目次
江戸時代から明治頃までの作者の相場価格、経歴紹介、代表作品を写真付きで解説していきます。
江戸時代中期(1700-1800)
喜多川歌麿(喜多川派)
1枚絵
子供画
歌麿筆の落款 買取価格 70000円 |
勝川春章(勝川派)
1枚絵
無落款 買取価格 8000円 |
初代 鳥居清長(鳥居派)
1枚絵
清長画の落款 買取価格 50000円 |
磯田湖龍斎
1枚絵
柱画
湖龍画の落款 買取価格 50000-180000円 |
江戸時代後期~幕末期(1800~1868)
3代目歌川豊国(歌川国貞)(1786~1865)
・2代目歌川豊国(豊重)とは別の人物。 ・初代歌川豊国の門人 ・1844年頃に2代目豊国を襲名する ・浮世絵には五渡亭、香蝶楼、一陽斎、一雄斎、をに使用している。この号は弟子の2代目歌川国貞もこの号を使用している。 ・他にも応需豊国、単に国貞画もある。琴雷舎(文化10年)、北梅戸、富望山人、富望庵、桃樹園、応好、月波楼(文化8年)、喜翁(文久2年)、国貞舎豊国、雛獅豊国、浮世又平、不器用又平、任好国貞画 ・代表的な作品には「東海道五十三次」などがある 1枚絵 高良之神使
・瓢箪と豊国画の号を使用 五衣色染分黄
瓢箪と豊国画の号を使用 近世水許伝-坂東三津五郎
瓢箪と豊国画の号を使用 倭文庫錦絵合-婆須密遊女
香蝶楼豊国画の号に赤丸の落款 歌舞伎画 見立三十六句撰- 宗清 常盤の前-
一陽斎豊国画の号に赤丸 双筆五十三次-浦原-(広重二代目豊国の合作)
双筆五十三次-武井- 買取価格 3000-80000円 |
3枚続き
役者絵 演目不明 左)香蝶楼豊国画 右)一陽斎豊国画 役者絵:歌舞伎,銘木先代萩、御殿の場と床下の場面
両方とも 五渡亭国貞画 伊賀越仇討画再版
3枚とも豊国画の号を使用 役者絵
3枚とも任好国貞画の号を使用 買取価格 3000-15000円 |
立ち絵美人
香蝶楼国貞画 香蝶楼豊国画に赤い丸 買取価格 3000-15000円 |
歌川国安(1794~1832)
・初代歌川豊国の門人 ・本名は安治郎 ・一凰斎の号を使用している
一凰斎国安画の号を使用 買取価格 3000-8000円 |
4代目歌川豊国 ・3代目国政・2代目歌川国貞(1823~1880)
・本名は中里清太郎 ・3代目歌川豊国の門人 ・1850年に3代目歌川国政を襲名 ・1870年頃には4代目歌川豊国を襲名している。 ・国政時代には梅堂、二代目歌川国政、後の3代目国貞も使用している ・二代目国貞時代には一寿斎、梅蝶楼、宝来舎 四代目豊国になってからは香蝶楼、一陽斎、宝来舎などがある ・代表的な作品には「紫式部源氏かるた画」シリーズがある 1枚絵 紫式部源氏かるた五十四-二十七篝火-
初代と同じ瓢箪と香蝶楼国貞画 紫式部源氏かるた五十四-十賢木-
こちらも初代が使用した瓢箪と香蝶楼国貞画 紫式部源氏かるた三十八-鈴虫-
こちらも初代が使用した瓢箪と香蝶楼国貞画 買取価格 3000-5000円 |
3枚続き
吾妻源治松竹梅
豊国と同じく瓢箪と国貞画の号を使用 買取価格 3000-15000円 |
初代 歌川広重(1797~1858)
・本名は安藤広重 ・数々の名所絵を描いている。 ・歌川豊広の門人 ・役者絵、美人画、名所絵を描いている。 ・一游斎、一幽斎廣重、一立斎、立斎の号を使用している. ・木版画以外にも数多くの肉筆画がある。 ・五代まで広重の襲名した人物がいる。 ・代表的な作品には「名所江戸百景」や「東海道五十三次」がある。 ・この「東海道五十三次」は豊国のとはまた別の物である。 名所絵 東海道五十三次-武井- 保永堂の落款に広重絵の号を使用している。 富士三十六景 -東都隅田堤
江戸勝景-虎之門外之図- 買取価格 8000-25000円 |
落合(歌川)芳幾(1833~1904)
