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普段からお問い合わせを多くいただく100円銀貨の買取について、簡単にご説明させていただきます。
結論から申し上げますと、2020年11月現在、
100円銀貨は額面の金額よりも、純銀としての相場価格の方が高いです。
どういうことかわからない方もいらっしゃると思いますので、これから詳しく解説いたします。
100円銀貨って?
100円銀貨(稲・鳳凰・五輪) 直径: 2.26cm 重さ: 4.8g
価格は買取品目表からご確認ください。 |
1957年に戦後初の銀貨として、表面に鳳凰、裏面に旭日の描かれた100円銀貨(鳳凰100円銀貨)が発行されました。
硬貨では当時の最高額面でした。
その2年後の1959年には量目と品位をそのままに、デザインが稲穂に変更されました(稲100円銀貨)。
1964年にはアジア初となる東京オリンピックが開催され、それに合わせて100円銀貨のデザインを少し変更した記念貨幣が製造・発行されました(東京オリンピック記念100円銀貨)。
そしてこの100円銀貨3種類はもう発行はされていないのですが、今でもお金として使えると財務省から認められています。
(※自動レジでは使用できない可能性が高く、またそうでない場合でもお店がちょっとざわつくかとは思います。)
(参考:財務省質問ページ「過去に発行された記念貨幣は、現在でもお金として使えますか」)
この記事をここまで読んで「使えるなら普通に使おう」と思った方がいらっしゃいましたら、ちょっと待ってください!
100円銀貨には100円以上の価値があるため、100円玉として使用してしまうのはもったいないことなのです。
なぜ価値が100円以上なの?
100円銀貨はその名の通り銀でできています(厳密には銀の含有量が60%を占めています)。
そして、発行された当時よりも、現在の方が銀の価値が高いのです。
100円銀貨は1枚4.8gですので、その60%となると銀が2.88gということになります。
2020年11月現在、銀は1gあたり90円前後です。
2.88g×90円=約260円となり、
100円銀貨は銀相場のみで考えると260円の価値があることになります。
しかし、弊社ではその期間、1枚140円前後で買取をしておりました。
銀相場価格の半分ぐらいでしか買い取ってくれないの? と思われるかもしれませんが、それには正当な理由がございます。
少し上でもお伝えしましたが、100円銀貨は現在でも100円硬貨として使用できると国から定められています。
つまり、貨幣として認められているため、貨幣損傷等取締法が適用されます。
貨幣損傷等取締法は、文字通り、貨幣を損傷させたり、溶かして銀の塊にしてはいけないという法律です。
そのため、銀という素材自体に価値はありますが、加工ができず利便性に欠けるなどの理由から、100円銀貨としての市場価格は銀相場よりも下がります。
また、100円銀貨は損傷・加工をしてはいけないため、工業用銀製品に加工をされているような地金業者様でも一般的には買い取れないものです。
そのため、銀行などで現在の100円硬貨への換金をするしかない、というのが一般的な流れにはなります。
しかし、アンティーリンクでは100円銀貨を集めている方などにお売りすることが可能なので、140円前後で買取をすることができるのです(2020年11月現在)。
買取価格を相場に合わせて公正に
アンティーリンクでは、100円銀貨各種の買取金額を銀相場に合わせて日々設定をしております。
買取金額の相場に合わせた推移も公開しております。
100円銀貨以外の地金相場に基づくコインの価格推移はこちらからご覧いただけます。
100円銀貨(稲・鳳凰・五輪) 価格推移
田中貴金属工業様の税込買取価格×1.6
で金額の設定をしております。
アンティーリンク 税込買取価格(円)

また、アンティーリンクでは、100円銀貨の買取金額は状態を問わず同額でございます。
ぴかぴかの未使用品も、ひどく錆びているものも同じ金額です。
磨いたりされると価値が下がることがございますので、汚れているものでもそのまま送っていただきたいです。
(※割れがあったり、あまりにもひどい状態のものは稀にその限りではないこともございます。)
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この記事を見てもわからないことがありましたら、LINEでの無料査定も承っております。
以下よりお気軽にお問い合わせください。
ご不要な100円銀貨をお持ちの方は、いつでも買取をさせていただきます。
お取引の流れについてはこちらのページからご確認をお願いいたします。
日本の記念金貨の市場価格についての解説はこちらからどうぞ。
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豊富な品揃えで、お求めやすい価格での提供を心掛けております。