世界遺産貨幣セットとは?全27種類を一挙紹介!

世界遺産貨幣セットとは?全27種類を一挙紹介!
世界遺産貨幣セットは、ユネスコの世界遺産登録を記念して、造幣局によって発行された貨幣セットです。

日本各地の貴重な文化遺産や自然遺産がテーマとなっており、歴史的・文化的価値を反映したデザインが特徴です。
各セットには通常硬貨と特製のメダルが含まれており、コレクターだけでなく歴史や文化に関心のある方にも魅力的なアイテムとなっています。

本記事では、全27種類にわたる世界遺産貨幣セットについて、特徴や歴史的背景などを詳しく解説します。

目次

世界遺産貨幣セットとは?

世界遺産貨幣セットとは?

世界遺産貨幣セットとは、日本国内の世界文化遺産や自然遺産が登録されたことを記念して発行されたものです。
1円から500円まで6種類の通常貨幣に加え、世界遺産に関連する建物や景色などがデザインされたメダルが含まれています。

歴史的な出来事や文化遺産の価値を反映したコレクターズアイテムとして、人気のある貨幣セットです。
視覚的にも楽しめる要素が含まれているため、コレクターの間で人気があります。

【全27種類】世界遺産貨幣セットを一挙紹介!

【全27種類】世界遺産貨幣セットを一挙紹介!

世界遺産貨幣セットは、これまで全27種類が発行されてきました。

ここでは、これまで発行された全27種類の世界遺産貨幣セットについて紹介します。

世界文化遺産貨幣セット (法隆寺地域の仏教建造物) (平成7年)

世界文化遺産貨幣セット (法隆寺地域の仏教建造物) (平成7年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット (法隆寺地域の仏教建造物) (平成7年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,000円
発行年 平成7年
販売セット数 390,000セット

「法隆寺地域の仏教建造物」は、世界最古の木造建築として知られる歴史的な建造物群です。
607年に創建されたとされ、日本の仏教の発展において重要な役割を果たしてきました。

1993年にはユネスコの世界文化遺産に登録され、独特な建築様式と歴史的背景が高く評価されています。

法隆寺のほか、法起寺なども含まれており、これらの建造物は仏教文化の象徴ともいえる存在です。

世界文化遺産貨幣セット (姫路城) (平成7年)

世界文化遺産貨幣セット (姫路城) (平成7年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット (姫路城) (平成7年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,000円
発行年 平成7年
販売セット数 192,500セット

「姫路城」は、1993年に奈良の法隆寺とともに、日本初のユネスコ世界文化遺産に登録されました。

17世紀初頭に建設された日本の城郭建築を代表する建物で、白壁の美しさから「白鷺城」とも呼ばれています。
奈良の法隆寺とともに日本初の世界遺産に登録されただけでなく、国宝にも指定されています。

世界文化遺産貨幣セット (古都京都) (平成7年)

世界文化遺産貨幣セット (古都京都) (平成7年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット (古都京都) (平成7年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,000円
発行年 191,500セット
販売セット数 ううう

「古都京都」は、日本の文化・歴史を象徴する都市で、1994年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。

京都市・宇治市・滋賀県大津市に点在する、17件の遺産で構成されています。
なかには金閣寺や清水寺といった、日本を代表する寺院や庭園などが含まれています。

京都は、約1,000年にわたって日本の首都であり続け、政治・文化・宗教の中心地として繁栄しました。
戦争や火災による被害を乗り越え、再建され続けた文化財は今もなおその輝きを放ち、多くの観光客や歴史愛好者に親しまれています。

世界自然遺産貨幣セット (屋久島) (平成7年)

世界自然遺産貨幣セット (屋久島) (平成7年)

※出典:世界自然遺産貨幣セット (屋久島) (平成7年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,000円
発行年 平成7年
販売セット数 177,500セット

「屋久島」は、鹿児島県に位置する自然豊かな島で、1993年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。
豊かな自然環境と独特の生態系が特徴の島で、縄文杉をはじめとする古代杉の巨木が有名です。