・本名は落合幾次郎 ・歌川国芳の門人、月岡芳年とは兄弟弟子でライバル関係 ・一恵斎、一蕙斎、蕙斎、朝霞楼、洒落斎、蕙阿弥の号を使用している。 ・「真写月花之姿絵」や「日日新聞錦絵」などは代表作 ・月岡芳年と無残画の立役者となっている。 1枚絵 新富座冬興行-菅原車引- 落合芳幾の号と落款を使用 (人物画)太平記英雄伝:佐々木六角承偵
朝楼霞芳幾画の号を使用 買取価格 3000-25000円 |
3枚続き
春遊び源氏之花活
3枚とも朝霞楼芳幾画の号を使用 買取価格 7000-28000円 |
歌川国芳(1791~1861)
・初代歌川豊国の門人 ・一勇斎、彩芳舎、朝桜楼、雪谷、仙真 ・弟子には月岡芳年や落合(歌川)芳幾がいる。 ・代表作品には「源頼光公館土蜘作妖怪図」や『相馬の古内裏』などがある。 ・武者絵、妖怪の絵を数多く描いている。 ・代表的な弟子には月岡芳年や落合芳幾、歌川芳艶初代歌川芳宗がいる 1枚絵 買取価格 20000円 |
3枚続き
朝櫻楼国芳画の号を使用 粟津合戦
一勇斎國芳画の号と桐の落款 義経十九臣 ₍オリジナルより年代が少し下がる₎
買取価格 50000-150000円 |
歌川貞秀(1807~1879)
・本名は橋本兼次郎 ・初代歌川国貞の門人 ・五雲亭、後に玉蘭、玉蘭斎、玉蘭主人、一玉斎、玉翁、橋本貞秀の号を使用している ・外国人を描いた横浜絵などもある ・代表的な作品には「再改横浜風景」などがある 1枚絵 買取価格 2000-5000円 |
3枚続き
玉蘭斎貞秀画の号を使用 頼朝公上京之図 五雲亭貞秀画の号を使用 横濱本町港崎街新廓 五雲亭貞秀画 買取価格 3000-8000円 |
歌川国孝(?-?)
・初代歌川国貞の門人 ・生没年不明、本名は喜之助 ・一玉斎、一柳斎、柳蝶楼の号を使用している 1枚絵 買取価格 3000円 |
3枚続き
競馬御覧之絵
国孝と歌川國孝画の号を使用 買取価格 7000円 |
2代目歌川広重(重信)(1826~1869)
・初代歌川広重の門人 ・1845年頃に初代広重の弟子になっている。 ・初代広重と同じく風景画や名所絵を多く描いている。 ・1859年頃に広重を襲名している。 ・一幽斎、一立斎、立斎、立祥、喜斎、喜斎立祥、重宣の号を使用している。 ・代表的な作品には「東都百景」や「諸国名所百景」がある。 1枚絵 買取価格 2500-8000円 |
名所絵
江戸自慢-両国花火- 広重画と瓢箪と豊国筆の号を使用 こちらは歌川国貞との合作 買取価格 5000-20000円 |
横浜絵・開化絵
買取価格 5000-30000円 |
歌川広景(?-?)
・生没年不明 ・初代歌川広重の門人 ・1859-1861頃に作品を残している ・代表的な「江戸名所道戯尽」シリーズや「青物魚軍勢大合戦之図」がある ・詳細は不明 名所絵 江戸名所道外画-四十- 四谷通りの渡ふね 買取価格 5000~20000円 |
3枚続き
買取価格 20000円 |
菊川英山(1786-1867)
・本名は菊川俊信 ・喜多川歌麿風の美人画を描いている。 ・代表的な弟子には渓斎英泉などがいる。 ・重九斎。児玉屋英山、単に菊川英山筆などの号がある 美人画 買取価格 20000円 |
3枚続き
買取価格 50000円 |
立ち絵
買取価格 5000~8000円 |
渓斎英泉(1791~1848)
・菊川英山の門人 ・師匠の英山と同じく数多くの美人画や、名所絵や肉筆画も描いている。 ・浮世絵師としてだけではなく、狂言作者や狩野派の絵師としても勉強している。 ・渓斎、国春楼、北亭、北花亭、小泉、涇斎、一筆庵、旡名翁、池田 英泉、一筆庵可候、菊川英泉の号を使用している。 ・代表作は広重との合作である。「木曽街道六十九次」 美人画 五節句之内-七月乞巧奠-
掛川宿-二十九- 買取価格 2000~5000円 |
3枚続き
買取価格 5000~10000円 |
立ち絵
両方とも渓斎英泉の号を使用 買取価格 5000~8000円 |