子が描かれています。
知らない人がいたら、ぜひ教えてあげましょう。
最近2000円札を見かけないのはなぜ?
かつて、世間を賑わせた2000円札が消えてしまったと感じるのには、以下の理由があります。
- 流通量が減って手に入れにくくなった
- 「二」という数字の紙幣は日本人に馴染まなかった
使いにくさを感じるとメリットが無くなり使用頻度が減るため、自然と流通量も減少してしまうものです。
手に入れにくくなると反対に欲しくなるものですが、2000円札を見かけなくなった理由を詳しく解説しますので、まずは理解しておきましょう。
流通数が減って手に入れにくくなった
2000円札の流通量が減少したのは、発行状況と関係があります。
2000年に発行開始となってから3年後の2004年以降は、1枚も発行されていません。発行されたのも2000年に7.7億枚、2003年に1.1億枚とたった2回だけです。
また、2000円札の扱いも流通量の減少に大きく影響を及ぼしています。
ATMの対応の遅れや2000円札に対応していない自動販売機や両替機の多さにより、一度は使いにくいと感じたことがあるでしょう。
コンビニや飲食店などではお釣りが分かりにくいといった客からのクレームや、そもそもレジに2000円札を入れる場所が無いといった問題も発生しています。
使用して得られるメリットをデメリットが上回ってしまったため、2000円札は使用されなくなり流通量が減っていきました。
「二」という数字の紙幣は日本人に馴染まなかった
日本で「一」や「五」がつく数字の紙幣は、古くから親しまれていますが「二」のつくものは馴染みがありません。
また、日本人は金額の始めの数字は奇数を好む傾向にあり、偶数は割れるから縁起が悪いと考えられているのが普及しなかった理由です。
一方、海外に目を向けてみるとアメリカでは「20ドル」、ヨーロッパでは「20ユーロ」といった紙幣が流通しています。
欧米では「二」がつく紙幣は使いやすいと好評なため、日本でも同様に普及できるという見込みで作られましたが、残念ながら広まりませんでした。
2000円札はどこで流通している?入手方法は?
2000円札の流通量は、2004年8月末の5億枚強をピークに減少の一途を辿っています。
直近の2024年5月末時点でもわずか9700万枚にとどまっており、1万円札は112億枚、1000円札は43億枚と他の紙幣と比較すると少なさは明白です。
全国的に流通量が減っているものの、実は沖縄は例外で、多く流通していると言われています。また、銀行や郵便局、駅の自動券売機でも2000円札を入手できる可能性が濃厚です。
ここでは沖縄で2000円札の流通量が多い理由や、各箇所での入手方法を解説します。
沖縄で多く流通している
2000円札は、2000年開催の九州・沖縄サミットを記念して発行された紙幣です。
2000円札の表面には首里城の守礼門が描かれているため沖縄では特に思い入れの強い紙幣として、官民一体となり普及促進の施策を展開しています。
例として、琉球銀行では「二千円札優先」ボタンのあるATMを設置し、小売店では観光客からお土産がわりに2000円札が欲しいと言われるため、欠かさずレジに用意するなど工夫が伺えます。
それぞれの努力により、沖縄で出回っている2000円札の流通量は2001年には200万枚弱だったのが、2024年には800万枚を超えています。
沖縄に行く機会がある方は、滞在中に入手してみてくださいね。
銀行・郵便局での入手方法
沖縄まで足を運べなくても、銀行や郵便局で入手できる方法があります。
現在、銀行や郵便局に設置されているATMは2000円札の入金はできるものの、出金できないというのが一般的です。
一部両替機では2000円札に対応しているものもありますが、入手できる確率を上げたい方は窓口で預金をおろしましょう。
その際、2000円札で出金したい旨を伝えると、在庫があれば対応してもらえます。
駅の自動券売機で入手できる可能性がある
実は、駅の自動券売機でも2000円札を手に入れられる可能性があります。
東京都内でJR東日本や都営地下鉄、東武鉄道などの駅に設置されている多くの自動券売機では、2000円札の出金に対応可能です。
ただし、流通量の減少によって状況は変化する可能性があるので、最新の情報はJRや私鉄各社のホームページで確認しましょう。
2000円札が今も普通に使えるところは?
2000円札は、現在も使えるお金として健在です。
新デザインの紙幣発行から除外されていましたが、日本銀行ホームページの「現在有効な銀行券」にも記載のあるとおり、他の紙幣と同様にどこでも使用できます。
しかし、自動販売機や両替機などでは2000円札に対応している機器でないと使用できません。
もし2000円札以外で旧札が手元にある場合は、使用可能か同ホームページで確認してから使用しましょう。
旧札でも金額は変わらずに使用できますが、不安な方は旧札を利用できる銀行やATMで現在の紙幣に交換しておくと安心です。
交換する前に旧札の価値を調べたい方は、ぜひアンティーリンクへお問い合わせください。