屋久島全体の約20%が自然遺産として保護されており、年間降水量の多さと多様な植物群が、世界的に珍しい生態系を形成しています。
屋久島の豊かな自然と独特の生態系は、日本国内外から高く評価され、世界的にも貴重な保護地域となっています。

世界自然遺産貨幣セット (白神山地) (平成7年)

世界自然遺産貨幣セット (白神山地) (平成7年)

※出典:世界自然遺産貨幣セット (白神山地) (平成7年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,000円
発行年 平成7年
販売セット数 174,500セット

「白神山地」は、青森県南西部から秋田県北西部にまたがる広大な山岳地帯で、1993年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。

約13万ヘクタールに及ぶ広さを持ち、特に原生的なブナ林が東アジア最大級の規模で広がっています。
白神山地は人の手がほとんど入っていない自然が残っており、多種多様な動植物が生息する貴重な生態系を維持しています。

世界文化遺産貨幣セット (白川郷・五箇山の合掌造り集落) (平成8年)

世界文化遺産貨幣セット (白川郷・五箇山の合掌造り集落) (平成8年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット (白川郷・五箇山の合掌造り集落) (平成8年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,000円
発行年 平成8年
販売セット数 290,000セット

「白川郷・五箇山の合掌造り集落」は、岐阜県と富山県にまたがる山間部に位置している、江戸時代から続く伝統的な建築様式です。

急勾配の茅葺き屋根は、豪雪に耐える工夫として設計されており、地域の人々の知恵が反映されています。
また、合掌造りの集落は住民の協力で維持され、養蚕などの伝統的な生活文化が今も息づいています。

世界的にも珍しい集落の景観は、歴史的・文化的価値が高く、ユネスコの評価を受けて世界遺産に登録されました。

世界文化遺産貨幣セット (厳島神社) (平成9年)

世界文化遺産貨幣セット (厳島神社) (平成9年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット (厳島神社) (平成9年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,000円
発行年 平成9年
販売セット数 205,000セット

「厳島神社」は海上に建つ独特な木造建築で知られ、日本三景の1つとして知られています。

6世紀に創建された建物は、12世紀に平清盛によって大規模な改築が行われたことで、現在の海上社殿が完成しました。
象徴的な赤い大鳥居は、満潮時には海に浮かぶように見える景観が訪れる人々を魅了します。

自然の美しさと文化遺産が融合する厳島神社は、日本を代表する歴史的名所として高く評価されています。

世界文化遺産貨幣セット (原爆ドーム) (平成9年)

世界文化遺産貨幣セット (原爆ドーム) (平成9年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット (原爆ドーム) (平成9年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,000円
発行年 平成9年
販売セット数 195,000セット

「原爆ドーム」は、1945年8月6日に広島に投下された原子爆弾によって破壊されてから、そのままの状態で保存されている建造物です。
核兵器の悲惨さを伝える象徴的な建物として、世界中から訪れる観光客に平和の大切さを訴え続けています。

もともとは「広島県物産陳列館」として1915年に建設され、広島の産業と文化を紹介する施設でしたが、原爆により壊滅的な被害を受けました。
しかし、建物の一部は奇跡的に残り、現在は戦争の悲劇と核兵器廃絶を訴えるシンボルとして保存されています。

1996年、ユネスコの世界文化遺産に登録され、「負の遺産」として後世にその歴史的教訓を伝え続けています。

世界文化遺産貨幣セット (古都奈良の文化財) (平成11年)

世界文化遺産貨幣セット (古都奈良の文化財) (平成11年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット (古都奈良の文化財) (平成11年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,000円
発行年 平成11年
販売セット数 210,000セット

「古都奈良の文化財」は、奈良市内にある8つの建造物から構成されています。
710年に都として栄えた平城京を中心に、東大寺や興福寺などの寺社仏閣が世界文化遺産に登録されました。

奈良は710年から784年まで日本の首都として栄え、代表的な文化財には東大寺・興福寺・春日大社・薬師寺・唐招提寺などがあります。
これらの建造物は日本と中国、朝鮮半島との文化交流の歴史や、神道と仏教の影響を強く受けた日本の宗教文化の象徴として評価されています。

