米ドル紙幣の旧札は今も使える?両替はできる?気になる疑問を解説

米ドル紙幣(旧札)は使える?両替・交換手順、買取相場も紹介!

国際通貨として重要なドル。
映画などでもお目にかかる米ドル紙幣は、富の象徴といったイメージがありますね。

ところで、米ドル紙幣の旧札は今でも使えるのでしょうか。
過去の旅行中に換金したままのドルは、現在はどのくらいの価値があるのでしょうか。

この記事では、米ドル紙幣の旧札について、両替方法や両替できない場合の換金方法について解説します。
もし価値の高い米ドルの旧札について知りたい場合は「プレミア価値が付いた米ドル紙幣(旧札)の種類別の買取価格一覧」をご覧ください。

執筆・監修者
渡邉 博古銭鑑定士
2012年、古銭買取専門店「アンティーリンク」を創業し、古銭の買取・販売を始める。
2022年、日本唯一の古銭鑑定機関「貨幣商協同組合」に加盟
現在は古銭鑑定士として、テレビ等メディア出演多数
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現在、流通している米ドル紙幣のデザイン一覧

旧米ドル紙幣についてお伝えする前にまず、現在流通している米ドル紙幣を確認していきましょう。

というのも、「旧札と思っていたけど、実際は流通通貨だった」ということがあるかもしれません。
この後にも説明しますが、両替できるかどうかは「流通している通貨かどうか」が非常に重要になってきます。

そのため、お手持ちの米ドルが以下のお札と同じではないか、是非確認してみてください。

現在流通している米ドル紙幣は7種類!

現在流通しているアメリカの紙幣は7種類あります。
これ以外の紙幣については、現在では流通していない”旧紙幣(旧札)”ということになります。

額面 説明
1ドル 肖像画はジョージ・ワシントン(初代大統領)
2ドル undefined

現在はほとんど流通なし。肖像画はトーマス・ジェファーソン(第3代大統領)
写真:Wikipedia

5ドル undefined

肖像画は「奴隷解放の父」エイブラハム・リンカーン(第16代大統領)
写真:Wikipedia

10ドル undefined

肖像画はワシントンの副官だった政治家アレクサンダー・ハミルトン
写真:Wikipedia

20ドル undefined

肖像画は労働者の支持が篤かったアンドリュー・ジャクソン(第7代大統領)
写真:Wikipedia

50ドル undefined

肖像画は軍功華々しいユリシーズ・グラント(第18代大統領)
写真:Wikipedia

100ドル undefined

肖像画は知性派で有名な政治家ベンジャミン・フランクリン
写真:Wikipedia

米ドル紙幣の旧札の両替方法はある?

旧米ドル札は両替できる?

お手元に米紙幣の旧札がある場合、まず気になるのは「この紙幣はまだ使える?」ということではないでしょうか。

最初にお伝えすると、米紙幣の旧札はお金として有効です。
アメリカの連邦準備制度理事会(Board of Governors of the Federal Reserve System:通称アメリカ中央銀行)はHP上で、「古い紙幣は新紙幣と交換する必要はなく、発行時期に関係なく法定通貨として使用可能です」と明言しています。

とはいえ、これは米国内でのお話。
日本国内で使うことはできません。そうなると、どうにかして日本円と交換する必要がでてきます。

では実際に旧米ドル紙幣を日本円に交換したい場合には、どのような方法があるのでしょうか。

銀行で旧紙幣を両替するのはハードルが高い

日本の銀行での両替・交換方法
紙幣の両替といえば思い浮かぶのが銀行です。とくに、ドルの両替は、問題なくしてもらえそうなイメージがありますね。
しかし実際には、そうすんなりとはいかないようです。

例えばメガバンク大手3社のみずほ銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行では外貨の両替サービスが終了しています。
そのため、みずほ銀行では他社金融機関での両替をすすめています。

また、三井住友銀行ではトラベレックス、三菱東京UFJ銀行ではワールドカレンシーでの両替をすすめています。

中には両替を行っている銀行もあるかもしれませんが、旧米ドル札となると難しい場合が多いでしょう。
もし銀行で両替したい場合は、事前に電話などで確認することをおすすめします。

通貨交換所で交換できる?

