小判の見分け方【全12種類】

こちらの記事では日本の小判の見分け方について解説をしていきます。
日本には小判が12種類ございます。
どれも似たように見えますが、確認するポイントさえ押さえれば、どなたでも簡単に判別していただけるかと思います。

業者様も、一般のお客様も、参考にしていただければ幸いです。

お急ぎの方は、最後の「要点まとめ」からお読みください。

 

大きさを比較

ここでは、大きさで判別可能な2種類の小判を紹介します。
日本の小判12種類のうち、ほとんどのものは手のひらサイズです。
成人の手のひら(指は含みません)にすっぽり収まる程度の大きさです。

しかし、それ以外の大きさの小判が2種類あります。
天保五両判金 と 万延小判金 です。
以下で詳しく説明します。

天保五両判金

こちらの天保五両判金は、その他の小判よりも大きいです。

※写真は実物大ではありません。
※小判の大きさは一定ではありませんので、サイズの比較はあくまでも目安としてお考えください。

また、他の小判が壱両(1両)なのに対し、こちらは名前の通り五両です。
なので、表面上部の金額が違います。

拡大して見てみましょう。

このようになっており、見分けることが可能です。

 

 

万延小判金

 

こちらの万延小判金は、その他の小判よりも小さいです。
手のひらと比較すると、およそ半分程度の大きさです。

※写真は実物大ではありません。
※小判の大きさは一定ではありませんので、サイズの比較はあくまでも目安としてお考えください。

先程の天保五両判金、その他の小判、万延小判金をすべて比較すると、以下のようになります。

※写真は実物大ではありません。
※小判の大きさは一定ではありませんので、サイズの比較はあくまでも目安としてお考えください。

次は、天保五両判金・万延小判金以外の、大きさの近しい小判を見分けていきましょう。

 

 

裏面の刻印を確認

大きさの近しい小判を見分けるために見ていただきたいのは、
裏面の刻印部分です。
裏面には3つの刻印がございます。

 

花押印(かおういん)と言い、全ての小判に共通して押されています。
極印(ごくいん)と言い、鋳造された時代などを表しています。こちらが見分けるために重要な刻印です。
押されている場所は右上でないこともあります。
座人印(ざじんいん)と言い、小判を作成した人が打つ刻印です。

※3つとも、それ以外の呼び方をすることもあります。


この裏面の極印を確認していくことで判別が可能になります。
天保五両判金、万延小判金以外の残り10種類のうち、
極印が打ってあるものは7種類あります。
元禄小判金、宝永小判金、佐渡小判金、元文小判金、文政小判金、天保小判金、安政小判金です。

以下で詳しく説明します。

元禄小判金

まずは元禄小判金です。
こちらは極印が花押印の左側にあります。

拡大して見てみましょう。

元禄の「」の文字が刻印されています。
「元」が刻印されているのは元禄小判金のみですので、
見分けることができます。

 

宝永小判金

次は宝永小判金です。
こちらの極印は、花押印のかなり右上にあります。

拡大して見てみましょう。

」という文字が刻印されています。
宝永小判金は、この極印から、「乾字小判(けんじこばん)
とも呼ばれています。
「乾」が刻印されているのは宝永小判金のみですので、
見分けることができます。

 

佐渡小判金

 <画像は現在ご用意中です。>

次は佐渡小判金です。
こちらの極印も、花押印のかなり右上にあります。

拡大して見てみましょう。

 <画像は現在ご用意中です。>

佐渡の「」という文字が刻印されています。
佐渡小判金は、この極印から、「佐字小判」とも呼ばれています。
「佐」が刻印されているのは佐渡小判金のみですので、見分けることができます。

 

元文小判金

続いて、元文小判金です。
こちらの極印は、花押印の右上にあります。

拡大して見てみましょう。

真書体の「」という文字が刻印されています。
元文小判金は、この極印から、「真文小判」とも呼ばれています。
また、花押印・極印・座人印以外の凹凸は、両替時に付けられた刻印です。
元文小判金は両替印があるものが多いため、両替印が無い場合は価値が大きく上がります。

「文」が刻印されているものは、元文小判金の他に、文政小判金もあります。

しかし、「文」の書体が違うため、見分けることができます。

 

 