世界文化遺産貨幣セット (日光の社寺) (平成12年)

世界文化遺産貨幣セット (日光の社寺) (平成12年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット (日光の社寺) (平成12年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,000円
発行年 平成12年
販売セット数 222,300セット

「日光の社寺」は、栃木県日光市にある歴史的な寺社群で、1999年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。

日光東照宮・日光山輪王寺・日光二荒山神社の3つの宗教施設を中心に構成され、合計103棟の建造物群と、それらを取り囲む文化的景観から成り立っています。
なかでも日光東照宮は、徳川家康を祀る霊廟として知られ、彫刻や彩色が施された建築物が特徴です。
豪華な装飾や彫刻は、国内外から多くの観光客を引き付けています。

また、輪王寺や二荒山神社も、日光山を中心とする信仰の聖地として歴史的に重要な場所です。

世界文化遺産貨幣セット (琉球王国のグスク及び関連遺産群) (平成13年)

世界文化遺産貨幣セット (琉球王国のグスク及び関連遺産群) (平成13年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット (琉球王国のグスク及び関連遺産群) (平成13年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,000円
発行年 平成13年
販売セット数 190,300セット

「琉球王国のグスク及び関連遺産群」は、2000年にユネスコの世界文化遺産に登録された沖縄の歴史的遺産です。
沖縄本島を中心に点在する城(グスク)や、琉球王国時代の聖地、庭園などから成り立っています。

代表的な遺産には、首里城・今帰仁城・中城城・勝連城などがあります。
これらの城(グスク)は、15世紀に琉球王国が統一された後、政治・宗教の中心地として重要な役割を果たしました。

「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」貨幣セット (世界無形遺産貨幣セット) (能楽) (平成13年)

「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」貨幣セット (世界無形遺産貨幣セット) (能楽) (平成13年)

※出典:「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」貨幣セット (世界無形遺産貨幣セット) (能楽) (平成13年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,000円
発行年 平成13年
販売セット数 128,700セット

「能楽」とは、能と狂言を総称する、日本の伝統的な舞台芸術です。

能は14世紀頃に完成された歌舞劇で、謡(うたい)と囃子(はやし)の伴奏に合わせて舞踊的な所作で物語が進行します。
様式化された簡素な表現の中で、人物の感情を繊細に表現するのが特徴です。

一方、狂言はせりふを中心とした喜劇で、庶民の生活を題材にユーモアや笑いを描きます。

能楽は1957年に重要無形文化財に指定され、2001年にはユネスコの無形文化遺産として登録されました。

「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」貨幣セット (世界無形遺産貨幣セット) (人形浄瑠璃文楽) (平成16年)

「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」貨幣セット (世界無形遺産貨幣セット) (人形浄瑠璃文楽) (平成16年)

※出典:「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」貨幣セット (世界無形遺産貨幣セット) (人形浄瑠璃文楽) (平成16年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,000円
発行年 平成16年
販売セット数 100,000セット

「人形浄瑠璃文楽」は18世紀に大成した、三味線音楽の義太夫節に合わせて人形を操る日本の伝統的な音楽劇です。

太夫が語る義太夫節と三味線の伴奏が融合し、登場人物の感情や心情を繊細に表現します。
一体の人形を3人の人形遣いが操作することで、人形にリアルで生き生きとした動きを与える点が特徴的です。

2003年にはユネスコにより「人類の口承及び無形遺産の傑作」に認定され、2008年には「無形文化遺産の代表一覧」に登録されました。

世界文化遺産貨幣セット (紀伊山地の霊場と参詣道) (平成17年)

世界文化遺産貨幣セット (紀伊山地の霊場と参詣道) (平成17年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット (紀伊山地の霊場と参詣道) (平成17年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 1,900円
発行年 平成17年
販売セット数 126,500セット

「紀伊山地の霊場と参詣道」は、和歌山県・奈良県・三重県にまたがる霊場と参詣道を中心に構成されている地域です。
2004年に、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。