通貨両替所で旧米ドル札は両替できる?
では三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行が進める外貨両替所なら、米ドル紙幣の旧札も両替や交換できるのでしょうか?
HPで確認してみると、トラベレックス、ワールドカレンシーショップどちらも、「流通している紙幣」が両替対象となっており、古い紙幣などの両替はできないようです。

米ドル紙幣の旧札、両替や交換はなかなかハードルが高いようですね。

アメリカの中央銀行で交換できる?

アメリカ中央銀行では両替できる?
アメリカの紙幣の発行を担う中央銀行(連邦準備制度理事会)ならば米ドル紙幣の旧札を交換してもらえるのでしょうか。
実際に中央銀行のサイトで検索すると、いかなる旧紙幣も使用可能とされているため、交換の可否、また手数料について触れた項目はありません。

それならば、アメリカ国内の銀行で米ドル紙幣の旧札の交換ができるのでしょうか。
こちらについても、アメリカンセンターの情報によれば一括した情報というものはなく、現地で実際に情報収集するほかないというのが実情のようです。
もし現地に行く予定がある場合、少額であれば使ってしまうのが一番手っ取り早いですね。

いずれにしても、米ドル紙幣の旧札の両替や交換、実はなかなか大変なのです。

米ドル紙幣(旧札)は、売却したほうがお得!

米ドル紙幣は売却がお得
旧米ドル札は両替が難しいので、可能であるなら現地で使うのが一番です。
ですが、現地に行く予定がない人はどうすればいいのでしょうか?

ベストな方法はずばり、「両替」や「交換」ではなく「売却」です。
売却方法についてはいくつかありますので、それぞれメリットやデメリットを含め紹介します。

メルカリ、ヤフオクで販売する

ヤフオクやメルカリで売却する方法
米ドル紙幣の旧札を売却したいとき、まず思い浮かぶのはヤフオクメルカリですね。
登録すればだれでも気軽に出品できるこれらのサイトを活用しようと思っている方も、多いかもしれません。

実際、ヤフオクやメルカリを見ると、外国の紙幣が出品されていることがあります。
しかし実際には、メルカリに関していえば規則違反となる可能性もあるのです。

メルカリの金券類の出品可否の項目を見ると、現金や古銭の売買は禁止されています。
もちろん、いくつかの例外はありますが、米ドル紙幣の旧札については出品できないことになっているようです。

参考▶メルカリ|現金、金券類、カード類(禁止されている出品物)

ヤフオクに関しては特に紙幣に関する規則はないようですが、米ドル紙幣は旧札といえども立派な現金。
取り扱いは注意を要しますし、足元を見られて安く売却せざるを得ないというケースもあります。

また、出品に手間をかけて売れたとしても、10%の手数料がかかってくるのも、痛いですよね・・・。
額面に近い金額で売れたとしても、手数料や送料を引くと、ほとんど手元に残らないことも考えられます。

さまざまなデメリットを考えると、ヤフオクやメルカリでの米ドル紙幣の売買はあまりおすすめはできません。

買取業者に買い取ってもらう

買取業者に売却する方法
米ドル紙幣の旧札を売却したい場合、安全で確実な方法は、買取業者に買い取ってもらうことです。
米ドル紙幣の旧札も、現金としてではなく古銭のような扱いで買い取ってくれるため、円やドルのレートを気にする必要もありません。

また、実は米ドル紙幣には額面以上の価値になるレアな米ドルも存在します。
レアな米ドルについては、「プレミア価値が付いた米ドル紙幣(旧札)の種類別の買取価格一覧」で解説しています。旧札をお持ちの方は是非一度確認してみてください。

また、これって価値ある?売却できる?と思った硬貨や紙幣がありましたら、弊社のライン査定をご利用ください。
価値や売却の可否を無料で診断いたします。
もちろん相談だけでも大丈夫ですので、お気軽にご利用ください。

米ドル札に関するよくある質問

+旧米ドル札は現在でも使えますか?

アメリカ国内では使えます。ただし、店舗や従業員によっては断られる可能性もあります。

+日本でアメリカの旧米ドル札を両替する方法はありますか?

両替可能な店舗もあるかもしれませんが、基本的には銀行や外貨両替所では断れることが多くなっています。そのため、確実なのは古銭などの買取業者に売却する方法になります