10年後以降の銀価格を予想!2050年には現在の688倍!?

銀ってどんなもの?そして、銀価格が変わる理由は?
銀は金(ゴールド)と同じく、価値がある「貴金属(ききんぞく)」の1つです。昔からコインやアクセサリーとして使われてきました。銀はまた「インフレーション(物の値段が上がること)」から資産(お金や財産)を守るための投資先として人気です。
歴史的には、古代ギリシャやローマ、そして16~17世紀のスペインの植民地時代にも銀は広く使われました。アメリカの経済成長にも銀の鉱山が大きな役割を果たしました。
今では銀は、投資だけでなく、太陽光パネル、電気部品、医療機器など、多くの産業でも使われています。また、銀の値段はドルやアメリカの金利(お金を借りるときの手数料のようなもの)に大きく影響されます。ドルが強くなったり金利が高くなると、銀に投資する人が減る傾向にあります。逆に、経済が不安定になると「安全な資産」として銀が注目されることが多いです。
銀の過去の値段の動き
これまでの銀の値段の変化を見てみましょう。1オンス(約31.1g)あたりの価格です。
- 1969年: $1.80
- 1979年: $11.07
- 1980年: $20.98
- 2000年: $4.95
- 2023年: $23.96
- 2024年11月5日現在:$30.13
1980年にはハント兄弟という3人の兄弟が大量の銀を買い占めたため、銀の値段が一気に上がり、$50以上になりました。その後、値段は下がり、しばらく落ち着きました。
2008年の世界的な金融危機や2011年のユーロ危機の際には、銀が「安全資産」としてまた注目され、値段が再び上がりました。
2024年から2050年までの銀の値段予測
これからの銀価格の予測は以下のようになっています。アメリカの主な企業の予測をまとめております。
予測価格 | 予測機関 | |
---|---|---|
2024年 |
$24.85 |
Reuters |
2024年 |
$34.70 |
Investing Haven |
2024年 |
$27 |
Capital Economics |
2024年 |
$30 |
JP Morgan |
2025年 |
$34 – $50 |
Investing Cube |
2030年 |
$337.82 |
PricePrediction.net |
2050年 |
$20,658 |
PricePrediction.net |
2024年の銀価格の見通し
2024年は、アメリカの大統領選挙やアメリカ中央銀行(FRB)の金利の動きが、銀の値段に影響すると考えられています。
- 国際情勢: ロシアとウクライナの戦争や中東の緊張が続くと、人々は「安全資産」である銀を買おうとするため、銀の値段が上がるかもしれません。
- アメリカの大統領選挙: 政治が不安定になると、安全資産としての銀に注目が集まります。
- 金利の変化: 高い金利は銀の魅力を下げますが、もしアメリカが金利を下げると、銀が投資先として人気が出るでしょう。
2025年以降の予測
2025年以降、銀は工業用としての需要が増えると考えられており、値段が上がる可能性が高いと考えている企業は多いです。特に、電子製品や太陽光パネルで銀の需要が増えることで、供給不足になり、値段が上がる可能性があると考えられています。
例えば、書籍「金持ち父さん 貧乏父さん」の著者でも有名な投資家のロバート・キヨサキは、2025年には銀が1オンスあたり$500に達するかもしれないと予想しています。

金や銀相場は、金貨や銀貨の買取価格にも影響を与えております。
まとめ
多くのアナリスト(専門家)は、銀の値段が今後も上昇すると予想しています。短期的には、国際情勢やアメリカの金利が影響を与えると考えられますが、中長期的には産業での銀の需要が増え、値段が上昇していく可能性が高いと考えられています。