紀伊山地には、古代から続く宗教的信仰が深く根付いており、神道と仏教、さらには修験道が融合した霊場が点在しています。
特に熊野古道は、平安時代の貴族から庶民に至るまで広く信仰され、現在でも巡礼者が多く訪れる聖地です。

世界自然遺産貨幣セット (知床) (平成17年)

世界自然遺産貨幣セット (知床) (平成17年)

※出典:世界自然遺産貨幣セット (知床) (平成17年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 1,900円
発行年 平成17年
販売セット数 75,800セット

「知床」は、北海道の最北東端に位置する半島で、2005年7月にユネスコの世界自然遺産に登録されました。
豊かな生物多様性を誇り、ヒグマ・エゾシカ・シマフクロウなどの希少な動物が生息しています。

特に冬に海を覆う流氷は、知床の自然を支える重要な要素です。
流氷が運んでくる栄養分が海から陸へと循環し、鮭やヒグマ、森の豊かさを支えています。

日本で3例目の世界自然遺産として登録された知床は、手つかずの自然と豊かな生態系が評価され、世界中の観光客に親しまれています。

「人類の口承及び無形遺産に関する傑作の宣言」貨幣セット (世界無形遺産貨幣セット) (歌舞伎) (平成18年)

「人類の口承及び無形遺産に関する傑作の宣言」貨幣セット (世界無形遺産貨幣セット) (歌舞伎) (平成18年)

※出典:「人類の口承及び無形遺産に関する傑作の宣言」貨幣セット (世界無形遺産貨幣セット) (歌舞伎) (平成18年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 1,900円
発行年 平成18年
販売セット数 66,000セット

「歌舞伎」とは、日本を代表する伝統的な演劇形式で、1603年に京都で「出雲の阿国」という女性が初めて演じた踊りを起源としています。

当初は、奇抜な衣装や踊りを中心に展開されましたが、男性俳優が女性役を演じる「女方」や舞台装置、音楽が一体となった総合芸術として発展してきました。

歌舞伎は、2005年にユネスコによって「人類の口承及び無形遺産の傑作」に選ばれ、2009年には無形文化遺産の代表一覧表に記載されました。
芸術的価値と歴史的背景から、現在も多くの人々に愛され続けています。

世界文化遺産貨幣セット (石見銀山遺跡とその文化的景観) (平成19年)

世界文化遺産貨幣セット (石見銀山遺跡とその文化的景観) (平成19年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット (石見銀山遺跡とその文化的景観) (平成19年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 1,900円
発行年 平成19年
販売セット数 74,500セット

「石見銀山遺跡」は、島根県大田市に位置する歴史的遺産で、16世紀から17世紀にかけて日本を代表する銀山として知られています。
特に、17世紀前半には世界の銀の約3分の1を日本が生産しており、その多くが石見銀山から産出されていたとされています。

2007年にユネスコの世界文化遺産に登録された石見銀山遺跡は、鉱山そのものだけでなく、鉱山町・街道・港町といった景観も含まれています。

無形文化遺産貨幣セット (2009年登録版) (平成22年)

無形文化遺産貨幣セット (2009年登録版) (平成22年)

※出典:無形文化遺産貨幣セット (2009年登録版) (平成22年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,000円
発行年 平成22年
販売セット数 42,300セット

「無形文化遺産」とは、伝統的な音楽・舞踊・口承伝統・工芸技術など、人類の文化的アイデンティティを形作る無形の文化を保護するためのものです。
2006年に発効した「無形文化遺産の保護に関する条約」に基づき、ユネスコは各国の無形文化遺産を世界遺産として認定しています。

無形文化遺産の保護は、グローバリゼーションや社会の変化に伴い、衰退や消滅の危機にある伝統文化を守るための取り組みです。
日本は伝統文化を保護する先進国として、条約の策定や運用に積極的に関わり、能楽や歌舞伎、人形浄瑠璃文楽などの文化遺産が登録されています。

世界文化遺産貨幣セット (平泉-仏国土 (浄土) を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-) (平成24年)

世界文化遺産貨幣セット (平泉-仏国土 (浄土) を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-) (平成24年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット (平泉-仏国土 (浄土) を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-) (平成24年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,000円
発行年 平成24年
販売セット数 72,000セット