文政小判金

続いて、文政小判金です。
こちらの極印は、花押印の右上にあります。

拡大して見てみましょう。

草書体の「」という文字が刻印されています。
文政小判金は、この極印から、「草文小判」とも呼ばれています。
「文」が刻印されているものは、文政小判金の他に、
先ほどの元文小判金もあります。

 

しかし、「文」の書体が違うため、見分けることができます。

 

天保小判金

続いて、天保小判金です。
こちらの極印は、花押印の右上にあります。

拡大して見てみましょう。

天保の「」という文字が刻印されています。
天保小判金は、この極印から、「保字小判」とも呼ばれています。
「保」が刻印されているのは天保小判金のみですので、
見分けることができます。

 

安政小判金

最後は、安政小判金です。
こちらの極印は、花押印の右上にあります。

拡大して見てみましょう。

」という文字が刻印されています。
安政小判金は、この極印から、「正字小判」とも呼ばれています。
「正」が刻印されているのは安政小判金のみですので、
見分けることができます。

以上が、大きさの近しい7種類の小判の見分け方です。

最後に、極印の無い3種類の
慶長正徳享保の小判の見分け方について説明します。
表面の槌目を確認することによって区別可能になりますので、
以下で説明致します。

 

表面の槌目を確認

まず最初に、小判の表面には横線が多数入っています。

この横線のことを、「槌目(つちめ)」または「茣蓙目(ござめ)」と言います。こちらの記事では呼び方を「槌目」で統一いたします。

ここで確認していただきたいのが、この槌目です。

 

慶長小判金

慶長小判金は他の小判よりも槌目が細かいです。
このことを「細目打ち」とも言います。
右側のその他の小判と比べて、槌目と槌目の間隔が狭いことがわかるかと思います。

では、デザインの部分を拡大して見てみましょう。

慶長小判金は、槌目がデザインや文字にも重なっています。
その他の小判はデザインや文字が鮮明に見えますが、慶長小判金は少しぼんやりとした印象になっています。

・槌目の細かさ

・槌目がデザインや文字に重なっている

この2点が慶長小判金の大きな特徴ですが、もう1点確認できるところがあります。
それは裏面の座人印です。
座人印がひとつしか刻印されていない場合、その小判は慶長小判金です。
慶長小判金と間違えやすい正徳小判金・享保小判金は座人印がふたつあります。

また、座人印が右下に刻印されている場合も、その小判は慶長小判金です。
こちらも正徳小判金・享保小判金は左下に刻印されています。

以上が、慶長小判金の見分け方です。


最後は、極印も無く、槌目で判別も難しい、正徳小判金享保小判金の見分け方についてです。

 

表面の光次印を確認

全ての小判の表面下部には、「光次(みつつぐ)」という刻印があります。
これは小判を彫金した人物を表す刻印で、後藤庄三郎光次(ごとうしょうざぶろうみつつぐ)という彫金師が作成した小判であることを示しています。


この後藤家は世襲制のため、江戸時代の終わり頃でもずっと同じ光次印が使用されています。
正徳小判金と享保小判金を見分けるには、この光次印をよく見ることが重要です。

 

正徳小判金

正徳小判金の光次印を拡大して見てみましょう。

「光」と「次」の字が繋がっています。
享保小判金は字が離れているので、比較するとこうなります。

見えづらい場合は、ルーペなどを使用してみてください。

 

 

享保小判金

享保小判金の光次印を拡大して見てみましょう。

「光」と「次」が離れていることがわかりますでしょうか。
正徳小判金は字が繋がっているので、比較するとこうなります。

見えづらい場合は、ルーペなどを使用してみてください。

 

以上が、日本の小判12種類の見分け方です。

 

 

要点まとめ

① まずは大きさを確認

手のひらよりも大きければ 天保五両判金

手のひらの半分程度であれば 万延小判金

 

② 裏面の極印を確認

」の字があれば 元禄小判金

」の字があれば 宝永小判金

」の字があれば 佐渡小判金

真書体の「」があれば 元文小判金

草書体の「」があれば 文政小判金

」の字があれば 天保小判金

」の字があれば 安政小判金

 

③ 表面の槌目を確認

槌目の間隔が狭く、デザインに重なっていたら 慶長小判金

 

④ 表面の光次印を確認

「光」と「次」が繋がっていたら 正徳小判金

「光」と「次」が離れていたら 享保小判金

 

 

もちろん、状態などによってはこの判別方法に当てはまらない場合も無いとは言い切れません。
あくまでも参考にしていただければ幸いです。

 

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