寛永通宝(新寛永)の種類一覧表

寛永通宝は、大きく分けると寛文8年(1668年)までに作られた”古寛永“と、寛文8年以降に作られた”新寛永“に分けられます。
新寛永は寛永通宝の中でも特に発行枚数が多く、種類も沢山あります。
この記事では、「新寛永銭」に焦点を当て、その種類を画像付きで分かりやすく解説します。
寛永通宝をお持ちの方は是非お手元にご用意の上、確認してみてください。
2022年、日本唯一の古銭鑑定機関「貨幣商協同組合」に加盟
現在は古銭鑑定士として、テレビ等メディア出演多数
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目次
古寛永と新寛永の見分け方
まず、「古寛永」と「新寛永」の見分け方のポイントをお伝えします。
お手持ちの寛永通宝がどちらかわからない方は、以下のポイントを参考に判断してみてください。
見分け方のポイント
- 全体的に「新寛永」は字が細い
- 全体的に「新寛永」は仕上がりが綺麗(製造方法が進歩している)
- 「新寛永」の”寶”の”貝”の下部が、”ハ”のようになっている ※一部例外あり
- 「新寛永」の裏面は、並模様(波銭)があったり、「文」などさまざまな文字が書かれる。「無背(=なにも書かれていない)」もある。
- 「古寛永」の”寶”の”貝”の下部が、”ス”のようになっている
- 「古寛永」の裏面は、小さな点が打たれた「背星銭」、「三」や「十三」の文字が書かれたもの、その他「無背」もある

新寛永と古寛永
一番分かりやすい違いは字の細さです。
字の細さと合わせて寶の字の「貝」を確認してみると、見分けられるかと思います。
もし「古寛永」の種類を知りたい場合は、以下の記事から確認できます。
続いて新寛永通宝の種類を解説していきます。
新寛永通宝 平野新田銭 白目中字
新寛永の平野新田銭 白目中字です。
江戸の平野新田村(現在の兵庫県西脇市)で製造が行われたと考えられており、この地域は銭の鋳造が盛んに行われていた場所の一つでした。
「寛」「永」「通」「宝」の4文字すべてが大きめで、大字というものもあるのですが、こちらの画像のものは、中字となります。
また、”白目”とは、全体的に白みを帯びていることが由来の用語となっています。


平野新田銭 白目中字のサイズと重さ
こちらの画像の平野新田銭の重さは、3.3gでした。


直径は、23.7mmでした。また、白目中字の平野新田銭がこのほかにも2つ見つかったので一緒に紹介しておきます。重さは、それぞれ3.5g、3.0gでした。


裏面はすべて無背です。

寛永通宝の発行の経緯や、当時の価値については、以下の記事をご覧ください。
新寛永通宝 延尾永小字
新寛永通宝の延尾永 小字です。
延尾永(えんびえい)とは、画像をご覧の通り”永”の字の最終画の払いが伸びるように長いという特徴です。
小字は、その名の通り、文字が小さく刻まれているという特徴です。


延尾永小字のサイズと重さ
こちらの品物の場合は、直径は22.7mmで、重さは2.8gでした。


少し近づいた写真も1枚載せておいたのと、このほかにも延尾永小字があったので、重さと一緒に記載しています。


裏面はこんな感じです。

新寛永通宝 コ頭通 背仙
1716年から1736年までの期間(享保期)に作られた仙台・石ノ巻銭のコ頭通 背仙です。
コ頭通とは、”通”の字の上部の”マ”が”コ”になっているという特徴があります。
背仙は、裏面に”仙”の字があるということですね。また、”仙”の字の最終画が跳ねているので、「跳ね仙」と呼ばれることもあります。


コ頭通 背仙のサイズと重さ
エッジの部分もご確認いただきましょう。重さも計っています。3.9g。


サイズは直径24.4mmでした。また、ほかにも仙台・石ノ巻銭のコ頭通 背仙が見つかったのであわせて載せています。青背景の数字は、それぞれの重さです。


裏面の写真です。どちらも跳ね仙ですね。

新寛永通宝 不旧手 横大路銭 退永 異爪寛
不旧手 横大路銭 退永 異爪寛と、特徴が盛りだくさんの新寛永通宝です。
まず不旧手とは、長崎屋不旧という人物が書いたとされる書体を持つ銭貨のグループを指して、元禄期から元文期(1688-1741)にかけて鋳造されたと考えられています。また、横大路銭は、不旧手の中でも、山城国(現在の京都府南部)の横大路で作られたとされる寛永通宝です。
退永は、「永」の字が通常よりも後ろに下がったように右側に配置されている特徴を指します。
異爪寛(いそうかん)とは、”寛”の字の”見”の部分の5画目が上に飛び跳ねているような書体になっています。↓の画像のものはかなり太くハッキリとしているので分かりやすいですね。


不旧手 横大路銭 退永 異爪寛のサイズと重さ
重さは2.7gでした。


直径は22.4㎜でした。

新寛永通宝 低寛背一(一ノ瀬銭)
新寛永通宝の低寛背一です。
低寛とは、”寛”が下に潰れたように低くなっているという特徴です。座っているみたいだということで、”座寛”とも呼ばれます。
また、裏面に”一”の文字があるから「背一」ですが、これは和歌山県田辺市の西に位置する一ノ瀬(市ノ瀬)で作られた寛永通宝の特徴と考えられており、「一ノ瀬銭」とも呼ばれます。


低寛背一(一ノ瀬銭)のサイズと重さ
こちらの画像のものは、重さ2.7gでした。


直径は、22.9mmでした。他にも一ノ瀬銭 低寛背一が見つかったので、あわせて重さを計ってみました。
どれも3g前後ですね。


すべて裏面に一文字です。

新寛永通宝 亀戸銭 四年銭 大様 狭足寛
新寛永通宝の亀戸銭 四年銭 大様 狭足寛です。
東京都江東区の亀戸で作られた寛永通宝を亀戸銭といいますが、なかでも明和4年(1767年)に鋳造されたものは「四年銭」と呼ばれています。
”大様”とは同じグループのなかでサイズの大きいものをいい、”狭足寛”は「寛」の字の足が狭く見えることを指し、特に最終画が同種のなかで短いものとなります。


重さは2.8gです。


亀戸銭 四年銭 大様 狭足寛のサイズと重さ
この写真のものは、直径22.9mmでした。

新寛永通宝 高寛無背


高寛無背のサイズと重さ



新寛永通宝 文銭 縮字欠叉文


文銭 縮字欠叉文のサイズと重さ



新寛永通宝 文銭 正字背文 離点文



文銭 正字背文 離点文のサイズと重さ


新寛永通宝 島屋無背


島屋無背のサイズと重さ





寛永通宝を売却する方法
寛永通宝の通用銭は発行枚数が多いため、あまり価値はつきません。
ただし、中には高い価値がつく寛永通宝もございます。
価値の高い寛永通宝に関しては以下の記事にまとめてあります。
寛永通宝をお持ちの方は是非参考にしてみてください。
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