「平泉-仏国土 (浄土) を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」は、2011年にユネスコの世界文化遺産に登録された日本の歴史的遺跡群です。

平泉は岩手県に位置し、12世紀に奥州藤原氏が築いた仏教都市として栄えました。
阿弥陀如来の極楽浄土を現世に具現化することを目的とした建築や庭園が特徴で、浄土思想が中心となっています。

特に金箔が施された中尊寺金色堂は、奥州藤原氏の巨大な財力を象徴し、その美しさと技術は現代まで受け継がれています。

世界自然遺産貨幣セット (小笠原諸島) (平成24年)

世界自然遺産貨幣セット (小笠原諸島) (平成24年)

※出典:世界自然遺産貨幣セット (小笠原諸島) (平成24年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,000円
発行年 平成24年
販売セット数 67,000セット

「小笠原諸島」は、2011年6月にユネスコの世界自然遺産に登録された、日本を代表する自然遺産の1つです。
東京都小笠原村に属し、本州から約1,000km南に位置する30以上の島々で構成されています。

小笠原諸島は1度も大陸と地続きになったことがなく、独自の進化を遂げた動植物が多く存在する「海洋島」であることが特徴です。

また、自然環境は固有種や希少種に富んでおり、アカガシラカラスバトやオガサワラオオコウモリなどが生息しています。
島々を取り巻く海洋には、ザトウクジラやイルカ、アオウミガメなどが生息し、豊かな海洋生態系も見どころです。

世界文化遺産貨幣セット (富士山-信仰の対象と芸術の源泉) (平成26年)

世界文化遺産貨幣セット (富士山-信仰の対象と芸術の源泉) (平成26年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット (富士山-信仰の対象と芸術の源泉) (平成26年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,200円
発行年 平成26年
販売セット数 93,000セット

「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」は、2013年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。

静岡県と山梨県にまたがる富士山は、古くから信仰の対象とされ、霊峰としての役割を果たしてきました。
富士山信仰は平安時代から修験道や神道の中心的な存在で、江戸時代には「富士講」という民間宗教運動が広まるほど。

さらに、葛飾北斎の『富嶽三十六景』や歌川広重の『東海道五十三次』をはじめ、数多くの芸術作品に登場しています。
また、和歌や俳句にもたびたび詠まれるなど、富士山は信仰と芸術の両面で日本の文化に深く根付いています。

世界文化遺産貨幣セット(富岡製糸場と絹産業遺産群) (平成27年)

世界文化遺産貨幣セット(富岡製糸場と絹産業遺産群) (平成27年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット(富岡製糸場と絹産業遺産群) (平成27年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,200円
発行年 平成27年
販売セット数 67,000セット

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、群馬県富岡市を中心とした絹産業関連の遺跡群で、2014年に世界文化遺産に登録されました。

明治時代に創業した富岡製糸場を中心に、絹産業の技術革新や発展を象徴する4つの構成資産から成り立っています。
富岡製糸場はフランスの技術を導入し、近代的な生糸生産を実現しました。

そのほか、養蚕技術の革新を伝える「田島弥平旧宅」や「高山社跡」、蚕種保存のための施設である「荒船風穴」などによって構成されています。

世界文化遺産貨幣セット(明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業) (平成28年)

世界文化遺産貨幣セット(明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業) (平成28年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット(明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業) (平成28年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 ーーー
額面 666円
販売価格 2,300円
発行年 平成28年
販売セット数 50,500セット

「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」は、2015年に世界文化遺産に登録された遺産群です。
山口・福岡・佐賀・長崎・熊本・鹿児島・岩手・静岡の8県にまたがる、23の文化遺産で構成されています。

この遺産群は日本が西洋の技術を取り入れ、製鉄・製鋼・造船・石炭産業といった基幹産業を、短期間で発展させた歴史的証拠です。
特に幕末から明治時代にかけての日本は、非西洋の国々のなかで初めて産業化を成功させた国で、その影響は国内外に広がりました。

世界文化遺産貨幣セット(ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―)「国立西洋美術館」 (平成29年)

世界文化遺産貨幣セット(ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―)「国立西洋美術館」 (平成29年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット(ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―)「国立西洋美術館」 (平成29年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 同美術館の外観・天窓
額面 666円
販売価格 2,600円
発行年 平成29年
販売セット数 33,500セット

「ル・コルビュジエの建築作品」は、2016年に世界遺産に登録された文化遺産です。

この建築作品は、ル・コルビュジエが20世紀の近代建築に与えた大きな影響を示しています。
スイス生まれの彼はフランスを拠点に活動し、鉄筋コンクリートを使用した「近代建築の5原則」を提唱。
機能性と美しさを兼ね備えた建築様式を、世界中に広めました。

7カ国にまたがる17の建築作品が世界遺産に含まれ、日本では東京の国立西洋美術館が登録されています。

世界文化遺産貨幣セット(「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群) (平成30年)

世界文化遺産貨幣セット(「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群) (平成30年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット(「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群) (平成30年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 玄界灘に浮かぶ沖ノ島、世界文化遺産の登録名称
額面 666円
販売価格 2,300円
発行年 平成30年
販売セット数 45,004セット

「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」は、2017年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。
福岡県の沖ノ島を中心に、宗像大社の沖津宮・中津宮・辺津宮など、宗像三女神を祀る信仰の場と、関連する文化財が含まれています。

沖ノ島は古代から航海の安全を祈る神聖な場所とされ、4世紀から9世紀にかけて行われた国家的な祭祀が行われていました。
「海の正倉院」とも呼ばれ、出土した貴重な奉献品が数多く国宝に指定されています。

世界文化遺産貨幣セット(長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産) (平成31年)

世界文化遺産貨幣セット(長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産) (平成31年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット(長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産) (平成31年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 シンボルマーク・世界文化遺産の登録名称
額面 666円
販売価格 2,300円
発行年 平成31年
販売セット数 40,000セット

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、2018年にユネスコの世界文化遺産に登録された遺産群です。

長崎県と熊本県にまたがる12の文化遺産から成り立っており、江戸時代の禁教令下でキリスト教をひそかに信仰し続けた「潜伏キリシタン」の歴史を伝えています。

彼らは、日本の伝統的宗教や社会と共生しながら信仰を守り続け、その独自の文化的伝統が評価されました。
原城跡や大浦天主堂などが含まれ、宗教と共生の歴史を物語っています。

世界文化遺産貨幣セット(百舌鳥・古市古墳群-古代日本の墳墓群-) (令和2年)

世界文化遺産貨幣セット(百舌鳥・古市古墳群-古代日本の墳墓群-) (令和2年)

※出典:世界文化遺産貨幣セット(百舌鳥・古市古墳群-古代日本の墳墓群-) (令和2年)|造幣局

貨幣セットの概要
図柄 シンボルマーク・世界文化遺産の登録名称
額面 666円
販売価格 2,400円
発行年 令和2年
販売セット数 40,500セット

「百舌鳥・古市古墳群-古代日本の墳墓群-」は、2019年にユネスコの世界文化遺産に登録された古墳群です。
大阪府堺市・羽曳野市・藤井寺市に広がる古墳群には、古墳時代の4世紀後半から5世紀後半にかけて築かれた、古代日本の支配者たちが眠っています。

特に有名なのが、全長500メートルを超える世界最大級の墳墓である仁徳天皇陵古墳(大仙陵古墳)です。
前方後円墳を中心に多様な形状や規模の古墳が集まり、当時の葬送文化と権力を象徴しています。

まとめ

本記事では、世界遺産貨幣セット全27種類を紹介しました。

世界遺産貨幣セットは、ユネスコの世界遺産登録を記念して発行された貨幣セットです。
文化的・歴史的に価値のある、日本の遺産の魅力をメダルに刻んでいます。
コレクターにとってはもちろん、歴史や文化に興味がある方にも楽しめるアイテムです。

なお、弊社アンティーリンクでは、古銭の査定・買取を行っています。
公式LINEにて事前査定も受け付けていますので、世界遺産貨幣セットの価値が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

買取価格一覧表:貨幣セット